大局観

週刊将棋の伝説シリーズ4 大覇道伝説

秘法卷之参大覇道伝説
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1991-09-01
価格 :¥2,530(2025/04/30 15:18時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

定跡をなぞって進行している間は、将棋を指していてもあるていど気が楽なものである。
しかし、一度定跡を離れると、自分の大局観と読みがすべてを決めることになる。これは楽しくもあるが、同時にとても怖いことだ。特に「腕力」に自信がない人にとっては、その恐怖感はより強いものになる。
本書は、そういった定跡を外れた局面、漠然とした場面での指針を解説したものである。特定の戦形に限らず、序盤での差し手争い、中盤でのもみ合い、終盤での競り合いすべてについて解説をしているので、非常に「お得感」が強い。

大局観という形にしにくいものを表現することに挑戦し、そして成功した良書と思う。

作成日:2001.07.20 
大局観

読みの技法

読みの技法 (最強将棋塾)
著者 :島 朗
出版社:河出書房新社
出版日:1999-03-01
価格 :¥222(2025/04/30 14:42時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

島八段が出題する局面について、羽生・佐藤・森内の三者が自分の「読み」を披露する。局面は漠然としたものが多く、次の一手のように厳然たる正解が存在するものではない。つまり、トッププロの三者が「実戦でどう読んでいるか」が正直に書かれているのである。
実際にその局面に出会った時、どういう風に読みを展開していくのがいいのか。棋風の違いなども考慮しつつ読むと読み物としても楽しめる。

このシリーズは全体的に有段者向けに書かれているので級位者には辛いかもしれないが、それでもできれば手に取ってほしい。
もちろん、有段者は必携である。

作成日:2001.07.20 
大局観
広告