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 新・対局日誌 第2集 名人のふるえ
新・対局日誌〈第2集〉名人のふるえ
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著者:河口 俊彦 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,680 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

「将棋マガジン」に連載されていた「対局日誌」を書籍化したもの。第2集は昭和62年度。中川・先崎が奨励会から上がってきた年である。もう少し古い人には、芹沢逝去の年、と言えばいいかな。古い。

 対局日誌の常で、筆者である河口老師の「おじさん説教」がとてもウザい。それがなくて実戦から取った手筋集、と考えれば非常にいい本である。なので、生暖かい目で見ながら読むべき本だろう。

 どうでもいい昔話をひとつ。
 P.57から、米長-泉(十段←竜王戦の前身棋戦)戦を取り上げている。終盤、米長が絵に描いたような手筋を喰らって逆転負けするのだが、そのとき、米長はこんなことを言ったという。
「いや、(その手筋を喰らった局面で)私の玉は寄らないと思っていたんだ」
 ここから、河口老師は、米長は人と考えることが違う、なんなとんでもないことを考えていて、今回はたまたまそれが裏目に出ただけだなどといろいろと書いているわけだが、実は、これについて、「盤側にへばりついている(開始から投了までずーっと盤側で観戦している人、という意味。普通はちょこちょこ見に行く程度なものらしい)」観戦記者の三宅正蔵が、近代将棋の付録で真相を語っていた。
 ……で、それは実は……とご紹介できればいいのだが、残念ながらすっかり忘れてしまった。ごめん。
 興味のある人は、昭和62年頃の近代将棋の付録冊子を調べてみると載っているはずだ。当時、読んで「なるほど」と思った記憶がある。

 もうひとつどうでもいい話をすると、P.68の▲1五角は△1五角の誤植だと思う。
 ホントにどうでもいい話で申し訳ない。
作成日 2011-09-20 | [その他 ( 読みもの )]
 新・対局日誌 第1集 二人の天才棋士
新・対局日誌〈第1集〉二人の天才棋士
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著者:河口 俊彦 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,680 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

 河口老師による、1986年(!)の将棋界を書いている。もう四半世紀も前である。大山が63歳で名人挑戦をした年。羽生が4段になり晴れてプロデビューした年である。もう歴史以外の何物でもない(笑)。
 また、河口老師の将棋観というか、「今の若手は個性がなくてツマラン」的な文章がそこかしこに出てくるので、それが気に障る人は最初っから読まない方がいい。年寄りの繰り言をさらっと聞き流せる人でないと、まともに受け止めてしまって読み進めるのが辛いと思う。大体、個性がないとか言いながら、使っている将棋は「石田がポカやって愚痴ってる」とかそんなのばっかりで(笑)、おいそれ個性かよ、と。いや、まぁ、個性なんだけども。

 ただし、それとおんなじくらいの割合で、実戦的な指し方やちょっといい手筋の紹介などもあるから侮れない。そういうところはさすがプロが書いているだけのことはある。白砂もそれが面白く、「白砂ノート」ではたびたび題材を拝借した。
 初段くらいまでの人は、ちょっと我慢して読んでみると、もうワンランク強くなるかもしれない。
作成日 2011-09-12 | [その他 ( 読みもの )]
 マンガ版 将棋入門
マンガ版 将棋入門
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著者:藤井ひろし / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

 タイトル通り、マンガで書かれた入門書。
 駒の動かし方からルール、「詰み」の概念、手筋、玉の囲いなど、マンガなので分量は限られているが、要領よくまとめられている。

 以前から「子供用に漢字にルビを振っていながら子供にわからない単語を使うな」という話をしているが、マンガにすることでその制限をかなり緩くできるのはいい点だ。
 例えば、金の特性を説明する際、「金は斜め下が弱点。なので、一番下にいる方がいい。一流の剣客がカベを背にして背後からの攻撃を防ぐのと同じ」というような説明をしている。「一流の剣客」だの「背後」だの言われて子供が判るとは思えないが、カベを背にして刀を持って立っている絵を見せれば何を言わんとしているのかは子供でも判るはずだ。ついでに言うと、その話からつなげて「玉の守りも背後と側面のカベを利用しよう。だから玉は端の方に囲おう」と持っていったのはうまいと思った。そのときに▲6八銀▲4八銀の「無敵囲い」を引き合いに出して、「でもこれだと前から左右から攻められるからよくない」という解説をしたのもよい。

