居飛穴なんかコワくない

作成日:2001.07.20
居飛穴なんかコワくない―振り飛車の逆襲 (週将ブックス―オレンジシリーズ)
著者 :神谷 広志
出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:1987-03T
価格 :¥156(2022/05/02 16:49時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

何度も出てくる話だが、居飛車穴熊の出現は振り飛車党にとっては大打撃だった。と同時に、イビアナ退治本も氾濫することとなった。本書はそのなかの一冊である。
三間飛車真部流、メリケン向かい飛車、四間飛車▲4八飛戦法(スーパー四間飛車の原型)、中飛車角交換型、石田流飛車交換型と、振り飛車すべてについて解説してある。

個人的には、石田流の指し方に興味を持った。
普通に組んだあと、▲4六角とノゾく。そのまま▲7四歩とされると△同飛▲同飛△同歩▲9一角成とダイレクトに香を取られるので△9三香と逃げるが、そこで▲5七角と引く。△9三香としているので、▲7四歩△同飛(△同歩は▲6五歩)▲同飛△同歩に▲8五桂と跳ねた手が香に当たるという仕組みである。
よく考えられた手順だと思う。『真・石田伝説』で紹介されている「楠本流対潜石田」でも似たような手が出てくる。

このように、古い(1987年刊)本でありながら現在でも十分に通用する戦法が解説されている。級位者から初段前後の人にとっては「買い」である。ぜひとも一度読んでみてほしい。