伏土竜の麻雀戦術論

効率編その2 形の効率

第2章 イーシャンテンでの効率

第2項 面子に自在性を持たせる

 一枚の遊び牌もない

 というイーシャンテンの手牌を例に取ります。

 この手牌でまだメンツが確定していないのはの部分です。この部分が、受け入れによって面子になるか順子になるか、はたまた対子になるかが決まります。
 このように、いろいろな受け入れが考えられる手牌「自在性がある」と表現します。

面子は固定させずに自在性を持たせた方が、受け入れは広く多くなる

 と覚えてください。
 ちなみにこの手牌の受け入れ枚数は、の8種28枚です。

 しかし、に変えると、つまり手牌が、

 となると、一つの面子として固定されていたが自在性を持つようになるため、さらに受け入れ枚数が増えます。具体的には、受け入れにが増えて計14種38枚にもなります。

 面子を固定させ自在性を失わせると、受け入れ枚数を増やすことができません。面子を固定させる必要があるのは、

 のように、受け入れを増やすことで役を逃すことになる時だけです(ちなみにこの手牌では、234のサンショクを確定させるためにを捨てるのが、正しい手筋です)。

 同様に、雀頭も固定させる必要はありません。

 雀頭を固定させる必要があるのは、

雀頭がドラの場合
受け入れ方によってドラを捨てることになるのを避ける場合

 の2つだけです。

前のページ 目次 表紙 次のページ