お客様は神様です

ちょっと前の話になりますが、大学の将棋部の合宿に行ってきました。今年33歳なんですが、いいんかなこれで(笑)。
将棋もいっぱい指したしネタになりそうなものもそこそこあったんだけど、ほとんど忘れちゃったんで省略(<をい)。その代わりと言っちゃなんだけど、酒の席での話を一つ。

今回の合宿にはかなりの人数が参加して、しかも、将棋部の人ではない他の大学の人なんかも参加してくれてかなり盛況だった。ところが、彼らは初日から異様な風景を目撃することになる。

そこかしこで見られるこんな将棋。

▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲7七桂(爆)

……悪かったよ。俺のせいだよ。

7七桂戦法の優秀性というか変態性が気に入ったのか、何人かの部員達は7七桂戦法を指すのである。しかしまぁ、盤が4つあって2つが桂を跳ねてる、とかいったら誰だって驚くよね(笑)。

で、その話が、酒の席でちょっと出た。
「いや、なんかすごいですよねもう」
うん、凄いよ(笑)。
「みなさんあんな感じなんですか?」
みんな、ってわけじゃないと思うけど……。

ここで、後輩が少しフォローを入れてくれた。
元々は駒澤大学に伝わる秘伝で、細々と指し継がれていたものを、この人(白砂)がまとめたんだよと。で、この人はこんな変態戦法ばっか指してるけど(そのおかげか?)対外勝率が凄く高くてね。だから、団体戦なんかで当て馬になった人は一発狙いに指したりするんだよ。

「あ、でもこういう奇襲戦法って、今は結構広まってますよね。ホームページとかで紹介してる人もいるし」
う、うん、いるよね……(←声には出せない(汗))

「あの戦法も解説してるの見たことありますよ。なんかいっぱい棋譜とか載っけてて」
い、いるよね……(大汗)。

事情がのみこめつつある回りの連中が、心なしかニヤニヤ笑っているように白砂は見えた。
「なんか『団体戦の棋譜』とか書いてあって、あれ学生なんですかね?」
「……俺」
「え?(声が小さかったんで聞こえなかったらしい)」
「そのホームページ、俺が書いてる(笑)」
「えええええーーーっ」
一拍あって、
「ご愛読ありがとうございます(笑)」
「お気に入りに入ってます(笑)」

読者、一名発見(爆)