 全体的に、マンガという「かけあい」で話が進んでいくため、書いてある内容は理解しやすい。
 ただ、説明が非常に「部分図的」なので、ではまったくの初心者がどうやって1局指そうか、という話になったときには本書は全く使えない。限られた紙数で説明をするのは難しいというのはよく判っているつもりだが、その辺りはもう少し工夫してほしかった。たとえば6ページくらいで、序盤はこんなことを、中盤はこんなことを……という説明をはさむだけで、だいぶ構成が「しまった」と思うのだ。

 オールマンガで説明(棋譜すら出てこない(←棋譜という存在の説明はちゃんとある))している本というのはそれだけで貴重だし、慣れた作家さん(藤井ひろしという作家はこういう入門書系のマンガを数多く出している)だけに非常にリーダビリティの高い本に仕上がっている。
 低年齢の、それこそ小学1年生でも読める将棋入門、という点ではとてもよい本だと思う。
 ちなみに、42ページ問2の4二飛は龍が正しい。飛車だと、▲3一馬を△同玉と取られて詰まない。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 入門 )]
 一人で学べる! 小学生のための将棋入門
一人で学べる!小学生のための将棋入門
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著者:佐藤 康光 / 出版社:日本文芸社
出版日:
¥ 998 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

「著者:佐藤康光」となってはいるが、まぁ間違いなくゴーストだと思う入門書。一応、佐藤とおぼしき先生役のイラストがあったり、実戦譜で久保を棒銀で吹っ飛ばす棋譜を使っていたりと、それなりに「佐藤康光」を前面に出してはいる(笑)。

 駒の動かし方から各駒の特徴、序盤中盤終盤での戦い方、戦法解説、詰め将棋など、基本的なことはこの一冊でなんとかなると思う。
 特に戦法解説については、相掛かり、矢倉、角換わり棒銀、角換わり腰掛け銀、筋違い角、横歩取り、四間飛車、居飛車穴熊、三間飛車、ツノ銀中飛車vs玉頭位取り、メリケン流向かい飛車、升田式石田流、ゴキゲン中飛車、相振り飛車と、これだけラインナップが揃っている。もちろん見開きで駒組みまでという簡単なものではあるが、指し始めの案内としてはこの程度で十分だろう。むしろ広く網羅してあることで、どんなタイプの子供にも対応しているとも言える。やはり「形」を知りいろいろ指してみるというのも重要だろうから。
 また、最後の章の格言集も、序中終盤をそれぞれ5段階に分け計15段階とし、どのくらいの局面で使うべき格言かを示しているのもいい。
 たとえば、「玉の守りは金銀3枚」は序盤3・4・5、「駒損はするな」は序盤3・4・5と中盤1・2・3、「攻めの拠点を解消するな」は終盤2・3・4・5といった具合である。「駒損はするな」は序中盤だけの格言であるとか、序中盤くらいでは拠点の解消よりは駒得を重んじるから「攻めの拠点を解消するな」の格言は使わない、とか、そういう「使いどころ」が判るようになっている。細かい点ながら、実用性は高いのではないかと思う。

 欠点としては、170ページくらいと薄い本なのでどうしても個々の内容は薄くなっていること。また、これまた細かいことを言えば、本文の説明に一切太字や強調点がない。そのため、重要なポイントというのがやや掴みにくいかもしれないな……という気がした。ある程度はイラストで補完したり文章で強調したりはしているのだが、子供にそれが伝わるかは難しい。太字や大文字を使うくらいはしてもよかったのではないだろうか。まぁ、それでちゃんと強調できるか? と問われると難しい問題ではあるんだけども……。

 薄い本ではあるが、逆に言えばさらっと全体像を掴むには適している本だと思う。
 前述の通り、少し文意から内容を汲み取る作業があるので、小学校高学年くらいからが適していると思われる。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 入門 )]
 小学生将棋名人戦公式ガイドブック―日本将棋連盟公認
小学生将棋名人戦公式ガイドブック―日本将棋連盟公認
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著者: / 出版社:小学館
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 小学生名人戦というのがある。年1回、NHKで放送しているので見たことがある人も多いはずだ。また、谷川8段と羽生少年・森内少年が一緒に映っている映像や写真を見た方もいるだろう(本書にも載っている)。
 その「小学生名人戦に出よう!」というコンセプトで作られたのが本書である。発行は当然(?)スポンサーの小学館。

