伏土竜の麻雀戦術論

効率編その1 牌の効率

第3章 トイツは2つで十分

 効率編その1の最後は、少し実践的な話をしましょう。

 前章までで述べた牌の使用効率に従って、翻牌以外の字牌・翻牌・1と9・・・と捨てて手牌を進行させて行ったとしましょう。その場合、手牌に対子が複数以上できることがあります。この場合の考え方について解説します。

 このような場合には、実は原則的な考え方があります。
 それは、

手牌には、対子は2つしか要らない

 です。もちろん原則的には、ですが。

 ですから、手牌に対子が3つ以上ある場合は、3つあるトイツのどれか一つを捨ててしまって下さい
 例えば、

 という手牌であれば、対子は2つの原則に則ってを切るのが正解になります(でないのは、タンヤオの可能性を考えているからです)。
 このような手牌では、を刻子にするよりも、を順子にする方が効率がよいからです。

 この原則の例外は、対子手の場合、つまりトイトイや七対子を狙う場合です。説明は必要ありませんね。
 どんな場合にトイトイや七対子を狙うと有効かは、効率編その3・役の効率で解説します。

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