伏土竜の麻雀戦術論

効率編その5 ドラの効率

第4章 ドラが中張牌の場合

 中張牌のドラは、これまでに解説してきた字牌や端牌がドラの場合とに比べると横のつながりが大きいので、使い切ること自体はそんなに難しくないと思います。 そこで、これまでの章とは異なる角度から解説します。

第1項 ドラそばの重要性

 中張牌がドラの場合は、ドラをより多く使い切るためにドラそばの価値が非常に大きくなります
 ですから、ドラそばに対して特に注意するようにしてください。
 自分にドラがないからとか、余り牌だからとかの理由で安易にドラそばを捨ててしまうと、その後でドラを引いた際に対処に困ることになります。

ドラが中張牌の場合はドラそばをドラと同等に考える

 と覚えてください。

第2項 順子の中のドラは、順子の端に置く

 置くといっても置き場所のことではありません。「くるようにする」という意味です。
 例えば、ドラがで手中にとありを捨てなければならないとしたら、必ずを捨てるようにしてください。
 を捨てた後にドラを引いたと、を捨てた後にドラを引いたとを比較してみてください。どちらがドラを使い切りやすいかは言うまでもありませんね。
 このように、1手先の変化を考える場合には、順子のドラは端に置くのがセオリーとなります。

 1手先の変化に関係のない場合、例えばどちらかを捨ててリーチを掛ける場合などについては上記の考え方は当てはまりません。この場合には、相手にチーされてドラをメンツで確定させないようを捨てるのが正着です。ここにも、ドラそばを安易に捨てる危険性が現れています

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