総合

羽生善治の戦いの絶対感覚

羽生善治の戦いの絶対感覚 (最強将棋塾)
著者 :羽生 善治
出版社:河出書房新社
出版日:2001-11-01
価格 :¥441(2025/10/27 17:41時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

絶対感覚シリーズ第3弾。シリーズ決定版ともいうべき羽生の登場である。

しかし、正直に感想を言うと「物足りなかった」。
今までの2冊(佐藤本森内本)に比べて、キレがあまりない感じがするのだ。
題材の選び方が白砂の肌に合わなかっただけかもしれないが、なんとなくよくある局面のよくある解説を聞かされている感じがした。
それでも、大局観というものを考えるうえで有効な指針が数多く含まれていることは間違いない。このシリーズ、ここで打ち止めになっている感じがするが、できればもっと他の棋士のものも読んでみたかった。

作成日:2001.11.20 
大局観

これで簡単形勢判断

これで簡単形勢判断
著者 :高野 秀行
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2001-09-01
価格 :¥1,320(2025/10/27 16:16時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

「大局観」に関する著書は意外と少ないが、その最新刊になると思う。『これにて良し? 四間飛車VS急戦定跡再点検』の続編といってもいい内容である。
基本的なコンセプトは前回と変わらない。従来から言われている形勢判断の4つの要素……駒の損得、玉型、駒の働き、手番……を分析して、現在の局面の形勢判断をするというものである。初級者にとっては大事なことなので、本書を読んで勉強するのはいいと思う。

ただ、題材が「ありきたり」というかそんなにたいしたものではない(と白砂は感じた)ので、初段以上の人が改めて読むのはどうだろう、という気がした。いくつか面白い変化はあったので損はしないと思うが、かといっておぉそうかと感銘を受けるほどではない。
個人的に言わせてもらえば、本当にプロが本書のような形勢判断法をもって形勢判断を行っているのかどうかが気になる。なんかこの4つの要素というのは「使い古された感じ」がしてしまうのだ。
例えば「駒の働き」という項目。なにをもって働いているかをどうやって判断するか、というのが形勢判断方のひとつだと白砂は思うのだがどうだろう。「それがわかりゃ苦労しねえんだよ」みたいな(笑)。非常に抽象的だと思う。
逆にプロになればなるほどそういう部分は「感覚」でわかるようになってくるので、それを文字にして伝えるのは難しいのだとは思う。しかし、初級者の底上げのために本当に役立つのはそういう感覚の部分を数値化・言語化することだと白砂は考えている。その点、ちょっと本書には不満がある。

もちろん、それこそ「それができりゃ苦労しねえんだよ」というプロの声が聞こえてきそうな贅沢な要求なのだが(笑)。

作成日:2001.09.28 
大局観

歩の徹底活用術 駒別スーパー手筋講座

駒別スーパー手筋講座 1
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2000-07-01
価格 :¥171(2025/10/30 10:30時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

駒の種類ごとに、その特性と効果的な使い方をレクチャーする……というありがちな企画(笑)の第1弾。やっぱり「歩」から入るのは自然だと思う。

小林健二ということで既に白砂は胡散臭い目で見ていたのだが(笑)、内容はいたって堅実。見開きごとに項立てされていて、手筋が判りやすく解説されている。
初心者には『将棋は歩から』『歩の玉手箱』などよりとっつきやすいかもしれないが、棋力が上がるにつれて「内容の薄さ」が目に付いてしまうかもしれない。なんとなく「不足感」があるのだ。

シリーズ化ということで、全部の駒をやる。もっとも、あとは2冊にまとめてということになっているが。
級位者であれば、シリーズを通して読んでみると棋力が上がるだろう。それは保証する。初段前後でも、いくつか拾い物があるかもしれない。有段者は、たぶん時間の無駄だと思う。

作成日:2001.07.20 
手筋

飛角桂香の徹底活用術 駒別スーパー手筋講座

駒別スーパー手筋講座 2
著者 :小林 健二
出版社:創元社
出版日:2000-08-01
価格 :¥473(2025/10/30 23:36時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『歩の徹底活用術』に続くシリーズ第2弾。
ツクリもテイストも全く同じ。なので、評価は3部作全て同一にした。級位者の実力向上に役立ち、初段前後の人の新たな発見を誘う内容だ。

飛角桂香という飛び道具が題材なのでもう少し飛んだり跳ねたりする内容だと思ったのだが、至って平凡。例えば、飛車であれば飛車交換を目指すだの自陣飛車だの、角であれば石田流の角打ちだの。言ってしまえばどれもこれも定跡にあるようなものばかりで、(本を)作るのは簡単だったんだろうなとは思う。
個人的には、コバケンの株はまた下がった(爆)。

作成日:2001.07.20 
手筋

大逆転! させる技、させないテクニック

大逆転させる技、させないテクニック
著者 :週刊将棋
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:1996-04-01
価格 :¥891(2025/10/31 05:43時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

不利な局面を粘っていき逆転する、また優勢な局面をきっちり勝ち切る技について解説している。

しかし……と、敢えて言ってしまうが、ちょっとお勧めできない。

一応章立てもしてあってそれぞれテーマもあるのだが、はっきり言って印象が薄い。逆転した実戦譜を延々見せられても、わけが判らないだけである。
おまけに、「逆転」を扱っている本のはずなのに、その前の相手が気持ちよく攻めている「手筋部分」から載せてしまっているので、どこがポイントなのかはっきりしなくなっている。

わけが判らない、ポイントがボケている、おまけに図面の関係がめちゃくちゃと、構成上いいところは一つもないと断言する。
素材はいいので、盤駒を出して鑑賞できるレベルの人はいいが、そうでない人は損をした気分になるだけである。私なら三段以下には絶対に薦めない。

作成日:2001.07.20 
終盤・寄せ
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