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これが最前線だ! 最新定跡完全ガイド

これが最前線だ!―最新定跡完全ガイド (最強将棋塾)
著者 :深浦 康市
出版社:河出書房新社
出版日:1999-04-01
価格 :¥78(2024/02/06 18:25時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

「主要戦形を網羅! この形がタイトル戦に出る!」とは帯のヒキ文句だが、この言葉に偽りはない。
振り飛車、矢倉、居飛車の「すべての」戦形について、最新の定跡が惜し気もなく紹介されている。どちらかの立場に立って書かれる「定跡書」ではなく、完全に「カタログ」に徹したのが成功した例だろう。
この本を読んだおかげで矢倉や相掛りに興味を持てた。個人的にも絶対におすすめの一冊だ。級位者には難しいかもしれないが、初段以上には必須と言える。
この一冊があれば、「古い本」を買う必要はない。そこまで言っても過言ではない。良書である。

作成日:2001.07.20 
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将棋の基本戦法

将棋の基本戦法―図解
著者 :松田 茂行
出版社:日東書院本社
出版日:1987T
価格 :¥304(2024/02/06 22:42時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

さまざまな将棋の戦法について、基本的な駒組みの部分までをわかりやすく解説した本。

非常に古い本である。昭和53年初版発行だ。
なので、取り上げられている題材は古い。有段者でも今の若い人は「新旧対抗」なんて知らないだろう。それほど古い。

この本のすごいところは、前書きで堂々と「これは作った手順です」と宣言していることだ。初めて読んだ時には気が触れたかとも思ったが(笑)、続きを読んで納得。ようするに、「初心者には、正しい指し方を提示して『形勢不明』とするよりも、ウソの指し方であっても理想を展開して『有利』とした方がいい」という考え方らしい。
これは、非常に優れた考え方だと思う。
いや、今までのいわゆる「高段者の定跡本」というやつも、そういう考えでウソ手順を載せていたのかもしれない。しかし、それを「言わない」のではサギでしかない。それをきっちりと明確にしたところが本書の(発刊姿勢の)素晴らしさである。初級者、中級者にものを教える時にはこうありたいものだ。

作成日:2001.07.20 
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