ツモずらしについて |
- 01: 名前:ダルク投稿日:2004/11/28(日) 00:02
- 白砂さん、はじめまして。ダルクと申します。掲示板をお借りします。
皆さんの意見を伺いたい局面に遭遇したので、意見していただけない でしょうか?
南1局3本場、自分は22000点の西家で、東家の親が4000 オールツモ、12300を北家から出上がり、8600を南家から 出上がりで、東家52900点、南家16900点、北家12200点 の状況です。東場は小場で全員2万点台で南入しています。
ドラがC、ありありルールのこの状況で親が北、西、一、8(8のみ ツモ切り)と打った後、六、4、Gと手出ししてきました。タンピン系 のリャンシャンか、イーシャンかと思われます。(テンパッていないと 仮定して下さい)他の二人はタンピン系の捨て牌ですが、親ほど手が 進んでいるようには見えません。(誰にも鳴きは入っていません) このままでは親に勝負を決められると感じていた私の手牌は
二三八DEGG3578中中です。
この7巡目で南家が 1.中(場に1枚)を打てば鳴く 2.四(場に1枚)を打てば鳴く 3.鳴ける牌を打てば全て鳴く 4.何を打たれても鳴かない
以上の四択を選択の理由、意見を添えて答えていただけないでしょうか? 皆さんのツモずらしに対する考え方を聞かせて下さい。よろしくお願い します。
実戦では南家が四を打ち、私は鳴きました。2.を選択した理由は@この ままでは東家が聴牌する、A四からならもし親リーがかかっても中の対子 落としで食いタンに向える、B他家に東家の好調ツモが移る可能性がある、 の3つの理由からでした。
結果、東家はツモ切りを繰り返し、手が進んだ南家が10巡目にリーチ、 東家が8を12巡目に放銃、メンタンピン裏1でした。東家44000点 南家25800点となりました。私が鳴く前は東家イーシャンだったそう です。
- 02: 名前:白砂 青松投稿日:2004/11/29(月) 09:05
- はじめまして。
非常に申し訳ないというか、ご期待にそえないというか、白砂は「ツイている人に好牌が集中する」という考え方をしないんですね。
よって、回答は4になります。
考え方を詳しく述べますと。
まず、現在2着、そしてトップまでは3万点以上の差があります。 一応、南3に親があります。よって、親マン2発ツモれば逆転する点差ではありますが、さすがにそれは期待しすぎですので(笑)、ここらへんでもう少し点数が欲しいところです。
しかし、そんな状況で親が早そう。さてどうするか? ということですね。
ここで問題となるのは、自分と親とのスピード状況ですね。 親はイーシャンテンもしくはリャンシャンテン、一方自分は1メンツもないサンシャンテンです。 ここは鳴いて親のアガリを阻止しよう、と考えたくなる気持ちは判ります。
けれど、仮にここでドラがついたとして2000点のアガリを取ったところで、なんになるでしょうか? 喜ぶのは、さっさと場が進んでトップ終了したい親だけです。30000点差が26000点差(概算)になったところで、相変わらずトップ逆転が苦しいことに変わりはありません。
まして、(ここが重要なところですが)自分が泣きを入れてリャンシャンテンになったところで、親がテンパイしないという保証はどこにもありません。ツイている人に好牌が集まる、と信じている人も、ツイている人は他人が鳴いても好牌をツモる、なんて言うこと信じてたりもしますしね(笑)。
であれば、ここでの最善の選択は、親がテンパイするまでは我慢して、少なくともメンタンピンドラ1程度にまで手を育てて勝負することです。幸い、自分の捨牌は、八中中となりそうで、安牌が続きそうです。捨牌に関して言えば、安全に勝負ができるわけです。 シャンテン数こそ少ないですが、この手牌はそこそこのものでしょう。 そんな、逆転の第一歩となりそうな手牌です。ここはトップをとりに行くために、大事に育てましょう。
- 03: 名前:ダルク投稿日:2004/11/30(火) 03:46
- 白砂さん、回答&解説ありがとうございます。白砂さんのような麻雀上級者は
ツモずらしには意味がなく、自分の手を育てていくことの方が重要とお考えなん ですね。また、好調者に好牌が集まるとは考えておられないんですね。若輩者の 私には非常に参考になりました。相手を気にするより自分の手を作っていくこと の方が大事な局面だったのですね。いくつか私の意見を補足させて下さい。
状況が南2局ならば、私も白砂さんと同じようにメンゼンで厚く打って行くつもり でした。次局の自分の親番時に親満ツモでトップを射程圏にするためです。もし、 私が満貫をツモれば、トップの対面との点差は20900点となり、トップを狙える状態 で親番を迎えられます。その状況で2000点をあがりに行くのはトップに楽を させているだけだと思います。
