2001

四段の終盤

四段の終盤 (実力養成シリーズ)
著者 :週刊将棋
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-09T
価格 :¥2,941(2022/05/02 16:19時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

前2冊に続くシリーズ物。こうしてみると、毎月発刊しているようだ。
……どんな需要があるんだろうホントに。

否定的な言葉ばかりで申し訳ないが、どーも「単行本でわざわざ読む」ほどのもんかぁ? という気がするのだ。作品として楽しめるものであったり、普遍的な手筋が散りばめられているというのなら判る。作品と言うには実戦的すぎるケースも多々あるし、かといって体系化されている手筋というような感じてはない。というか、手筋であればそれを際立たせるために部分図で解説した方がいいと思うし。
しかしまぁ、この感じだと近々「五段の終盤」が刊行されるのは間違いないだろうから(笑)。4冊揃えてばばばばっといっぺんに解く、ということをすれば、少しは骨っぽいかもしれない。

作成日:2001.09.28 
次の一手

これで簡単形勢判断

これで簡単 形勢判断
著者 :高野 秀行
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-09T
価格 :¥897(2022/05/02 15:21時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

「大局観」に関する著書は意外と少ないが、その最新刊になると思う。『これにて良し? 四間飛車VS急戦定跡再点検』の続編といってもいい内容である。
基本的なコンセプトは前回と変わらない。従来から言われている形勢判断の4つの要素……駒の損得、玉型、駒の働き、手番……を分析して、現在の局面の形勢判断をするというものである。初級者にとっては大事なことなので、本書を読んで勉強するのはいいと思う。

ただ、題材が「ありきたり」というかそんなにたいしたものではない(と白砂は感じた)ので、初段以上の人が改めて読むのはどうだろう、という気がした。いくつか面白い変化はあったので損はしないと思うが、かといっておぉそうかと感銘を受けるほどではない。
個人的に言わせてもらえば、本当にプロが本書のような形勢判断法をもって形勢判断を行っているのかどうかが気になる。なんかこの4つの要素というのは「使い古された感じ」がしてしまうのだ。
例えば「駒の働き」という項目。なにをもって働いているかをどうやって判断するか、というのが形勢判断方のひとつだと白砂は思うのだがどうだろう。「それがわかりゃ苦労しねえんだよ」みたいな(笑)。非常に抽象的だと思う。
逆にプロになればなるほどそういう部分は「感覚」でわかるようになってくるので、それを文字にして伝えるのは難しいのだとは思う。しかし、初級者の底上げのために本当に役立つのはそういう感覚の部分を数値化・言語化することだと白砂は考えている。その点、ちょっと本書には不満がある。

もちろん、それこそ「それができりゃ苦労しねえんだよ」というプロの声が聞こえてきそうな贅沢な要求なのだが(笑)。

作成日:2001.09.28 
大局観

東大将棋ブックス矢倉道場 第1巻 4六銀

東大将棋ブックス矢倉道場〈第1巻〉4六銀
著者 :所司 和晴
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-09T
価格 :¥246(2022/05/03 05:55時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

先手4六銀戦法(4六銀-3七形の形)vs森内流△9五歩、先手が1八香型で、そこから一手▲5七角と待つ形だけを解説している。ここまで特化した形を一冊の本で解説するというのはなかなかの冒険だ。
さらに言うと、図面がいっぱい、変化手順がいっぱい、しかし解説が少し、という東大将棋ブックスならではの構成。ようするに、棋譜を示されて理解できる人にとっては盤駒なしでも読める便利な本になるが、そうでない人にとっては手順の解説の中途半端な難しすぎる本になるということである。これをどうとらえるかは難しいところだが、アマ有段者にとって知りたい情報満載の本が出た、という事実を素直に喜びたい。

将棋ソフト『東大将棋』シリーズと提携するという異色の試みだが、個人的にはその設定はあってもなくてもいっしょだと思う(笑)。もう少し構成を工夫すれば名著になったと思うのだが、構成に時間をかけるより、情報を詰め込んでいろんな形の定跡をいっぱい紹介しようというハラづもりなのだろう。それはそれで一つの方向性である。
初段前後くらいまでの人は触らない方がいい。矢倉と定跡書が嫌いになっていくだけだ。

作成日:2001.09.10 
矢倉

三段の終盤

三段の終盤 (実力養成シリーズ)
著者 :週刊将棋
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-09T
価格 :¥700(2022/05/02 16:22時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『二段の終盤』に続くシリーズで、週刊将棋で出題された段位認定問題をまとめたものになっている。
正直、二段と三段の難易度にはさほど差はないのではないか……と思うのだがどうだろう。四段になると格段に難しく(読まなければいけない手の量とか、大局観を問われるとか)なってくるので「あぁ四段だな」と判るのだが、三段はそういう意味で中途半端な気がする。

やはり買ってまで読むほどのことはない気がする。いい問題もないわけではないのだが、こういうものは反復が利かないと思うので。詰将棋なんかはたまに5手詰集をやったりするのも訓練になるけれど、次の一手を訓練で反復するというのはなんか違う気がするので。

作成日:2001.08.31 
次の一手

アマの将棋ここが悪い! 次の一手形式 4 四間飛車戦法

アマの将棋ここが悪い〈4〉四間飛車戦法 (次の一手形式)
著者 :鈴木 大介
出版社:創元社
出版日:2001-08T
価格 :¥375(2022/05/03 05:28時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

いや、いいんだけどさ。
次の一手と定跡の解説は違うし。
けどさ。

たった半年で似たような本出すなや(怒)

ただ、一つ思ったことがある。
鈴木大介は、次の一手の本を書かせた方がいいと思う(もともとゴーストなんじゃないんかい、という棋士共通の疑惑は置いといて)。
ひとつひとつにそれなりに文章を書いていくと、そこそこの文章量にはなるので、変化をいっぱい聞いている気がする。『ゴキゲン中飛車を指しこなす本』と同じ手法だな、要するに(笑)。

内容自体は、基本的なところは押さえてある。なので、真面目な話をすると級位者はチェックしておいてもいいかもしれない。ついでに鈴木本の定跡書をどれか一冊読む。これで「形」はばっちり理解できる。

ただし、そっから先は長い(笑)。楽しいけど長い。
でも、その時になったら、改めて別の本に移ればいい。
最初は単純なのが一番だ。

作成日:2001.08.10 
次の一手
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