伏土竜の麻雀戦術論

対応編その2 対応の基本

はじめに

 初心者クラス同士の対戦では、誰かのリーチとか翻牌のポンなどあからさまに目に見える攻撃が生じると、とたんに打牌速度が遅くなってしまいがちです。
 これは、一人一人が自分の対応を決める基準をしっかり持っていないため、自分がどうすべきか何をしたらら良いのかが解らず、さらにその解らないこと自体が迷いを生むために起きる現象です。

 どうしたら迷わなくなるか?
 それには、対応の明確な基準を設けることです。

 あらかじめ、「こうした場合にはこのように対応しよう」という基準があれば、その基準に従った打牌を選択すればよいことになり、打牌速度が遅くなることもないでしょう。

〜 伏土竜のちょっとコラム 〜

 少しばかり打牌速度について余談を。
 私は「打牌速度が速ければ、それにこしたことはない」と思っています。
「打牌速度が速ければ速いほど相手に与える情報が少なくてすむ。相手に与える情報は少なければ少ない程良い」からです。
 どんな手牌であろうとも、牌をツモってから打牌をするまでに2秒で済ます。これが理想でしょう。

 ただ、これには「正着を確実に打てる限り」という条件がつきます。たとえ2秒で打牌できようと、正着を打てていないのでは何の意味もありません。
 それならば、打牌速度を多少遅らせようと正着を打てるようにすることの方が先決です。
 どんな局面であっても正着を打てる技術力を身につけて初めて、打牌速度を速めることで相手に手牌を読まれることの不利、さらには打牌が遅くなることで相手に迷惑を掛けることに思いをはせる権利が生じます(相手の手牌を読む技術&読まれる不利については、また別の機会に)。
 まず正着打ありき。
 これが私の打牌速度に関する考え方です。

 とはいえ、2種類あるペンチャンのどちらを落とせばよいのかなど、いわゆる正着打のない世界で迷ってしまい、無駄に時間を掛けている人が多いのも事実(しかも、迷う人に限って正着打がないことを理解してないんだよな!?)。
 正着打のない世界でいくら考えても無意味
 そんな時は直感を頼りにスパっと打牌を決めましょう。

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