 当時の最新定跡(石田流・ゴキゲン中飛車・相掛かり3六銀戦法・矢倉3七銀戦法)の解説や次の一手などもあるが、メインはあくまでも「小学生名人戦に出よう!」。なので、羽生や渡辺のインタビューやプロ棋士へのアンケート、大会当日の様子、小学生名人戦の棋譜解説などが見所である。
 小学生名人になった、あるいはいいところまで行った子供の中には、プロになっている人がかなりいる(上記リンクから歴代優勝者も見られます)。よって、大会に出ようと思う子供はある程度プロへの憧れもあるわけで、その需要をうまく掬い上げた本だと思った。

 いくつか気になったプロ棋士の言葉を載せておく。
 一つでも面白いと思ったら、騙されたと思って本書を手に取ってほしい。

小学生名人戦に出ようと思っている子供たちにメッセージを。
勝負だけの楽しさは、おそらく将棋の魅力の半分もない。勝負とは違った面白さに気づいてくれると嬉しい(羽生)←羽生らしいコメントだと思う。

コラムでの一言
小学生の皆さんには「本など読んでないで、指して、指して、指しまくれ!」とアドバイスしたい(田村)←これは本だ(笑)。

人とは違った勉強法について
棋譜を書き写していました(森下)←見えるようだ(笑)。

「小学生将棋名人戦」に勝つための勉強法は?
得意戦法を持つこと(武市)←さすが筋違い角の権威。

同上
詰め将棋を盤に並べて、ただし動かさずに解く(伊藤明日香)←お父様の詰将棋は上達の妨げになると思います(笑)。

大会で戦うときの心構え
詰将棋の本を一冊持って行き、対局前に1問1秒の速さで解き(注:常日頃やっている本なので、当然解答は頭に入っている、ということだと思う)、自分は強いと思い込む(室田伊緒)←いおたんカワイイ。

「小学生将棋名人戦」を戦うみんなへプロ棋士からのメッセージ
普段の練習の成果を発揮する絶好の機会です。皆さんが実力を100%出されることを願っています(谷川)←さすが人格者。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( その他の分類 )]
 こども将棋 囲いの破り方入門―どんどん強くなる
こども将棋 囲いの破り方入門―どんどん強くなる
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著者: / 出版社:池田書店
出版日:
¥ 977 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

 全編ルビつきの、子供向けの解説本。矢倉・美濃・舟囲い・穴熊の崩し方に加え、少しではあるが中住まいや金無双の崩し方も解説している。

 基本的なことを書いているだけなので、初段くらいの人ならばきっとどこかで見たことがある変化ばかりであろうが、子供が自分で勉強するにはちょうどいい難易度だと思う。
 カタログ的にうまくまとめてある。
 大人であっても、級位者の人であれば一読して損はないと思う。子供向けなので若干くどいと思うかもしれないが、逆に言うとそれくらいわかりやすく記述してあるわけで、普通の(?)囲い崩しの本を読むよりは理解が早いかもしれない。

 駒の動かし方を覚え、将棋を指し始めて少し経った子供に読ませるにはピッタリの良書だ。
 ただ、古い本なので、手に入りにくいと思う。それが残念なところだ。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 入門 )]
 こども詰め将棋入門
こども詰め将棋入門
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著者: / 出版社:池田書店
出版日:
¥ 966 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

 入門用の1・3・5手詰めが24問ずつ、少し難しい5手詰めが6問、7手詰めが1問ある。
 子供向けとは銘打っているが、大人の入門者にも薦めたい易しい良問が揃っている。特に「やさしい5手詰め」なんていうのはなかなかないから、詰め将棋が苦手だ、という人も一度チャレンジしてみるといいだろう。
 ヒントがまた子供向けで易しいから(笑)、問題が難しいと感じた人は躊躇なくヒントを参考にしてほしい。こういう本の場合、重要なのは解くことではなくて詰め手筋を覚えることだ。極端な話、答えを見たっていいのである。

 最後の7問は少し骨のある問題なので、本当の入門者はそこまで解く必要はない。
 ちなみに、ヒントではじいさんが「▲3一龍」と言っているが、「▲3二龍」のことである。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 詰め将棋 )]
 マンガで覚える図解将棋の基本
マンガで覚える図解将棋の基本
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著者: / 出版社:土屋書店
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

