奇襲・変態戦法

居飛車奇襲戦法

居飛車奇襲戦法 (将棋必勝シリーズ)
著者 :慶太, 井上
出版社:創元社
出版日:2002-07T
価格 :¥1,700(2022/05/02 14:53時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

奇襲、というよりはなんだか『定跡外伝』に近い内容で、有段者からすると有名な指し方が多い。それでも、初めて見る人にとってはなかなか面白い手順だと思う。

個人的な話になるが、本書で紹介されている偽装棒銀(2六飛の形から銀が出て行く戦法)については、少し形は違うが後輩の塚本と少し研究したことがある。なかなかに優秀な戦法だと思われるが、実際に指すのは「勇気」がいるのではないだろうか。
また、先手▲6五角戦法は有名なハメ手で、端歩を突いていることにより横歩取り△4五角戦法をより強力にできるというものである。ただ、これは大元の横歩取りの変化を知らないと飛び込めないので、初段くらいではおそらく指しこなせないだろう。

創元社らしい「変化をなるべく書かない」装丁の中、うまく工夫していると思う。同社の本の中では、どちらかというと上のレベル向けに書かれた本である。

作成日:2002.07.20 
奇襲・変態戦法

振り飛車奇襲戦法 2

振り飛車奇襲戦法〈2〉阪田流向かい飛車・奇襲袖飛車・相振り奇襲 (将棋必勝シリーズ)
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2002-07T
価格 :¥1,210(2022/05/02 14:53時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

内容としては、坂田流、袖飛車穴熊、相振り飛車での代表的なうっかり手筋を扱っている。ただし、創元社であり、かつ著者が小林健二である。多くを期待しない方がいい(<をい)。実際、『消えた戦法の謎』『奇襲大全』の域を出ていない。
ただ、考えてみると、『消えた戦法の謎』も『奇襲大全』も絶版である(『奇襲大全』は平成版が出たけど、はたして手に入るものかどうか……)。それを考えると、本書の存在意義も出てくるかもしれない。

この欄では正直がモットーなので言ってしまうと、白砂は本書を図書館で借りたのだが、それで十分だと思った。それくらい底が浅い。もちろん、白砂が上記2冊の本を読んでいたから……というのが前提としてあるのだが、それにしてもちょっと。もう少しオリジナリティーを出してもいいと思う。
高段者にとっては常識的な話だろうから、一度目を通せばいいと思われる。逆に、阪田流? なに? という人だったら買い。袖飛車穴熊も指してみるとそこそこ面白いし、見てみても損はない。

作成日:2002.07.20 
奇襲・変態戦法

B級戦法の達人

B級戦法の達人プラス
著者 :週刊将棋
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2002-01T
価格 :¥385(2022/05/03 20:11時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

これは「奇襲戦法」ではなく「変態戦法」。本書に載っている変態戦法は、決して単純に撃破されてしまうヤワな戦法ではない。
もちろん、「平美濃返し」や「鳥刺しモドキ」のように「ホンマかいな」という変化のウソくさいものもないわけではないが、「ポンポン桂」や「端美濃囲い」のようにプロの実戦に出てくる戦形も入っている。なかなかあなどれないのである。
一度は読んでみて楽しんで欲しい。

付記:本書は『B級戦法の達人プラス』という本で再版された。

作成日:2002.01.25 
奇襲・変態戦法

振り飛車奇襲戦法 1

振り飛車奇襲戦法〈1〉石田流・奇襲中飛車・立石流 (将棋必勝シリーズ)
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2001-10T
価格 :¥320(2022/05/02 14:53時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

著者が小林健二というだけでいやーな予感がしたのだが(笑)、それが当たっちゃうからイヤになる(爆)。
石田流、ヒラメ、力戦中飛車、立石流という、まぁありがちな変態戦法を紹介している。変化の底もそんなに深くない。というか浅い。これどっかで見たぞ、ってことしか書いていない。

……頼むよホントに……。

まぁ、変態戦法をおなかいっぱい語れるようなプロがいるとは思えないけど(笑)、それにしても、なんかやっつけ仕事感が漂っていてイヤだ。だいたい、これらの戦法は過去さんざん語られているはず。それを、既存の変化をなぞるだけでただ出すというのはよく判らない。これはもう著者がどうこうではなくて、本を作る姿勢の問題かもしれない。
まぁ、もともと創元社の本にそこまで期待はしていないんだけど。あくまでも入門狙いの本づくりを心がけている感じがするので。それにしてもさみしい作りだ。
白砂は図書館で読んだのだが、30分くらいで読めた。そのていどの内容である。買うことはない。

作成日:2001.10.10 
奇襲・変態戦法

角頭歩戦法

将棋奇襲〈1〉角頭歩戦法 (MAN TO MAN BOOKS)
著者 :米長 邦雄
出版社:山海堂
出版日:1993-08T
価格 :¥212(2022/05/02 14:53時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

米長邦雄著(たぶんホントに書いてはいないと思う)の奇襲戦法シリーズ第1弾。

▲7六歩△3四歩▲8六歩という仰天の出だしから、飛車を6筋に回って軽くさばく戦法である。7七桂戦法と似ている形だが、7七桂戦法は6筋の歩は位と考えるので交換はしない。角頭歩戦法はあくまでも軽いさばきが身上の戦法である。
とにかく図面が多いのがこのシリーズの特徴で、ほぼ2手ずつ、ときには1手ごとに図面が入る。1冊まるごと図面だらけである。
これをうざったいと感じるか盤駒なしで読めるのでラクだと考えるかは人それぞれだろうが、棋書を盤駒とともに読んだことのない私には非常に読みやすかった。

都合のいい指し手に終始する場面もなくはないし、ひどい時には実戦譜を1局紹介しただけで「……よって先手よし」となっている場合もあるが、まぁ仕方がないだろう。それよりもコンセプトを伝えることに重点が置かれているので、形を覚えればそれで十分である。

指してみるのも面白いかもしれないが、しょせんは奇襲戦法なので高段者には通用しないと思った方がいい。

作成日:2001.07.20 
奇襲・変態戦法
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