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 例えば居飛車対振り飛車戦で▲3三角成と角交換をした。この時、△同銀と取るか△同桂と取るか、というのは、意外と重要だったりする。普通は△同銀なのだが、まれに△同桂の方が捌きやすかったりするのだ。
 また、矢倉戦で言えば△8六歩と突かれた瞬間。▲同銀か▲同歩かでだいぶ違う展開になる。端歩が突いていなければだいたい▲同銀と取った方がいいだろうが、▲同歩の方が玉が広くなることもある。感覚で選択せず、やはりしっかりと読まないといけないようだ。
 上記の例はいずれも相手からのアクションがあった時の場合だが、こちらから取りに行く時にどう取るか、という話もある。
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 1図は相穴熊。捌き合いは終わってそろそろ中盤の出口か終盤の入り口か……というところ。非常に下品な将棋だが(笑)、アマチュアなどでも頻出する戦形だ。
 ここで▲4四成銀とすれば銀得になる。
 しかし、△4六歩とされると先手は角を捌くのがやや難しくなってしまう。▲8六角から▲5三角成とすればいいのだが、そうなると今度は成銀がボケてしまう。5三馬、4四成銀の形だと、成銀が馬のウラに来てしまっているからだ。
 ではどうするか。
 先手の小野7段は、ここでじっと▲5五歩と取った。
 ここは▲5五歩▲5四歩▲4四角という形で取りに行かないとダメ、ということなのだそうだ。先の形になってはいけない、というのがその理由だろうが、それにしても、この忙しい局面でじっと▲5五歩は白砂には指せない。
 △6五桂とからまれるのも厭だが、それは▲8六角△5六歩▲5四歩で勝てるという読みなのだろうか。それとも▲6六角△5六歩▲5四歩△5七歩成▲4四角か。
 結果的には千日手になったようなので難しい局面なのだろうが、「どの駒で取りに行くか?」を考える。それだけでも、棋力向上につながるのだろう。
作成日 2002-10-04 | [終盤研究]
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