 NHK杯戦聞き手の矢内女流監修の本。

 ここで誤植の一覧が出ている通り、とんでもないことになっている。まさに誤植の嵐。白砂が読んだのは実は新訂版の方なのでこんな眩暈がするほどの惨状ではなかったのだが、確かに「知らない人が作ったのかなぁ」と思わされるような表現はそこかしこにあった。先後の駒を赤青で表示したりとか。かえって見づらいよねぇこれ。
 オールカラーで1200円というのは頑張った方だとは思うのだが、本としての体をなしていないのではごみと言われても仕方がない。市役所リサイクル担当職員としては「出せばごみ、分ければ資源」ということで、せめてごみに出さずに資源化してくださいとしか言えない。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 入門 )]
 お父さん、お母さんが子供に教える将棋入門
お父さん、お母さんが子供に教える将棋入門
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著者:沼 春雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 珍しい「親が読んで子供に教えるための」入門書。
 他の棋書紹介でも何度か苦言を呈しているが、すべての漢字にルビを振っておきながら平気で難しい言葉を使う入門書が多すぎる。結果的にではあるが、「大人向け」であるということで、本書はその回避に成功している。もちろんそうなると子供は読まないわけだが(笑)。

 内容はルール説明から入って、詰みや手筋の説明、詰将棋と必死問題が8問ずつ、実戦解説が8枚落ち(棒銀)と相掛かり棒銀と中飛車。
 だいたい一通り入門者向けの内容はそろっている。が、本当にちょっとずつしかそろってないので、本書だけ読んでも多分お父さんお母さんは子供に将棋を教えるのは難しいと思う。いっそのこと、本当に「教えること」だけに特化した本作りでもすればよかったのかもしれない。

 将棋人口を増やす上で、ご両親にも将棋に対する理解を深めてもらいつつ子供に将棋を教えるという試み自体は間違っていないと思う。だからこそ、もう少し気合を入れて作ってほしかった。大人だったらもう少し分厚くても最後まで読める。100ページ増やしてでもそういう本にしてほしかった。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 入門 )]
 いちばん勝てる将棋の本
いちばん勝てる将棋の本
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著者:里見 香奈 / 出版社:日東書院本社
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 当時女流名人・倉敷籐花2冠だった里見が監修した入門書(まぁ実際は名前貸しなんだろうけどね……)。

 内容は、序盤中盤終盤それぞれの局面での指し方の指針の解説。基本的には見開き単位である。
 駒の動かし方などの知らない人向けの説明は15ページほどしかない。また、「指針」と書いた通り、本当に手筋や形の解説しかしていないので、本書を読んで「さぁ、将棋を指そう!」と言っても絶対に指せない。その点、『60分でわかる!はじめてでも勝てる将棋入門』などとは対極である。本書はあくまでも「入門者が強くなるための本」である。

 逆に言うと、強くなるためのエッセンスはかなりうまく詰め込んである。
 例えば、中盤での指し方の指針として「成駒を作る」と解説している入門書は多い。本書ももちろんそうなのだが、その解説は飛角桂歩の4種に絞っている。桂馬を中央に跳ねていって成る(捌く)とか、角を馬にするメリットについて解説するというのは、入門よりもワンランク上の解説だ。
 ただし、子供向けにルビを振ってあるにしては「表裏一体」「玉を避難」などと書くのはどうかと思った。素直に「どちらもだいじ」「玉を安全なところに持っていく」でいいと思う。将棋を知っている人が解説するとどうしても文字数の関係からこういう言葉を使ってしまいがちなのだが、本当に読者のことを考えているのであれば知恵を絞ってなんとかしてほしい。難しいのは重々承知の上での要求ではあるのだが。

 本書を最初の一冊にするというのはちょっと無理がある選択だが、入門書を読み終わった子供が次に手に取るにはピッタリの本だと思う。本書をちゃんとマスターすれば、2級くらいまではすぐだろう。
作成日 2011-08-31 | [その他 ( 入門 )]
 60分でわかる!はじめてでも勝てる将棋入門
60分でわかる!はじめてでも勝てる将棋入門
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著者:神吉 宏充 / 出版社:PHP研究所
出版日:
¥ 1,155 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 棋界のエンターテイナーカンキが贈る将棋入門書。60分でわかる! というのはさすがに誇張なのだが、実際読んでみるとかなりわかりやすい。

