東大将棋ブックス矢倉道場 第1巻 4六銀

作成日:2001.09.10
東大将棋ブックス矢倉道場〈第1巻〉4六銀
著者 :所司 和晴
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:2001-09T
価格 :¥246(2022/05/03 05:55時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

先手4六銀戦法(4六銀-3七形の形)vs森内流△9五歩、先手が1八香型で、そこから一手▲5七角と待つ形だけを解説している。ここまで特化した形を一冊の本で解説するというのはなかなかの冒険だ。
さらに言うと、図面がいっぱい、変化手順がいっぱい、しかし解説が少し、という東大将棋ブックスならではの構成。ようするに、棋譜を示されて理解できる人にとっては盤駒なしでも読める便利な本になるが、そうでない人にとっては手順の解説の中途半端な難しすぎる本になるということである。これをどうとらえるかは難しいところだが、アマ有段者にとって知りたい情報満載の本が出た、という事実を素直に喜びたい。

将棋ソフト『東大将棋』シリーズと提携するという異色の試みだが、個人的にはその設定はあってもなくてもいっしょだと思う(笑)。もう少し構成を工夫すれば名著になったと思うのだが、構成に時間をかけるより、情報を詰め込んでいろんな形の定跡をいっぱい紹介しようというハラづもりなのだろう。それはそれで一つの方向性である。
初段前後くらいまでの人は触らない方がいい。矢倉と定跡書が嫌いになっていくだけだ。