コンピュータ将棋は強くなれるか |
- 37: 名前:あー投稿日:2003/07/08(火) 14:24
- 基本的にこういう状況でたとえ話をするのは論点がボケるので避けた方がいいのですが、35の旅人氏のたとえ話は明らかに氏の理解の欠点を示しているのであえて突っ込みます。
この場合、名人は渡り鳥、コンピュータは飛行機でしょう。 将棋は、空を飛んで遠くまで行く、という目標に例えられます。 名人(というか人間)は、ものすごく効率のいい方法で空を飛びます(鳥はほとんど飲まず食わずで渡ります) コンピュータは、それとは全く違うアプローチで目標を達成しようとします。 もちろん鳥に学ぶところは非常に多いわけですが、決して「鳥を作ろう」としてるんじゃない。 「鳥のできることを自分たちなりの方法で達成しよう」としているだけです。 将棋でいうなら「名人を作ろう」としてるんじゃない、「名人に勝とう」としてるんです。
だから、比較しているものをきちんと把握しなくてはいけない。 空を飛ぶことでいうなら、単純に飛べる距離を比較したいのだとすると、 同じエネルギーで飛べる距離を比較したり、スピードを比較したりするのは、 本当に比較したいことと関連はあるけれどピントはずれですよね。 将棋で言うなら何ですか?おそらく「対戦して、勝つ方はどちらか」が本当の比較ポイントですよね。極めてわかりやすいです。 それをどうして悪手指摘の話に終始するんですか?比較ポイントからは外れてますよ? 他の人が「とにかく対戦してみろ」と言っているのはそういうことでしょう。
二枚落ちに関してはもう単純に「そういう使い方を想定していない」だけの話ですよ。 でかい車に向かって、「ごちゃごちゃした市街地でピザを配達しろ」と言っても、そりゃできなくはないけどそれで車の性能を計られたら設計者は怒りますよ。 そういう用途なら原付を設計するってね。
あと、我々がコンピュータ将棋の弱点(に見えるところ)を指摘するのは、 飛行機に対して「鳥はこういうところで効率化を図ってるよ、それは飛行機にも応用できるんじゃない?」と提言していることに相当します。 だからこういうところで我々がワイワイ勝手な意見を言っているのは決して無駄じゃない。それで飛行機がより性能アップすることを期待するわけですね。 なので、思うところを述べるのはいっこうに構わないんですが、本質的なところで論点を誤らないでいただきたい。
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