家庭内LAN計画

〜 メールを使う 〜

 インターネットは見えた。ファイルも共有できた。もうこれでかなり理想に近づいてますが、まだいくつか課題が残っています。
 その中で一番大きいのがメールでしょう。

 白砂は独自ドメインを取っていて、しかも加入しているレンタルサーバーではメールアドレスをなんぼでも作れるので、夫婦でそれぞれメールアドレスを持ってます。また、白砂のHP用にもそれぞれ持っていて、また、CATVインターネットのアドレスも持っています。
 整理すると、

メールアドレス hp@hakusa.net marjong@hakusa.net kune27@a3.ctktv.ne.jp
メールボックスの場所 レンタルサーバの中 レンタルサーバの中 CATV側

 となってます(妻のメールアドレスはナイショ(笑))。
 言葉で言うと、同じメールボックスの中のアドレス系と、違うメールボックスの中のアドレス系の2つが混在しているという状況です。
 で、これらのメールをそれぞれ別のパソコンで受けたい、というわけです。
 このためには、まず、サーバー側からクライアント側にメールを受け渡すシステムを作ってやらないといけません。
 それをこれから構築していきます。

 やりかた……というか考え方自体は簡単です。こんな感じです。

 要するに、サーバー機は、自分を「メールボックスだよ〜ん」と偽ってクライアントに見せるということなんですね。
 で、クライアント機がバカ正直に(笑)「ニセメールボックス」であるサーバー機にアクセスすると、サーバー機は、
「お、きやがったな」
 と判断して、本物のメールボックスからメールを取ってきます。
 そして何食わぬ顔をして(別にパソコンはそんな顔しませんよ(笑))クライアント機に持ってきたメールを受け渡すわけです。つまり、

メールボックス − サーバー間は「本物(?)のやりとり」
サーバー − クライアント間は「擬似的なやりとり」

 というわけですね。

 実際の設定ですが、「擬似的に見せる」とか「受け渡す」とかの部分は全部BJDがやってくれますので、設定としては「メールボックスのフリをする」部分だけになります。

 まずはBJD側から。
 タスクバーのアイコンをダブルクリックすると、いつものようにBJDがアクティブになります。
 ここで「設定」−「プロキシサーバー」を選択後、「メール」を選択します(図)。

 ここに自分のメールの設定を書き込みます。

 まず、「クライアントから見たポート」というところに注目して下さい。
 これが「メールボックスのフリをする」ために重要な部分です。クライアント機は、本来のポートではなく、こっちのポートにアクセスをしてきます。そうするとBJDが「きやがったなクライアント」と判断をするわけです。ですから、このポートは適当に決めてしまって構いません。もっとも、バッティングすることを考えると、8025・8110とアタマに8をつけた仮番号にするか、いっそのことそのまんま25・110のデフォルトを使うかした方がいいと思います。ちなみに白砂は前者の8025・8110を使用することにしましたんで、設定は上記のようになっているわけです。

 次に、一番下に「特別なユーザーの登録」というのがありますね。
 1つしかメールボックスがないんであればここには何も書く必要はありません。その上の「メール(SMTPPOP3)用のプロキシーを使用する」だけ設定して下さい。白砂の場合、前述のようにメールボックスが2つありますので、こちらの「特別」の方にも設定をしなくてはいけません。
「追加」ボタンを押すと、こんな画面が出てきます。

 この辺の記述は当たり前ですが人によって違います。メールアドレスが違うんだから当然ですね。

 次は各クライアントの設定
 白砂はOutlook2000を使っていますのでその設定画面を出しておきます。こんな感じです。

 ここでさきほど設定したポート番号を使います。ですので、8025と8110をそれぞれ指定します。

 と、こんな感じでメールアカウントの設定をして、試しにメールを送ってみます。すると……?

お、ちゃんと届いた。

 これでメールも設定できました。

 このメール機能は、BJDの素晴らしい性能を示す1つの好例だと白砂は思います。ホントはもっといろいろな機能があるんですが、白砂は使わない(メールアドレスをいっぱい作れるので)のでここでは紹介していません。
 もっと知りたい方は、やはりBJDのホームページで調べるのが一番だと思います。