相振り飛車

相振り飛車基本のキ

相振り飛車 基本のキ (マイコミ将棋BOOKS)
著者 :藤倉 勇樹
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2007-09-28
価格 :¥1,841(2022/05/02 20:13時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『新・振り飛車党宣言!』などでも知られる振り飛車党の書いた相振り本。

内容は、

  • 第1章 金無双・美濃囲い編
  • 第2章 矢倉・穴熊囲い編
  • 第3章 その他の戦型
  • 第4章 ポイントチェック

となっている。基本的な相振りの形はほぼ網羅されているといっていいだろう。

ガイドに徹し、ポイントを絞って解説していることから、とても判りやすく感じた。少し「矢倉原理主義」的なところがあるかなぁという気がするが、これは逆に白砂が振り飛車における矢倉をそんなに信用していないからかもしれない(笑)。
相四間飛車や原始中飛車対策など、ちょっとレアだけどアマチュアではありそうな形についてもきちんと触れられており、基本だけではあるが本当にこれ一冊で相振りの基本は押さえられると思う。

あえて文句をつけるなら、だが、原始中飛車(同じマイコミから本が出ていることもあってか『ワンパク中飛車』と言われている)で角道はそんなにすぐに突かないだろう。△3四歩(実際は先手で▲7六歩)と突いているため、△5六歩▲同歩△同飛には▲2二角成△同銀▲6五角と反撃されてしまっている。本当の原始中飛車は△5四歩△5二飛△5五歩△5六歩といきなり攻めてくるものだろう(笑)。
あと、各章のことを「ステップ○○」と呼んでいるのも少し気になった。続きになっているものもあるが基本的に各章は独立しているので、ステップとは言い難い。もう少し違う名前の方がいいと思う。細かすぎで申し訳ないが、気になると気になるもんなのよ(←日本語がヘン)。

そんな重箱の隅を突く話はさておき、本当によくまとめてあるので、せっかく5段にもなっていることだし(執筆当時は4段)、最新の変化も加えて2かなんかを出してくれるととても嬉しい。
絶版なので手に入れられないのがもったいない良書だと思う。相振り飛車を指したいのであれば、初段くらいまでは特にお勧めである。

作成日:2014.06.27 
相振り飛車

新・振り飛車党宣言! 3

新・振り飛車党宣言!〈3〉進化する相振り飛車
著者 :幸生, 千葉
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2006-08T
価格 :¥300(2022/05/02 16:18時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

振り飛車党の若手が最新の研究を発表するというコンセプトのシリーズ。今回は相振り飛車について書かれている。

講座の内容は、

  • △3三角戦法対策
  • △3二飛戦法
  • 向かい飛車vs三間飛車
  • 向かい飛車vs四間飛車
  • 石田流対策の△5四歩
  • △3三角戦法対策の居飛車

これにそれぞれの自戦記が掲載されている。
△4四銀型の三間飛車や都成流が発見される前であり、今読むとかなりオーソドックスな印象を受ける。当時の最先端が現在の常識となっていて、その常識に対する最先端がある、ということなのだろう。

2006年8月と少し古い本だが、現在へ続く流れの一つとして押さえておくのは悪くないと思う。
有段者にとっては現在では必須知識である、ということで★を少なくしたが、発刊当時であれば間違いなく★5つだっただろう。これは更新をサボっていた白砂が全面的に悪い。

作成日:2014.06.22 
相振り飛車

相振り革命 3

相振り革命〈3〉
著者 :杉本 昌隆
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2005-05T
価格 :¥800(2022/05/02 20:13時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

前2冊の『相振り革命』『新相振り革命』が非常に好評だった著者の相振り解説本第3弾。
最近、相振り飛車が流行しているので、そういう意味でもタイムリーな本だ。

内容は△3三角戦法の周辺がほとんど。矢倉に組む、組ませないというかけひきである。完全に相振りの主流は矢倉と美濃になった感がある。もう金無双はほとんどない(実際にそういうわけではないことは本書を読めば判る)。
端歩をどうすべきかとか囲いの強弱といった「知りたい話題」や、相振り阻止の▲8六角、糸谷流などの奨励会員の得意戦法まで、かなりいろいろ網羅されている。
その代わり、基本的な相振りの知識についてはほとんど語られていない。まず前2冊で基礎を固めて、有段者が応用編として本書を読む、といった体裁になっている。

非常に濃密な内容で、理解するのに多少時間がかかるかもしれない。白砂の場合は理解というよりは古い感覚を取っ払うのに苦労させられた(笑)。
しかし、本書を読めば最新の相振り感覚が身につくことは間違いない。有段者の相振り党は絶対に買い。特に毎コミは足が速い(すぐ品切れ絶版になる)から、読まなくてもいいから手に入れておくほうがいいと思う。
逆に初段クラスまでであれば、本書に書いてあることを真似するより、金無双三間飛車からガンガン攻めていった方がいいだろう。そうやって攻め勝ったり切らされて負けたりして、体で「相振りの距離感」を覚える方が先だ。

作成日:2005.07.17 
相振り飛車

相振り革命

相振り革命―相振り飛車の極意 (MYCOM将棋文庫)
著者 :杉本 昌隆
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2003-06T
価格 :¥111(2022/05/02 20:13時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

相振り飛車の戦い方を判りやすく解説した本である。特に2、3段くらいの人にはぜひとも読んでほしい。初段以下ではちょっと辛いかもしれない。

超急戦のハメ手三間飛車に始まって、向かい対三間、四間対三間、対穴熊など、基本的な戦形は全て網羅してある。また、対向かい飛車の△7四歩対策についても解説してあり、高段者にもためになる一冊である。

プロではあまり指されることのない相振りだが、竜王戦での藤井の指し手を見てもわかるとおり、実際には相当研究が進んでいるものと思われる。本書はそんなプロの研究の一端が垣間見え、とても勉強になる。

作成日:2003.06.14 
相振り飛車

相振り飛車の定跡 相手の戦法別に勝ち方を指南!

相振り飛車の定跡―相手の戦法別に勝ち方を指南! (将棋必勝シリーズ)
著者 :鈴木 大介
出版社:創元社
出版日:2002-09T
価格 :¥149(2022/05/03 00:55時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

先手の立場に立って相振り飛車の指し方を解説する本。
こう書いてしまうと「後手の立場は?」と、なんだか身もフタもない感じになってしまうが仕方がない。事実である(笑)。

後手が中飛車の時は三間飛車で、それ以外は向かい飛車にするのがいい、というのが著者の主張で、それに沿って解説が進んでいく。
相も変わらず鈴木流の解説方法は健在で、変化の底はほとんどない(爆)。一応、オリジナルという部分もないとは言わないが、読んだすぐ後でも「あれ、どこだっけ?」と思ってしまうくらいで、ようするに従来の定跡書と変わりない。

……と、鈴木大介に冷たすぎないか? という言葉が続くが、逆に考えると従来の定跡書では難しすぎるという級位者にはもってこいの入門書になりうる
本書を読んだだけで勝ち続けられる、などととは口が裂けても言えないが、本書が理解できれば毎局が楽しくしかもそこそこ勝てるだろうことだけは約束する。

難しい相振り飛車の「形」だけをうまく抜き出した、意外といい本だ。

作成日:2002.09.10 
相振り飛車
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