今さら聞けない将棋Q&A (スーパー将棋講座)
著者:畠山 成幸 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)/12pt (Amazonポイント)
★★★★(評価:級位者)
★★★★(評価:初段~三段)
★★★(評価:四段以上)
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 FAQ形式で進む将棋指南書。「この局面でこんな風に潰されてしまいました。どう指せばよかったんでしょうか?」といった感じの質問が全部で102個ならぶ。質問は序盤中盤終盤戦形を問わずいろいろ出てくる。

 発想としては面白いし、創元社の購読層にも合っている。
 ただ、もう少し範囲を絞ってもよかったのではないか……とも思う。例えば棒銀対策の場合、その質問の対象棋力はさして高くないだろう。そういう人たちを相手に見開きの2ページで解説するというのは無理がある。「盤駒を出せ」なんて言葉で終わりにしてはいけない。

 質問を半分の50に絞って、図面も文字ももう少し小さくして、一つ一つの回答をもう少しだけ詳しくする。これだけでずいぶんと構成はスッキリするはずだ。

「対象棋力が低いから、読む気力を奪わないために見開きで簡潔に解説する」というのは、正しいようで実は間違いだと白砂は思う。対象棋力が低いほど、懇切丁寧に図面をたくさん用意してやらなければいけないのだ。何を書いてあるか判らないから盤駒を出して並べます、なんていうのは、上から目線で見てしまう幻想なのである。

 断っておくが、内容そのものが悪いわけでは決してない。
 ただ、ページの都合上図面入んなかったんだろうな、変化書けなかったんだろうな、という場面があまりにも多いと感じたので、それだったら最初から思い切って見開きから離れたほうがよかったのでは……と思っただけである。もっとも、この辺は書いている当人が一番感じていることかもしれないので、こういう指摘はヤボなのかもしれないが。

作成日 2006-09-02 | [その他 ( その他の分類 )]
入玉大作戦―逃げるが勝ち!
著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
★★(評価:級位者)
★★★★★(評価:初段~三段)
★★★★★(評価:四段以上)
(価格・在庫状況は10月7日 18:26現在)


 私は3二金戦法という戦法を指しているのだが、この将棋のコンセプトは「入玉」である。しかし、入玉というのは簡単なようでとても難しい。流れ弾の当たる確率が高いのだから当然である。
 本書は、そんな難しい入玉のテクニックにスポットを当てて書かれている珍書である。
 元々が「実戦的」な技術なのでウソっぽいところがないわけではないのだが、読んでいると「将棋は入玉だ」と思ってしまう(すいません、ウソです)。

 本書に限らず、この「外伝」シリーズは先に紹介した「伝説」シリーズと同様、アマチュアが最も知りたい、けれども今まで紹介されていなかったさまざまな手筋が紹介されている。毎コミのそういう編集方針は好ましく思う。
 最近はやや停滞感があるが、またこれらのシリーズのような良書を世に出して欲しい。
作成日 2003-12-14 | [その他 ( その他の分類 )]
著者: / 出版社:
出版日:
 (定価)
(評価:級位者)
★★(評価:初段~三段)
★★(評価:四段以上)
(価格・在庫状況は10月7日 18:22現在)


 花村9段追悼記念として出版された本である。
 随筆と実戦譜解説で綴られており、特に実戦譜は花村流の面目躍如で十分に楽しめる。勉強として読むのではなく、楽しむために読んでほしい。

 個人的に一番気に入ったのは米長の書いた文章。

 花村九段は下戸で、酒は全然飲めないらしい。ところが珍しく呑んで酔っ払って、みんなが麻雀をしている横で寝入ってしまった。
 ところが。
 しばらくすると突如「キョウコ、イクヨ」と叫んだらしいのだ。
 寝言である。ちなみに、京子とは奥さんの名前。一体どんな夢を見ていたんだか……。
 ところがところが、麻雀を打っていた面々、後ろで見ていた米長らは花村九段の体内、というか体外の異変に気づく。なんと、その寝言と共に「夢精」をしたというのだ。時に花村50歳。
「50にしてこの若さ。あの元気な大先生がこんなに早く逝く(白砂注 シャレか?)とは私にはとても信じられないことであった」
 と、米長の文章は結ばれている。
作成日 2000-01-01 | [その他 ( その他の分類 )]




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