新スーパー四間飛車Ⅰ

新スーパー四間飛車 1
著者 :小林 健二
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1994-08-01
価格 :¥1,602(2024/02/06 01:05時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

見づらい。
ほんとーに読みづらい。

「つくりが悪い」の一言に尽きるのだが、今、自分がどの変化を辿っているか、この変化の変化図がどこにあるのか、読んでいくうちにどんどん判らなくなっていく。
盤駒を出して研究をすればそんなことはないのだろうが、それを言い出したら構成のよしあしは問題でなくなってしまう。読みやすいということは判りやすいことと同じくらい重要であるべきだと思うのだ。
……などと出た後の本に言っても始まらない。とりあえず、本書が出た頃の最新形は網羅しているので、振り飛車党なら要チェックといえる。級位者にはちょっと辛いかもしれない。

内容は斜め棒銀・5七銀右急戦・棒銀・腰掛け銀。あんまり参考にならないかもしれない。棒銀の△4四歩くらいしか新しい感じはしなかった。

作成日:2001.07.20 
四間飛車

B級四間飛車の達人

B級四間飛車の達人
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1998-12-01
価格 :¥4,424(2024/02/05 23:13時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『B級戦法の達人』が先に出て結構好評だったのだろう。それから1年ちょっとで出たのが本書である。
 こちらは前書と違って四間飛車に絞っているため、変化手順も多くてお薦めである。やっぱり丸々一冊同じ戦法を書けるというメリットは大きい。
 特に初段くらいの人には参考にしてほしい。振り飛車のサバキが味わえる戦形なので、もっと強くなって正統四間飛車を指した場合でもきっと役に立つ。

 端角戦法については『定跡外伝2』でフォローが入っている。そちらもチェックしておきたい。

作成日:2001.07.20 
四間飛車

週刊将棋の伝説シリーズ2 左美濃伝説

左美濃伝説―秘法巻之弐
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1991-08-01
価格 :¥1,061(2024/02/06 08:41時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

左美濃といえば、プロ間では4枚美濃を指すと言っても過言ではないが、本書で紹介しているのは3枚美濃である。
右銀は攻めに使う。対振り飛車急戦で使われる▲4六銀戦法のように攻める。▲4六銀戦法の破壊力に、左美濃の堅陣をプラスしたのが本書で紹介されている指し方である。

非常に詳しく、また、微妙な形の違いにまで踏み込んでよく解説してある。一通り読みこなせばとりあえず実戦で使えるくらいの完成度にはなっているだろう。東大将棋部だかどこだかが編集に携わったという話をどこかで読んだことがあったが(違ってたらごめんなさい)、なるほど確かに実戦の臭いと研究の薫りがする。

先にも述べた通り、現在のプロで振り飛車と言えば藤井システムなので、この形になることはまずない。しかし、だからこそ我々アマチュアにとってはチャンスなのである。みんなが知っている戦形はみんなが詳しく研究している。みんなが知らない戦形を指すからこそ、自分の土俵に引きずり込めるというものだ。
逆に言うなら、指されて困るからこそ普段からこういった「あんまり見ない形」も勉強しておく必要がある。本になっているのだ。読者は何千・何万といる。次に自分の目の前に座った彼氏彼女がその読者かもしれない。
その時に困らないためにも、是非ともチェックしておきたい。

作成日:2001.07.20 
振り飛車全般

升田式石田流

升田式石田流 (SUPER SERIES)
著者 :升田 幸三
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1994-04-01
価格 :¥842(2024/02/08 10:57時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

言わずとしれた奇襲の王様「升田式石田流」を、本人が解説した(本当は違うのだろうが)のが本書である。
大体こういう「高段者が解説した本」というのにはロクなのがないのだが、この本はなかなかきちんと書いてある。変化も丁寧だし、実戦に生じそうな場面を多く用いている。
私が升田式を使っていたということもあるが、経験から言っても良書である。高段者はすでに常識のジャンルだろうから改めて読む必要はないだろうが、初段くらいまでの人は是非読んでほしい。

こんなに薦めておいて★★★はちょっと点が辛いが、何しろ昭和48年の本である。要は「古い」のだ(1994年に復刻されている)。
現在では升田式の対策も進んでいるし、升田式も進化している。それらの進化については別の本を参照してもらうとして、おおもとの下敷きとして本書を読んでもらえればいいと思う。

作成日:2001.07.20 
三間飛車

必勝向かい飛車 豪快!攻める怒涛流

必勝向かい飛車―豪快!攻める怒涛流 (SUPER SERIES)
著者 :大内 延介
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1996-08-01
価格 :¥2,450(2024/02/06 03:24時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

メリケン向飛車も載っているが、もっと一般的な(?)向かい飛車の形も解説されている。そういう意味では級位者には目を通してもらいたい。
ただ、変化に乏しいうえに、定跡書にありがちの「二人で有利にさせる」手が多い。級位者に手の感覚を解説するには必要なことなのだろうが、そういう意味では上級者には薦められない本ではある。
ついでに言うと、実戦譜も古い。昔の本だということを感じさせる。
あくまでも入門書、啓蒙書として評価すべき本だ。

作成日:2001.07.20 
向かい飛車
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