 まず、「どの駒が取れるか」「どこにどう動けば(打てば)たくさんの駒当たりになるか」についての解説を非常に丁寧にやっていること。これは、駒の利きをしっかり教えると同時に、実戦に必要な「相手の駒を取る」「駒を取られないように逃げる」ための技術を養うのに役立つ。将棋はの目標は相手を詰ますことなのだが、それ以前に将棋が楽しく指せるためには駒をボロボロ取られてしまうようではダメで、そこをまず押さえるというのは理に適っている。
 また、その教え方も極端で、例えば、次の一手に下図のような問題を出す。これでわからない子供はまずいないだろう。笑いながらきちんと技術を覚えていくことができる。

 ついでに言うと、これは二歩の反則の説明の図である(笑)。

 また、実戦の説明の前に、自分の駒だけを動かして矢倉・美濃・穴熊を作らせてみる、という試みもいい。
 定跡手順などという以前に、とにかくこういう形を作りたいんだよ、その形はこういう手順だと作れるね、だから定跡はこういう手順で進んでいくんだよ、というのが体感できる。

 さらに驚いたのが、最後の実戦編。なんと▲7六歩△3四歩▲7七桂の鬼殺しを使って解説しているのだ。
 ただ、読んでみて納得したのだが、入門書で実戦の手順を解説をするというのは、その手順を覚えてもらうというよりは、符号になじんでもらったり、攻めが決まる快感を味わってもらったりという要素が強い。そう考えると、奇襲戦法を使って解説するというのは逆に適切だとも言える。もっとも、その味を覚えて白砂みたいな棋風になってしまわないかという危惧はあるのだが……(笑)。

 ちなみに、この鬼殺し、一般的な奇襲成功例だけではなく、△6四歩対策と△6二金対策も載っている。
 △6四歩には▲6八飛~▲6六歩として▲6五歩△同歩▲同桂と捌いていく、△6二金には▲2六歩▲2五歩▲2六飛▲7六飛として石田流に組む(!)、と解説している。なかなか面白い対策で、特に△6二金対策などは「奇襲が失敗しても玉を囲ってじっくり指す」という本格的なもので、将棋の本筋でもある(いや、鬼殺しが本格的だと言うわけじゃなくてね(笑))。最後の最後にチョロっと触れられているだけなのだが、単純な奇襲だけではないというエクスキューズが入っているのは評価したい。

 どうなんだろう……という点について少し書いておくと、まず、正直「進級制」というシステムはどうでもいいと思った。これで少しずつ階級が上がっていくから「わーい楽しい」とはならないと思う。おそらく実際の将棋教室でやれば子供を飽きさせずに惹きつけることは可能だろう。「よーしここまでできたら25級ね」というのが説明の一区切りにもなって気分的に一段落できるし。ただ、棋書の場合は自分のペースで本を読み進んでいくので、ページをめくるという作業がすでに一区切りにもなっているから、その効果はなくても十分子供は付いてくると思う。
 それと、本当に細かいことなのだが、棋譜の書き方で、先手の場合は▲7六歩と黒なのだが、後手の場合は3四歩と灰色になっていて、特にピンクがバックのページではわかりづらかった。これは普通に△3四歩と白にしてよかったんじゃないだろうか。

 と、細かいことを言ったが、入門書としてはかなりの良書だと思う。
 本書だけで「将棋が強くなる」ということは絶対にないと断言してしまうが、本書を読めば(60分以上は絶対にかかると思うが(笑))絶対に「将棋が一局指せるようになる」とは断言できるだろう。
作成日 2011-08-28 | [その他 ( 入門 )]
 よくわかる将棋入門
よくわかる将棋入門 (ビッグ・コロタン)
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著者:古作 登 / 出版社:小学館
出版日:
¥ 893 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 駒の動かし方から定跡、詰めまでの一通りを押さえた入門書。
 すべての漢字にルビが振ってあり(符号は別)、また、「とちゅう」「特ちょう」など難しい漢字はひらがなで書くなど、子供が読むことを前提に作られている。しかし、「特ちょう」は「とくちょう」でよかったんじやないかな……(笑)。

