伏土竜の麻雀戦術論

効率編その3 点数の効率

第2章 点差に関する効率

第2項 オーラスでの点差

 オーラスでは「トップを逆転する」または「順位を変える」アガりを狙えば良く、必要以上のアガり点数は要りません。
 そのためには、ツモアガリなら何点のアガリが必要か、ロンアガリなら何点、さらには直撃なら何点と、「どのアガリ方なら何点のアガリが必要なのか」を点差に応じて正確に把握しなければなりません。
 オーラスで無意味に順位の変わらないアガりをしたのでは、同卓の人の失笑を買うだけです。

 では、どのようなアガリ方なら何点差を逆転できるかを、順に検証してみましょう。


1)直撃ではない、他からのロンアガリの場合

 この場合は簡単です。
 2000点差なら2100点以上、5000点差なら5100点と、点差以上のアガリをすれば良いだけです。

2)直撃の場合

 この場合の計算も単純で、点差の半分以上のアガリが必要です。2000点差なら1100点以上、5000点差なら2600点といった具合です。
 しかし、実際問題として、相手が居ることですからなかなかうまくいくものではありません。また、直撃を狙っている間に自分がツモアガリをしてしまった(それでは逆転できないはずです)のでは、何にもならなくなります。
 ですから、直撃でなければ逆転できない、つまりどうしても自分の手牌がそれ以上のアガリ点数にならない場合のみ、直撃を考えるようにしてください。

3)ツモアガリの場合

 この場合は、親が誰かによって点差の詰まり方が変わってきます。
 また、ツモアガリの場合、ロンアガリと若干点数が違ってくるので、これまでの2例とは異なり明確に表現ができません。
 そこで、ツモアガリの場合に何点差を逆転できるかを表にしてみました。例によって、出現頻度の少ない80符以上のアガリに関しては省略してあります。

自分が親の場合

アガリ点数

逆転する点差

アガリ点数

逆転する点差

1500点

1900点以内

3400点

4700点以内

2900点

3900点以内

6800点

9100点以内

5800点

7900点以内

 

 

11600点

15600点以内

満貫

15900点以内

2000点

2700点以内

跳満

23900点以内

3900点

5100点以内

倍満

31900点以内

7700点

10300点以内

三倍満

47900点以内

2400点

3100点以内

役満

63900点以内

4800点

6300点以内

 

 

9600点

12700点以内

 

 

トップ者が親の場合

アガリ点数

逆転する点差

アガリ点数

逆転する点差

1000点

1500点以内

2300点

3500点以内

2000点

2900点以内

4500点

5900点以内

3900点

5900点以内

 

 

7700点

11700点以内

満貫

11900点以内

1300点

1900点以内

跳満

17900点以内

2600点

3900点以内

倍満

23900点以内

5200点

7700点以内

三倍満

35900点以内

1600点

2300点以内

役満

47900点以内

3200点

4700点以内

 

 

6400点

9500点以内

 

 

他が親の場合

アガリ点数

逆転する点差

アガリ点数

逆転する点差

1000点

1200点以内

2300点

2900点以内

2000点

2400点以内

4500点

5800点以内

3900点

4900点以内

 

 

7700点

9600点以内

満貫

9900点以内

1300点

1800点以内

跳満

14900点以内

2600点

3300点以内

倍満

19900点以内

5200点

6400点以内

三倍満

29900点以内

1600点

1900点以内

役満

39900点以内

3200点

3900点以内

 

 

6400点

7900点以内

 

 

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