伏土竜の麻雀戦術論

対応編その4 相手のアガリ点数を読む

第2章 相手の付属役を読む

  第1項 変則手の付属役を読む

 変則手に複合できる部分役は、かなり限られてきます
 その中で一番注意すべき付属役は、翻牌です。ホンイツにしろチャンタにしろトイトイにしろ、すべての変則手に翻牌はとても重要です。
 ですから、変則手を狙っている相手がいたならば、常に生きている字牌に注意してください。
 特に、自分にとってはただの客風にすぎない字牌が、人によってはとても重要な翻牌であることを忘れてはなりません。

 翻牌以外の部分役としては、ホンイツではイッツー、チャンタでは三色、トイトイではドウポンと三暗刻くらいしかありません。
 このうちのどれもが、本来危険とみなすべき牌(ホンイツならその色、チャンタでは端よりの牌、トイトイでは場に生きている牌)でしか作れないことに注目してください。
 ゆえに、読むことにさして苦労はいらないでしょう。

  第2項 門前系の付属役を読む

 門前系に複合可能な役は、麻雀の役ほぼすべてです
 当然その分、読むことにはかなりの困難が伴います。
 と言うよりも、複合する役すべてを読み切ることは不可能です。

 けれども、対処法が全くないわけではありません。
 いわゆる消去法で、「なになにはできない、なになににはならない」といった風に一つずつ付属役の複合する可能性を消去していき、残ったものが本当に複合している役と読む(と表現するよりは、仮定する、とした方が正しいかもしれません)ことによって「ある程度の対処」はできます。

 例えば、相手からリーチが掛かったときにが4枚見えていたとします。
 ならば、その相手のリーチには、ソーズのイッツー、345・456・567の三色、及びからみのイーペーコーは絶対に複合していないことが解ります。
 その後、も4枚見えたならば、ピンズのイッツー、789のサンショク、のイーペーコーの可能性もなくなります。
 さらに、が4枚見えたならば・・・。

 この方法を「役のチャンスを見切る」といいます。
 この場合のチャンスとは、ノーチャンス・ワンチャンスのことです。
ですから、役に対するワンチャンスと考える方法もあります。
 もちろん、守備をする際にも解説した通り「絶対にその役が複合していない」と解るわけではありません。
 その可能性の低さに賭けることになります。

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