2001

二段の終盤

二段の終盤―実践次の一手100 (実力養成シリーズ)
著者 :週刊将棋
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-08T
価格 :¥712(2022/05/02 16:19時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

週刊将棋の段位認定問題から、二段の問題を集めたもの。
これを言ってしまったら身も蓋もないのだが、次の一手の回答で強さが判るほど将棋は単純なゲームじゃない。そういう意味で、こういう認定制度はあまり意味がないと思う。もっとも、白砂もこれで五段の免状を取ったのでなんとも言えないんだけど……(笑)。

実際の問題だが、どちらかというと「スーパートリック」的な(という表現も古いなぁ……)ものが多い。詰将棋同様、慣れでなんとでもなってしまう感が強いので、本書の問題を解けないから二段の実力がないとか、スラスラ解けるから俺は強いんじゃないかとか、そういう考えはしない方がいいだろう(<しねえって)。
わざわざ買ってまでやりこむ必要はないと思う。通勤電車の中とか、ちょっとした合間にパラパラめくっていく分にはいいかもしれない。それだって、白砂だったら詰将棋の本にするしなぁ……。
というわけで、あんまりニーズが見えない。

作成日:2001.07.30 
次の一手

投了の真相 プロの実戦即詰み100題

投了の真相―プロの実戦即詰み100題
著者 :日浦 市郎
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:1996-03T
価格 :¥74(2022/05/03 02:37時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

これはちょっと薦められないなぁ……。

コンセプトは悪くない。
これはフォローではなく正直な感想として書いておく。
プロの投了は早すぎてよく判らない。だからその先の詰め上がりまでを解説しよう。こういう試みは素直に評価する。

しかし、それ以上のものではない。
というかそれ以下である。

どういう理由かは知らないが、投了の局面で即詰みのある局面しか紹介していないのだ。しかも、詰め手順の解説しかしていない。これでは詰め将棋の本と同じである。せっかく実戦譜を題材にしているのだから、即詰みの局面にこだわらず、寄せの教材として使ってほしかった。

立ち読みなら……とは思うが、買って自分の本棚に並べる価値はない。

作成日:2001.07.20 
終盤・寄せ

大逆転! させる技、させないテクニック

大逆転!―させる技、させないテクニック
著者 :週刊将棋
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:1996-04T
価格 :¥5,000(2022/05/02 16:44時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

不利な局面を粘っていき逆転する、また優勢な局面をきっちり勝ち切る技について解説している。

しかし……と、敢えて言ってしまうが、ちょっとお勧めできない。

一応章立てもしてあってそれぞれテーマもあるのだが、はっきり言って印象が薄い。逆転した実戦譜を延々見せられても、わけが判らないだけである。
おまけに、「逆転」を扱っている本のはずなのに、その前の相手が気持ちよく攻めている「手筋部分」から載せてしまっているので、どこがポイントなのかはっきりしなくなっている。

わけが判らない、ポイントがボケている、おまけに図面の関係がめちゃくちゃと、構成上いいところは一つもないと断言する。
素材はいいので、盤駒を出して鑑賞できるレベルの人はいいが、そうでない人は損をした気分になるだけである。私なら三段以下には絶対に薦めない。

作成日:2001.07.20 
終盤・寄せ

勝敗を分けるもの

勝負の視点〈2〉―勝敗を分けるもの
著者 :青野 照市
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:1999-07T
価格 :¥550(2022/05/02 23:13時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『勝負の視点』の続編のような本。青野がいろんなところで書いたものを集めたものである。

前作もそうだが、青野の将棋観がよく表れている。将棋についても一局の勝負どころを詳しく解説してあり、観戦記としても十分に楽しめる。

作成日:2001.07.20 
読みもの

勝負の視点

勝負の視点―研究と実戦の間
著者 :青野 照市
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:1995-11T
価格 :¥94(2022/05/04 05:20時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

何だかすっかり評論家になってしまった青野九段の評論集。

プロの実戦譜を題材にその心理状態まで分け入って詳しく解説したり、読みの本質的な部分の解剖を試みたりと、『読みの技法』青野版という感じの作りになっている。
一度に読むのはちょっと苦しいが(私は文体がちょっと……)、例えば通勤通学の合間にパラパラとめくるのには適している。将棋を指さない人たちなどには特にお薦めである。本書を読んでいると、将棋を指さなくても指している「頭」が作られていく気がする。

ちなみに、『勝負の視点』にある「サリエリに見る天才の嫉妬」は、中原と米長をモーツァルトとサリエリの関係に喩えた評論で、これは将棋ペンクラブでなにかの賞を受賞したはずである。

作成日:2001.07.20 
読みもの
広告