ホンイツ好きは初心者の証拠か?

 よく本とかには、「混一色は無駄ヅモが多く、手を見破られやすい。ホンイツ好きは初心者の証拠」などと書かれたりするんですが、私としては、1色でありさえすれば牌の組み合わせが自由だし鳴ける字牌も押さえられる乏しい手材料からも作れるので、わりと簡単に2飜3飜稼げる得な役だと思っています。

 どうしてホンイツ好きはタコなどと言われるのか? みなさんはどう思われますか?

 栄えある第1回目のテーマは(笑)、「ホンイツ好きは初心者の証拠か?」。テーマ提供者はデミリッチさんです。

 確かにホンイツ好き(あとトイトイね)はタコの代名詞のように言われていますが、デミさんの言うように、得な面も多いんですよね。

 皆さんがホンイツをどう考えているのか、まずはBluehiroさんの意見から。

 そうなんですか? 「ホンイツ好きは初心者の証拠」なんて初めて聞きました。ホンイツは意外と使いますよ。ピンフとかも好きですが、大きな手になるには、ドラや、一発、三色など絡まないとならないですが、ホンイツは門前ならすぐ満貫級だし、役牌と絡むからすぐ高くなりますよね。高い役が必要な時にはかなり重宝しています。

 相手にしても、一色は切りずらくなるわけだし。捨て牌も上手くすれば、テンパイ直前まで色を絞らせる事ができますよね。その辺の捨て牌の技術はもちろん、無駄ツモしないための牌の流れの読み。相手に見破られないためのフーロの仕方、すべてを考えると上級者であっても上手く作ることが難しい役であることが分かります。

 初心者の証拠というのは、たぶん役を完全に理解していない人がすぐに覚えることのできる事からきていると思うのですが、どの役でさえも色々考えて手作りをするとかなり難しい物になると思います。そのような事を書いている人は、ただ自分を上級者として思わせたい人か、麻雀を理解していない人じゃないでしょうか?

 確かに、「ホンイツ好きが初心者」なのではなく、「初心者がホンイツ好き」ということなんでしょうね。逆は必ずしも真ならず、ということで。

 ただ、これは後でデミさんも書いていたことですが、私もよく聞きました。「始めて聞いた」という意見は、はっきり言ってちょっと意外でしたね。

 ちなみに、この「初心者=ホンイツ」論については、こんな意見もあります。

「ホンイツ好きが初心者」と言うのは,片山まさゆき言うところの「バカホンギャル」を指すんじゃないでしょうか。
 ほとんどタンピン三色が見えている手牌でも,字牌と数牌が多いとバカホンでもホンイツに走っちゃう,というやつ。シャンテン数が同じで受け入れもほぼ同じだったら,何で点数の高いタンピンを狙わないー! ということですね。

 フリーなんかでもホンイツ上手は勝ち組に入ってると思いますよ。
 私も好きです(チートイツもチャンタも好きです)。

 神奈川県大和市にお住まいのs_hakusaさんの意見です……って、

私です(笑)。

 わざわざ字ぃ大っきくするほどのことでもないか。
 ちなみに、この7件あとのレスにこんなのがありました。

「ぎゅわん自己」だったと思いますが,その中で「バカホンギャル」という話が出てました。
 いわゆる「ホンイツ=初心者」というのは,この例のように「状況を見ずに」「他の可能性を考えずに」ホンイツに走ってしまう人を指すのではないでしょうか?

 誰の言葉かと言いますと……いや、その次のレス見た方が早いですね。

 二重投稿というか単に前のに気づかなかっただけというか,とにかくすんません。やっちまいました

 ちゃんとしろよ<自分。


 冗談は置いといて、こんな意見もありました。special_luckeyさんです。

好き嫌いで手牌を曲げるからでしょう。そういう人は三つの色が均等に来ても狙うのでしょうか?
 一色が固まって来たり、手なりで打っていたら同じ色を立て続けに引いたりした結果、混一色・清一色になってしまうのだと思います。

 判っているとは思いますが少し解説を加えますと、普通、ある程度打ち慣れた人であれば配牌で見えている役を狙いますよね?(ややこしくなるので「決め打ち」はとりあえず棚上げにしましょう)
 でも、中には「タンヤオっぽい手だからタンヤオを狙い、ピンフ手だからピンフを狙う」ように「ホンイツ手だからホンイツを狙う」のではなく、「ホンイツにしたいから」ホンイツを狙うという人もいる。
 この、牌の形やツモを見ずにホンイツ一直線になってしまう、これが初心者のすることだと、ラッキーさんは言っているわけですね。

 本来ホンイツに限らず手役というものは配牌から強引に狙うのではなく、配牌やツモがそっちの方に行くから、もしくは点棒状況がそうさせるだけで、好みで狙うものではない、ということです。
 しかし、確かに初心者にはそういう側面があるかもしれませんが、そこまでホンイツに固執する奴っているかぁ?(笑)という風に私は思っていたので、この「好き嫌い」説は個人的にはどうも頷けなかったのですが(ラッキーさんごめん)、そこへ、こんな質問が出てきたのです。nagayama501さんです。

 私はまだ初級者なのですが、染め手はへたくそでもそこそこかてる戦術だ、と教わりました。

 うそなんでしょうか?

 こらまたシンプルな質問で……(笑)。
 しかも、これに対するデミさんの回答がまた秀逸でした。

 ある程度当たっていると思います。一色を固めれば自然と好形が残ってくるし、三色手に比べてメンツ選択が容易ということでしょう。他の2〜3飜役と比較しても仕上げやすい(例えば一通・三色やチャンタは低目がついてまわるか、受けが狭い)こともあるでしょう。

 これには本当に目からウロコでした。
 結局のところ、「ホンイツを狙う=初心者」なのではなく、

初心者は麻雀がまだヘタ

複雑な手を狙えない

手を揃えるのが簡単なホンイツを狙う

 という図式なんじゃないでしょうか?
 実際問題としてホンイツが奥が深い手役であることはがBluehiroさんが指摘していますが、逆に言えばそれらの事項は初心者には見えない部分なんじゃないでしょうか? 見えなければその複雑性に気づく筈もなく、結果としてデミさんのいうメリットだけが目に入る。その結果、初心者はホンイツばかりを狙うようになる、と。

 初心者にはその複雑性が見えていないというのがポイントで、恥ずかしながらそこが私には気づきませんでした。言われてみれば当然なんですけどね。

 とりあえず私の中では、現在この説が一番有力です。疑問・反論などある方は掲示板に書きこんで下さい。