伏土竜の麻雀戦術論

効率編その5 ドラの効率

第3章 端牌がドラの場合

「端牌」とは、数牌の中で端にある牌、つまり1・9牌のことです。
 端牌のドラは、数牌とはいえ字牌の場合と似てなかなか利用しづらいものがあります。重ねてドラ2として利用できるならまだしも、孤立していると非常に使いづらく、またたとえ使い切れてもカンチャンやペンチャンになりがちなため、どうしても早くに捨てられてしまう傾向にあるようです。
 もちろん、そんなことは二度としないでください

第1項 ドラ3の場合

 第1章第1項と同じです。

第2項 ドラ2の場合

 第2章第2項と同じです。

第3項 ドラ1の場合

 何らかの代償がある時……つまり、点数が高い、アガリが早いといったはっきりとしたアドバンテージがある時以外は、たとえカンチャン・ペンチャン・タンキになろうとも何とか使い切る方法を考えてください。
 自分の手牌が整っていて捨てざるを得ないようでも、ドラポンに対抗できる手牌になってから捨ててください。ドラを安易に捨ててしまって、ポンをされてからオタオタと逃げ回るような愚かなことはしてはなりません。

第4項 ドラ0の場合

 この場合に注意すべき点は、安易にドラそば、すなわち2・8を捨てないことです。
 先程「端牌のドラは、数牌とはいえ字牌の場合と似てなかなか利用しづらい」と解説しましたが、だからといって端牌も立派な数牌。絶対に順子にならないというわけではありません。
 とはいえ、端牌のドラの横のつながりは限られています。
 ドラそばを安易に捨ててしまうということは、限られた横のつながりを自分から絶ってしまうことと同義です。後からドラを引いた際に、そのドラは結局捨ててしまうよりなくなります。
 麻雀において局面ごとに最善と思われる打牌を選択するのは当然のことですが、この例のように「あらかじめ一手先の変化に対応できるようにしておく」こともまた重要なことなのです。

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