結論から言いますと、私はこの南1局をトップへの伏線にしようとツモずらしを 行いました。つまり、自分のあがりを度外視していました。ベストは上家、下家に 対面からあがってもらうことでした。どちらが対面から満貫をあがっても私との 点差は大したものにはなりません。ですが、トップの対面との点差は8900点 縮まり、22000点となります。この点差を南2、南3(親番)で逆転もしくは 10000点以内に縮めておき、最悪オーラス勝負に持ち込もうと思っていました。 (これはかなり希望的観測ですが…)
また、私がこの南1局で一番危惧していたのは親の対面に点棒を増やされること でした。そう考えますと、上家、下家間での点数移動、どちらかのツモあがり、 なら対面との点差は変わらず、もしくは3万点以内になる可能性があります。 (こちらの方が少し現実的でしょうか…)
結果論ですが、実戦では南2局が流局、南3局で私が26オールツモ、1本場 では下家が対面から1300出あがりで、私は対面と7300点差でオーラスを 迎えました。そしてオーラスでメンタンツモドラ1をあがり逆転トップとなり ました。
私は結果と同じぐらい過程を重要に考えて麻雀を打っています。だからこそ、 白砂さんの掲示板にお邪魔させていただきました。白砂さんから見て今回の実戦 は結果オーライではなく、ヌルイ手を打ちながら勝てた「たまたま麻雀」 でしょうか?白砂さんの意見を聞かせていただけないでしょうか?
ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
- 04: 名前:伏土竜投稿日:2004/11/30(火) 17:25
- 「ツモずらし」についての私的見解から。
私は明らかなる理由(自分の手牌が進展する、ハイテイをなくすなど)がない限りツモずらしはしません。結果的にずらしたほうが良かったことも数多くありますが、それと同数で鳴かなきゃよかったということもありますから。
ーまた、私がこの南1局で一番危惧していたのは親の対面に点棒を増やされることでした。 ここまで考えが及んでいるのでしたなら、それこそアシストやサシコミの範疇でツモずらしどうこういう話ではないと思うのですが・・・。(アシスト・サシコミについては当HPの講座を参照ください)
- 05: 名前:ダルク投稿日:2004/11/30(火) 22:18
- 伏土竜さん、ご意見ありがとうございます。
ツモずらしは自分の手牌を犠牲にしてまでする必要はなく(緊急時を除いて)、 アシストやサシコミの範疇には入らないということでしょうか?
伏土竜さんの講座HPは以前、拝見しました。「展開」の項目は奥深いことが書いて あり、非常に参考になりました。「何を切る」問題も解答させていただき、伏土竜さん の意見と合わなかったのは一問だけでした。アシストやサシコミは私も使うことがあり ますが、ツモずらしに関しては伏土竜さんの言われた通り、鳴かなきゃよかった、 と後悔することもありました。そのため、ツモずらしが有効な場面があるのか、もしくは 全く意味がないのか、とツモずらしに対する考えが定まっていませんでした。だからこそ 格上の方の意見を吸収したいと思い、この問題を提起させていただきました。
白砂さんや伏土竜さんの意見を伺って、自分の手牌を犠牲する必要はないのかな、 と感じています。ただ、こうは考えられないでしょうか?
アシストやサシコミは自分以外の人間をうまく利用して自分がトップを取りやすく するものですよね。そう考えるからこそ1000点、2000点の失点は良しとなり ます。犠牲になるのは自分の点棒です。その犠牲対象を自分の手牌と考え、その局 はあがられてはならない相手以外の他家に任せることも「良し」となる考えもある のではないでしょうか。アシストやサシコミは@他家を利用、A自分の手牌も利用 可能であるのに対し、ツモずらしは@しか利用できないケースもありますので、 確実性は薄れると思います。しかし、何もしないで勝負を決められる一手をあがり きられる方が望ましくありません。今回の実戦で私が「鳴き」に至った過程はこんな ところです。
よろしければ、ご意見お願いします。
- 06: 名前:白砂 青松投稿日:2004/12/01(水) 09:41
- 全体的な感想として一言言いますと、
「なぜ、ツモずらしをした方が、ツモずらしをしないよりもいい結果が出るか?」という点に対し、全く考察がなされていないのはなぜなんでしょうか?
