2001

東大将棋ブックス四間飛車道場 第2巻 右4六銀

四間飛車道場〈第2巻〉右4六銀 (東大将棋ブックス)
著者 :所司 和晴
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-12T
価格 :¥1,320(2021/10/12 22:41時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

第1巻の『東大将棋ブックス四間飛車道場 第1巻 ミレニアム』に続く第2巻。今度は急戦である。

居飛車穴熊に囲う場合、まず▲5七銀▲5八金としてから穴熊に潜る。しかし、穴熊と見せてそこから▲4六銀と出て仕掛けてしまうというのが本書で解説している形である。
4六銀左の形に比べて3筋が薄いので、△3七歩成▲同桂△3六歩、といった反撃手段が生じる(4六銀左の形だと右銀が4八にいるので、△3七歩成は▲同銀と取れるからこの筋はない)。それを踏まえつつ、どう攻め込んでいくかという将棋だ。塚田監修で同じような形を解説した本が出ていたと思うが、多分絶版で手に入らないだろう。また、同じ所司和晴著「急戦! 振り飛車破り」も現在は入手困難なので、本書はその隙間を埋めるものになるだろう。

また、箱入り娘という珍しい囲いでの攻めについても解説してある。舟囲いから▲6八金寄とした形なのだが、これが意外と固くて使える。一応著者のオリジナルだということなので、奇襲チックに実戦で試す価値はあると思う。
ちなみに、「箱入り娘」を命名したのは加藤治郎名誉九段。『将棋は歩から』にそのへんの顛末は書いてある。しかし、確か箱入り娘とは7七桂も跳んである形だったと思うのだけれど、錯覚だったかなぁ……。

藤井システムに悩まされている居飛車党は必携。藤井システムの形だけ覚えて「急戦で来られると話が違う」と愚痴っている振り飛車党(笑)も必携である。

ただし、このシリーズ共通の欠点である「読みにくい」という部分についてはなんの改良もされていないので、有段者以外は手を出さない方がいいだろう。

作成日:2001.12.12 
四間飛車

羽生善治の戦いの絶対感覚

羽生善治の戦いの絶対感覚 (最強将棋塾)
著者 :羽生 善治
出版社:河出書房新社
出版日:2001-11T
価格 :¥324(2021/10/13 00:15時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

絶対感覚シリーズ第3弾。シリーズ決定版ともいうべき羽生の登場である。

しかし、正直に感想を言うと「物足りなかった」。
今までの2冊(佐藤本森内本)に比べて、キレがあまりない感じがするのだ。
題材の選び方が白砂の肌に合わなかっただけかもしれないが、なんとなくよくある局面のよくある解説を聞かされている感じがした。
それでも、大局観というものを考えるうえで有効な指針が数多く含まれていることは間違いない。このシリーズ、ここで打ち止めになっている感じがするが、できればもっと他の棋士のものも読んでみたかった。

作成日:2001.11.20 
大局観

8五飛を指してみる本

8五飛を指してみる本 (最強将棋塾)
著者 :森下 卓
出版社:河出書房新社
出版日:2001-11-01
価格 :¥269(2021/10/13 02:06時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『8五飛戦法』を著した森下の、「指してみる本」。激しい変化が多い横歩取りには、次の一手形式で図面が豊富というのは意外と合っているのかもしれない。
初級者が8五飛を指した時に困る△8五飛▲9六角の変化にかなり筆を入れてくれている。どの本でも書かれている変化なのだが、級位者はこうやって少しずつ立ち止まりながら解説してくれた方がわかりがいいだろう。もう白砂も▲9六角は怖くないぞ(笑)。

やらんけど(爆)。

東大将棋シリーズとは対極をなすようなシリーズだが、どちらも繁栄していってほしい。どちらの本も、将棋ファンは必要としているのだから。

作成日:2001.11.20 
横歩取り

東大将棋ブックス矢倉道場 第2巻 続・4六銀

矢倉道場〈第2巻〉続・4六銀 (東大将棋ブックス)
著者 :所司 和晴
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-11T
価格 :¥1(2021/10/13 03:15時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

第1巻は▲5七角と一手待つ形だったが、今度は待たずに▲2五形と開戦する形を解説している。現在のプロの主流ではないがこれも難しい展開になり、結論はほぼ優劣不明かやや後手のり。これくらいの差なら、アマチュアなら知ってたモン勝ちである。矢倉党の有段者には必携の書といえよう。

とはいえ、あいかわらずツメ込み構成は変わっていないので、読むのがひどく疲れる。有段者必携とは言ったが、現実的には有段者「のみ」必携、初段以下は読むだけムダな本とも言える。
定跡の難しさ(奥深さ、ではない(笑))を知りたい人なら、怖いもの見たさで読んでみるのもいいかもしれない。1,200円は棋書にしてはそんなに高くない値段ではあるが、それでもたぶん後悔すると思う(笑)。

作成日:2001.11.15 
矢倉

振り飛車奇襲戦法 1

振り飛車奇襲戦法〈1〉石田流・奇襲中飛車・立石流 (将棋必勝シリーズ)
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2001-10T
価格 :¥1,320(2021/10/12 22:50時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

著者が小林健二というだけでいやーな予感がしたのだが(笑)、それが当たっちゃうからイヤになる(爆)。
石田流、ヒラメ、力戦中飛車、立石流という、まぁありがちな変態戦法を紹介している。変化の底もそんなに深くない。というか浅い。これどっかで見たぞ、ってことしか書いていない。

……頼むよホントに……。

まぁ、変態戦法をおなかいっぱい語れるようなプロがいるとは思えないけど(笑)、それにしても、なんかやっつけ仕事感が漂っていてイヤだ。だいたい、これらの戦法は過去さんざん語られているはず。それを、既存の変化をなぞるだけでただ出すというのはよく判らない。これはもう著者がどうこうではなくて、本を作る姿勢の問題かもしれない。
まぁ、もともと創元社の本にそこまで期待はしていないんだけど。あくまでも入門狙いの本づくりを心がけている感じがするので。それにしてもさみしい作りだ。
白砂は図書館で読んだのだが、30分くらいで読めた。そのていどの内容である。買うことはない。

作成日:2001.10.10 
奇襲・変態戦法
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