奇襲戦法と変態戦法の違い

 本HPでは、奇襲戦法ではなく変態戦法を取り扱っております。

「じゃあさ、変態戦法って何よ。奇襲戦法と違うの?」

 こんな疑問を持たれた方もいらっしゃるか思います。
 はい。違うんです。

 将棋には「棋理」というものがあります。
 私の造語なのかもしれませんので解説しますと、セオリーといってもいいですし普遍的な大局観と考えてもいいです。とにかく、「ここではこの一手だ」とか、「ここではこういう方針で行くのがいいだろう」みたいな「将棋におけるごく常識的な考え方」というものがあります。これをここでは棋理と呼びます。
 そして、

 棋理を無視した指し方が奇襲戦法であり、棋理を逆用した指し方が変態戦法である

 と私は考えています。
 棋理というものを全く理解せず、ただやみくもに突進するだけなのが奇襲戦法であり、棋理というものを理解しつつ、「相手は棋理に従えばこう考えるだろう」と予測し、それを逆用するのが変態戦法であると。
 よって、変態戦法とは、「一見棋理を無視しているように見えるだけだが実は棋理を重んじている戦法である」とも言えます。細かな駒運び、局面のリードには棋理が立派に使われているわけですから。要はその具現方法が、メジャーな戦法のそれと違うだけなのです。

 とはいえ、どちらも本当に強い方には通用しないと思います。
 変態戦法で棋理のウラをかこうとしても「あ、コイツはウラをかこうとしてるな」ってのがばれちゃいますから(笑)。ただ、どんな強い人でもそれを読み取るのにある程度の時間はかかると思いますので、その対局を勝利したり、そうでないまでも持ち時間を異常に使わせるという効果はあるかもしれません。
 なので、大会などでの成績は棋力以上によくなります。

 変態戦法しか指さない……というのも問題があろうかと思いますが(私がそうです(爆))、初級者や中級者が、攻めのツボをつかんだり、勝つ楽しさを味わうにはもってこいだと思います。奇襲戦法と違って棋理を無視しているわけではないので地力もつきます。変態戦法で将棋が好きになった後、本格的な戦法に鞍替えするというのはいい方法だと個人的には思っています。一般には「あまり薦められない方法」という認識でしょうが、まずは将棋を好きにならないと先には進めないと私は思うのです。負けて強くなる人もいるでしょうが、やっぱり勝って強くなりたいですから。

 ……というわけで、みなさん。
 どんどん変態戦法を広めましょう(<するな)