振り飛車の真髄② 石田流の極意 先手番の最強戦法

作成日:2014.08.04
石田流の極意―先手番の最強戦法 (振り飛車の真髄) (振り飛車の真髄 2)
著者 :鈴木 大介
出版社:(株)マイナビ出版
出版日:2006-10-01
価格 :¥265(2024/02/07 03:07時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

初心者の救世主・鈴木大介が送る石田流解説本。

内容は、

  • 7手目▲7四歩
  • vs棒金
  • vs左美濃
  • vs居飛車穴熊
  • 角交換型
  • 右四間
  • 銀冠

といった感じ。一通りの対策は出揃っているので、本書を読めばとりあえず相手の出方は判る。そして、鈴木大介なので、振り飛車の勝ち方がよく判る。

7手目▲7四歩のところで△6二金の変化がないとか、左美濃で「省けない」と解説した端歩を居飛車穴熊編では突いていないとか(一応、手数が足りないという理由付けはしているが……)、少し都合のいい変化がないわけではない。
それでも、これだけの戦形を網羅し、とりあえずでも対応策を載せているのはポイントが高い。このレビューを書いている2014年では、石田流の流行は角交換四間飛車に取って代わられた感があり、そのためかあまり本書が古く感じない。4段前後くらいまでなら、本書の対策だけで結構指しこなせるのではないかと思う。

本筋の変化だけしか書いていないということもあり、とても読みやすい。
石田流初心者にはぜひとも勧めたい本。