居飛車

一閃! 森流ヒネリ飛車

一閃森流ヒネリ飛車
著者 :森 鶏二
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1996-10-01
価格 :¥478(2025/10/29 19:18時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

日本将棋連盟発行、ゴースト作者脇田(違ったっけ?)という一冊。塚本が「購入をヨギなくされた」と嘆く恨みの一冊である(いいんかなこんなこと書いて……)。
できればほめちぎりたいところなのだが、脇田には非常に申し訳ないけれども文句がいっぱいある。

まず、実戦編で解説されている手筋が基礎講座編で触れられていなかったり、基礎講座そのものの底が浅かったりと(感じたんだよ私は)、ちょっと物足りない。森流かどうかはさておき、このころヒネリ飛車は大流行したはずなのだから、もっと詳しく掘り下げてもよかったと思う。

ついでに言うと,このシリーズ共通の構成にも文句がある。

構成そのものは典型的な「上半分図面左下小図面」で、それは別にいい。図面の横に手順が載っていて、そこにabcと注釈記号が振ってある。これもいい。そしてその注釈がすぐ横に載っているのだが、問題はこの注釈である。
すべて、下の文章で書いてあることなのだ。
たとえば、「位を取らせない」と注釈が書いてあるとする。その下の文章には「しばらく戦いが起こりそうにないので▲1六歩と玉の方の端歩を受けておく。逆に△1五歩と伸ばされると窮屈な形だ」と書いてあるのだ。

わざわざ同じこと言うんじゃねぇよ!
 注釈が、本文にも書けないような「小さなこと」だったらいい。同じ情報を、同じページに載せてどうするというのだ。
これは『羽生の頭脳』から変わっていないように思う。誰も異論を挟まなかったのだろうか。
どうも日本将棋連盟は本の作り方が下手なような気がする。少しは毎コミを見習ってほしいものだ。

作成日:2001.07.20 
相掛かり・角換わり

谷川の21世紀定跡 1.角換わり編

谷川の21世紀定跡 1 角換わり編
著者 :谷川 浩司
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2000-11-01
価格 :¥10(2025/10/27 19:05時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

谷川が角換わりについての最新定跡について解説している本。「1.」とついていることからも他の戦法について著す可能性は大きく、となると『羽生の頭脳』の谷川版を目指しているのではないかとも思われる。
実際、中のツクリは『羽生の頭脳』にソックリである。最初に「光速の見解」という大まかな指標があったり、レイアウトも酷似している。もっとも、これは将棋連盟の本作りのパターンかもしれないのでなんとも言えない。

内容は非常に高度であるが、初手から指し手の意味を解説する部分もあったりと、初段前後の人が読んでも理解は可能だろう。また、△6五歩型の解説書はおそらく本書くらいしかない(最近の流行なので、他の本はカバーしていないと思われる)ので、高段者で角換わり腰掛け銀を指す人にとっては必携の書と言える。

全体的に谷川の定跡本「らしい」作りになっているので、買っても損はないだろう。
白砂はこういう将棋は指さないから図書館で借りたけど(笑)。

作成日:2001.07.20 
相掛かり・角換わり

棒銀一直線

棒銀一直線: 将棋がもっと楽しくなる
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1994-08-01
価格 :¥1,373(2025/10/31 05:41時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

棒銀の本である。以上

……では紹介の意味がないので(笑)もうちょっと詳しく言うと、棒銀の本(爆)。
いやホントに。
いろんな種類の棒銀が紹介されている。原始棒銀に始まって矢倉、対振り飛車、相掛かり、はては変態戦法まで盛りだくさん。

いっぱい紹介されているので一つ一つの戦法の変化の底が浅いのがやや難点だが、十分「読んで楽しめる」本になっている。
指されてしまって困る……と思うのであれば、一読することを強く勧める。

作成日:2001.07.20 
居飛車全般

最新棒銀戦法 単純かつ破壊力抜群!

最新棒銀戦法 (将棋必勝シリーズ)
著者 :青野 照市
出版社:創元社
出版日:2001-02-01
価格 :¥1,373(2025/10/30 05:31時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

その名の通り、棒銀について解説した本。
矢倉、角換わりと居飛車系の棒銀に限っている。対振り飛車は扱っていない。

自身が公式戦で指したためか、後手番での速攻矢倉棒銀については詳細に解説されている。▲2五歩を△3三角と受け、飛車先交換の瞬間に△8六歩から△2七歩と叩いていく例のやつである。
創元社の本にしてはおそろしく変化が深い。大げさではなく、東大将棋ブックス並である。最後はちょっとだけ都合がいい変化にしているところもあるが、それにしても小さなものだと思う。
有段者が読んでも十分に楽しめる。逆に級位者には変化の渦にとまどうかもしれない。このシリーズにしては異色の本である。

作成日:2001.07.20 
居飛車全般

秘法 巻之壱 雁木伝説

雁木伝説: 雁木の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫 2)
著者 :毎日コミュニケーションズ
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2002-11-01
価格 :¥197(2025/10/29 23:17時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

調べたわけではないのでくわしくは知らないが、雁木戦法の歴史は相当に古いものらしい。にもかかわらず、プロの公式戦で雁木戦法が指されることはほとんどない。なぜなのだろうか?

……知らない(<をい)。

冗談はさておき、というわけで、雁木はプロ間ではあまり指されない。しかし、アマチュアでは別だ。小暮氏を筆頭に雁木愛好家は意外と多い。
これまた理由は定かではないが、推察するに「自分の土俵に引きずり込む」効用が大きいものと思う。振り飛車党はそんなこと考える必要もないのだが(笑)、居飛車党の場合、特に後手番での指し方に困る。矢倉は勝率が悪いし、角換わりや相掛かりも同様だ。しかも、それらの戦形はすべて「日頃から研究してよく知っている」必要がある。そんなこと仕事が忙しいアマチュア愛棋家にはできるわけがない(いや、立派にやっている方ももちろんいますよ)。
そこで「定跡はずし」のひとつとして、雁木戦法がクローズアップされるわけだ。
相手は不慣れだし、こちらは右四間っぽく攻めるだけとコンセプトはとっても簡単。棋力はあっても情報戦で遅れをとる社会人アマ棋士にはもってこいの戦形だろう。

本書は、そういったアマチュアのために書かれている。豊富な変化と詳細な解説は読んでいて理解しやすい。図の使い方もアクセントが効いている。これは『伝説シリーズ』共通の特徴だろう。
社会人はもとより、学生将棋でも通用する居飛車党の切り札になりうる戦法だ。

作成日:2001.07.20 
その他の居飛車
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