NSNの未来を考える

せっかく前のコラムでアジ宣伝をしちゃったので(笑)、今度はNSNに対する要望を書いてみたい。

1.料金体系の見直し

料金の値下げ、というより、まず現在の料金体系そのものを見直した方がいいと思う。
現在のシステムは、ABCという料金プランをまず選択して、その会費を払っていくというものだ。料金はそれぞれ、

A会員  月会費無料、1分5円
B会員  月会費1,500円、1分3円
C会員  月会費7,800円固定

である。しかし、これでは定額料金で登録して将棋を指さなかったら損をした気分になるし、従量制で登録してしまうと料金のことが心配であまり将棋が指せなくなってしまう。ケチくさいことをゴチャゴチャ言うようだが、これって結構みんな考えていることだと思う。

この際だから、電気料金みたいに自動的に算出してくれるシステムにしてはもらえないだろうか?

例えば、A会員とB会員の損益分岐点(<使い方は合ってるか自分(笑))は、

利用時間×5=利用時間×3+1500

で、5x=3x+1500 -> 2x=1500 -> x=750、つまり利用時間が750分、12時間30分である。これを超えて利用するとB会員の方が「おトク」になり、これ未満の利用時間だとA会員の方が損をしなくて済む。

同じようにBC間では、

利用時間×3=7800

だから、3x=7800 -> x=2600となり、43時間程度利用するとC会員の方が得になる。

これを自動的に計算して、一番お得な料金を支払うシステムに変更して欲しい、という要望である。

例えば、その月に12時間しか利用しなかったら、A料金で5*12*60=3600円、50時間だったらC料金にしたがって7,800円でいい、というシステムだ。これなら、利用時間を気にせずNSNを利用することができる。

欠点は「毎月の収入が計算できないこと」だと思うが、元々利用時間が少ないのに金を取られるというのも厭なものだ。それに、これなら実質的な値下げ感があるので、単純に定額料金を下げるよりも宣伝効果は高いと思う。

2.タイトル戦の中継・解説

タイトル戦はもっとも重要な将棋界のイベントなのだから、それを利用(笑)しないでどーするよ、というのが白砂の意見だ。

竜王戦の時みたいに控室にPC持ち込んでもらって臨場感を出してもいいし、解説者を一人用意してもらって詳しく解説してもらうというのもいい。こちらはそれを掲示板を見る感覚で見ればいいわけだ。流石に動画配信は無理だと思うが、盤面の画像をダイレクトにインターネットなり専用ソフトなりで流してもらうだけでもだいぶ違うと思う。

なんにしても、タイトル戦という素晴らしいソフトがあるのだから、それを生かさないというのは愚かなことだろう。有料でもいいからリアルタイムな情報を、と考えている人は、多くはないだろうがいないというほど少なくもないと思う。そういう人達をNSNに取り込むのはうまい方法だと思うのだが。

3.ファイルの変更

最後に、大したことではないのだが重要なことを。

kifに対応せいよ

将棋界の標準はcsa形式ではなくkif形式だ。局面検索などはみんなkif形式で行っている。
「NSNのソフトにだって検索もデータベースもある」
というのであれば、せめてkif->skfの変換ソフトくらい作って欲しいものだ。まさか、ネット上に転がっている数万局の棋譜や詰将棋を、もう一度NSN端末で並べ直せとでも言うのだろうか?

自分でHPなんぞを持って、棋譜を管理しているからこそ切実なのだが、本当にPC将棋界はkifファイルで回っているといってもいい。変換ソフトを作って外部のデータを取り込めるようにし、それをインターネットで表示できるようなJavaアプレットも提供してくれると言うんであれば何も言わない。ネット将棋と言いながらその実将棋の標準ファイルに対応していない現実はお粗末すぎる。
将棋倶楽部24でさえki2形式に対応していた筈である(▲△で書いてある棋譜ね)。もう少し将棋をやっているアマチュアの視点に立ってもらいたいものだ。

いろいろと書いたし、これをやったから会員が増えるという保証はどこにも無い。しかし、無料将棋がある中で会費を取って営業しているのである。他者にはないオリジナルを求めるのはごく普通の要求だろう。
見ていることはないだろうが(笑)、NSN側の善処を期待したい。