2001

やさしい詰将棋180

やさしい詰将棋180
著者 :柴田 昭彦
出版社:弘文出版
出版日:2000-06-01
価格 :¥1,210(2024/02/06 14:11時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

5手詰めから11手詰めまでの問題が計180問収録されている。
鑑賞する「詰将棋」ではなく、終盤力を鍛える「詰め将棋」の場合、手数はこれくらいが適当だと思う。あんまり手数が長くても解くのが大変だし、3手詰めだと少し物足りない。
特に、7手とか9手になると「ある狙いを持って指し手を進める」という構想力も問われてくる。単に場当たり的に手を読むだけではなく、目標を持って読みの方向を構築していく必要が出てくるのだ。
初段前後の人は、毎日1問でもいいから少しずつ解いていくのがいいと思う。有段者は大会の前などに一冊まとめて解いていくといいだろう。11手くらいまでの「詰め将棋」なら、180問1時間もかからずに解けるだろから。

作成日:2001.07.20 
詰め将棋

3日間で強くなる将棋の本 詰め将棋を楽しみながら実力アップ

3日間で強くなる将棋の本―詰め将棋を楽しみながら実力アップ
著者 :伊藤 果
出版社:日本文芸社
出版日:2001-10-01
価格 :¥58(2024/02/05 22:37時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

伊藤果といえば詰将棋で有名だが、今度は「超入門編」ともいえる詰将棋、いや、詰む将棋本を書いた。

読まなくていい(爆)。

 真面目な話、伊藤果という人がどういう人かを知っている人が本書を読む必要は全くない。もちろん読むのは自由だけど。白砂も読んだし。ただ、薄々判っていることだと思うけど、ホントにホント、ガチガチの入門編なのだ(こんな表現はないか(笑))。
なにしろ駒の動かし方が載っているくらいなので、詰将棋入門というよりは将棋入門といった方がいいと思う。しかしまぁ、他ならぬ伊藤果の著書である。ウソでもこのカテゴリに入れておかないといけないだろう。

作成日:2001.07.20 
詰め将棋

詰将棋実力判定初段130題 実戦詰将棋、双玉形、長手数物まで出題!

詰将棋実力判定初段130題
著者 :先崎学
出版社:成美堂出版
出版日:2001-09-01
価格 :¥539(2024/02/05 22:24時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

まず驚いた。
最初、いわゆる「詰む将棋」の本だと思っていた。
違う。
いや、最初はもちろん入門編だ。初段前後くらいまでをカバーしている感じだ。
しかし、圧巻なのは後半。

なんでこんな難しい問題を載せんのよ(笑)
 ホントに。
白状すると立ち読みしたので手元に現物がない。だから細かい手数などは忘れたが、2、30手の詰将棋もあったと思う。それなりに妙手もあったりして、久しぶりに「歯ごたえのある詰将棋」に出会った気になった。これが「9手詰パラダイス」とかだったら、最初っからこっちも構えてるからそんな気持ちにはなんないんだけどね。
報知新聞に載ってる伊藤果の詰将棋くらい違和感がある、といったら判ってもらえるだろうか(笑)。
あまりの驚きに、ムキになって3日ほど本屋に通って全問制覇してしまった。
文教堂の店員さん、マジすんません。

作成日:2001.07.20 
詰め将棋

詰将棋・作意を探せ 配置駒で推理する

詰将棋・作意を探せ―配置駒で推理する
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1995-06-01
価格 :¥1,917(2024/02/05 22:24時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

詰将棋には作為という「正解手順」がある。そしてまた、詰将棋は正解手順以外では詰まないようになっていて、かつ、正解や変化に関係がない飾りの駒を置いてはいけないようになっている。
つまり、問題図の駒全てに意味があり、また、の場所にも意味があるのだ。ということは、それらの駒や位置の意味を考えることによって、逆に正解手順に辿りつけるのではないか……。

と、まぁ、こういう考え方で詰将棋を解いていこうとする本である。
これは別に「ウラ技」的な発想ではなく、詰将棋を楽しむ上でも大事な考え方である。そういう考え方をすることによって、作者の思考をトレースできるというメリットもある。
詰将棋初心者・詰将棋恐怖症の人には是非とも読んで欲しい一冊だ。

作成日:2001.07.20 
詰将棋

詰将棋手筋教室

詰将棋手筋教室―基本テクニックオールガイド
著者 :村山 隆治
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2000-07-01
価格 :¥35,280(2024/02/05 22:24時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

詰将棋が掲載されている本というのは数多くあるが、それらは基本的に問題集であり、観賞用である。本書はそういったスタンスではなく、「詰将棋を解くためには」という、解法解説を題材にしている。
非常に珍しい着眼点であり、待望の書だと思う。思うのだが……。

高い。
ぶ厚い。

これでは、初心者は読んでくれないと思う。
できるだけ多くの手筋を判りやすく、という執筆方針だったんだと思う。そういう姿勢は否定できないし、結構なことだとも思う。けれども、こういった類の本は「読んでもらってナンボ」だと思うのだ。
おそらく、対象者は詰将棋が好きな人ではないと思う。指し将棋はそこそこ指せる人で、むしろ詰将棋は敬遠している人。もしくはこれから詰将棋を楽しもうと考えている人が対象だろう。
そういう相手に対して、膨大な解法書を見せたらどうなるか? 全てを読み通し、理解してくれたら問題はないだろう。けれども、多分途中で投げ出されてしまいそうな気がする。

今回の本はこれでいいと思う。というかしょうがないや出しちゃったし(笑)。しかし、本当の初心者救済のためであれば、もっと「薄くて判りやすい本」を出して欲しいと思う。

作成日:2001.07.20 
詰将棋
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