白砂がその点を戦術に加えないのはその部分の考察が不可能(=そういうことはない)と考えているからで、よって、ツモずらしは意味がなく……以下>>2参照、なるわけです。 ダルクさんは、
>アシストやサシコミは@他家を利用、A自分の手牌も利用可能であるのに対し、 >ツモずらしは@しか利用できないケースもありますので
と書かれていますが、ツモをづらすことによってなにゆえに他家を利用できるのでしょうか?
アシスト、サシコミと言った手段は、いわば他家の「手」を読むことによる戦術です。 一方、ツモずらしは「ヤマ」を読む戦術、と言えるでしょう。 しかし、ヤマが読めるのはなぜなんでしょうか?
「あと○枚ヤマに残っているはずだから○○だ」というのは判ります。白砂も実際にそういうことは考えます。 そうではなく、「親のツモ牌に○○があって、ツモをずらすことによってその牌をツモれなくさせる」。ついでに言うと、「そうやって親の手を遅くし、ついでに他家にテンパってもらって、ついでに親に打ち込んでもらう」。これがツモずらしの戦術です。
これ、麻雀を知らない人が聞いたら笑い話ですよ。でなければホラ話。
なまじ麻雀を知っているからこそ、実際に体験したからこそ、そういうことが可能だと思ってしまうんです。物事を客観的に見てみれば、すなわち全く先入観を持っていない人の立場に立ってみれば、ツモずらしなる戦術がいかに根拠のないものか判るはずです。 ダルクさん。麻雀を知らない人に、ツモずらし戦術を説明できますか? 麻雀を知らない人は、きっと聞きます。「なんでそこに有効牌があるって判るの?」 白砂には答えられません。 麻雀のヤマはいつもランダムに積まれます。全自動卓であれば多少は偏りが出ますが(笑)、1トン置き、上下ごとにツモる牌が、しかもサイを振ってどこからツモるかも判らない牌が、何故その時その場所に配置されるのか。これは誰が考えたって「ランダム」ですよ。
ツイている、勝っている人にいい手牌がくる、というのは、証明されえない事項です。 証明されえない事項を事実のように扱い、それを戦術に組み込むことは白砂にはできませんし、それを使う人は自由にやってもいいですが、それを事実のように喧伝してはならないと考えます。
>>伏土竜 まさか見てたとは……(笑)
- 07: 名前:ダルク投稿日:2004/12/01(水) 23:40
- 白砂さん、伏土竜さん、ご意見ありがとうございました。
- 08: 名前:花竜投稿日:2004/12/24(金) 04:58
- 白砂さん、土伏竜さん、さすがです。参考になります。
人の感覚は曖昧なので、過去にたまたま経験した事象やなんとなくの印象で誤った選択をしてしまうことがあるのかも知れませんね。 とくに麻雀のように曖昧な部分が多いゲームでは、ゲームの前提を忘れがちになってしまうのでしょうか? 麻雀てランダムに積まれた牌で遊ぶゲームですよね? その前提に基づいて手牌推理や様々な推測がなされ、そして戦術が生まれるなされるハズなのに…。 ツモの傾向を考えるとか、それを覆す考え方が出来てしまうのは不思議ですね。 ダルクさんはどう思います?
ゲームの性質上小さな選択が直接結果に反映されないため、曖昧になってしまう部分が多いのだと思います。さらにルール自体も未成熟なため、雰囲気や間の取り方、仕草(手三味なども含む)などの人と人との(卓外での)情報戦的な部分も多いですし。 そういった要素が根拠のない考え方を生み出し、さらには前提を無視するような戦術を作ってしまうのではないかと思っています。
あとは、漫画(それはそれで面白いと思いますが)などの影響も多いと思います。 架空の世界での出来事を現実の世界でも実現できないかという願望は多くの人が持つと思いますが、白砂さんと同様、それを事実のように喧伝してはならないと思います。
勝手な麻雀論を言ってしまいましたが、 白砂さんや土伏竜さんの意見にあまりに共感するので、書き込ませて頂きました。 麻雀論や意見がありましたら、聞かせていただけると幸いです。 長文失礼しました。
- 09: 名前:花竜投稿日:2004/12/24(金) 05:02
- すみません土伏竜さんじゃなくて、伏土竜さんです。
戦術論も読ませて頂いたのに、間違えてすみません。
- 10: 名前:あぼーん投稿日:あぼーん
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- 11: 名前:あぼーん投稿日:あぼーん
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- 12: 名前:あぼーん投稿日:あぼーん
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