 本当に「最初から順番に読んでいって、読み終われば強くなる」という作りになっていて、ルール説明で詰みの概念を説明したあと、「もういくつか、詰みの例を見ていきましょう」と言って一手詰の問題を7問出したり、詰めろや必死の概念を実戦例の前に解説したり、いろいろ工夫している。
 実戦例も、小田切式8枚落ち(今なら「ハム将棋の8枚落ち」と言った方がいいのかな)で終局まで解説したあと、相掛かり棒銀、四間飛車の序盤を見せ、そのあと玉の囲いの説明に入り、駒別の手筋を解説し、そこからもう一度矢倉棒銀と四間飛車の将棋を中終盤まで解説している。駒落ちの「駒が少ない状態」で符号を追うのに慣れさせてから、平手の形を見せ、強くなるためのエキスを解説したあと本格的な説明に入る、という作りだ。
 そのため、目次を見ただけだととっ散らかっているように見えるのだが、実際は関係が深いものをちゃんと並べているので、本当に将棋教室で講師が解説しているかのような順序で進んでいくように感じる。うまい方法だと思う。
 後半で格言により「将棋の方向性」を示唆していることや、渡辺へのインタビューという体裁を使って勉強方法などを伝える(プロが薦める方法なんだからボクもやろう、と自発的にそういう勉強法を取らせるようにうまく誘導しているわけだ)など、「本を読んだそのあと」について細かい配慮をしている点もいい。また、マナーについていろいろ言及しているというのも大事なところだ。

 ページ数をもう少し増やすとかしてもうちょっとボリュームが出せれば、この一冊で3級くらいまで、という本になったのに、とも思うが、まぁ200ページもあるし850円だしと考えると仕方がないのかもしれない。これ以上本が厚くなると子供が手に持ちづらくなる、ということもあるし。

 なかなかの良書だと思う。
 ……そういえば、本書のイラストの先生。これは渡辺なんだろうか古作なんだろうが……?(笑)
作成日 2011-08-28 | [その他 ( 入門 )]
 マンガでおぼえる棒銀戦法
マンガでおぼえる棒銀戦法
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著者:高橋 道雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,050 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 マンガで戦法の解説ができるものなんだろうか、と正直疑ってかかっていたのだが、なかなかどうして、ちゃんと解説されている。もちろん、微に入り細を穿ちというわけにはいかないが、「棒銀でこうやって敵陣を破るんだよー」という基本ができている。
 ここで、ホントはやっていいのかどうか微妙なところなのだが、本書で紹介されている解説手順の棋譜を掲載する。

▲2六歩  △8四歩A  ▲2五歩  △8五歩  ▲7八金B  △3二金  ▲2四歩  △同 歩
▲同 飛  △2三歩  ▲2八飛  △8六歩  ▲同 歩  △同 飛  ▲8七歩  △8二飛C
▲3八銀  △7二銀  ▲2七銀  △6四歩  ▲2六銀  △6三銀  ▲2五銀  △5四銀
▲2四歩D  △同 歩  ▲同 銀  △3四歩E  ▲2三銀不成F△4四角  ▲3四銀成 △2二角G
▲2四歩H  △4五銀  ▲3五成銀 △5四銀  ▲2三歩成 △同 金  ▲同飛成  △8六歩
▲同 歩  △8五歩  ▲7六歩I  △8六歩  ▲8三歩  △5二飛J  ▲2二角成 △同 飛K
▲同 龍L  △同 銀  ▲8二歩成 △8七歩成M ▲同 金  △8五飛  ▲9六角N  △3五飛
▲4一飛  △6二玉  ▲6一飛成O △同 玉  ▲5二金 まで先手勝ち

A:△3四歩と突けば棒銀の形は回避できる
B:▲2四歩は△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△8七歩で不利になる
C:△8四飛とし、以下▲3八銀△3四歩▲2七銀△3三角▲2六銀△2二銀▲2五銀△3五歩で棒銀不発
D:▲2四銀では△同歩▲同飛で銀損
E:△2三歩は▲同銀成△同金▲同飛成で先手有利
F:不成で行くのがポイント
G:△2二歩は▲4四成銀で駒損
H:▲2三歩でも悪くないが、▲2三歩成とと金ができた図と比べると若干損
I:▲同歩は△同飛で3五成銀取りと△8七歩を見られる
J:△同飛は▲2二角成△同銀▲同龍で先手銀得
K:△同銀は▲2六龍で先手有利
L:▲3四龍は△3三歩で先手やや不満
M:△2七飛は▲3九金△2三飛成▲3四歩で後手不満
N:▲8六歩は△8二飛で、▲8六飛は△3五飛で先手やや不満
O:詰み筋は他にもいろいろある

 注目してほしいのが、▲2三銀不成から▲3四銀成、▲2四歩といった手筋を解説しつつも、▲2四歩と合わせ歩で攻めるのではなく▲2四銀と突っ込んだらどうなるのかという超初心者向けの手も解説しているところ。実際にこういう手を初心者が指してしまうのかどうかは正直わからないが、そういう「ダメな手」を解説しつつ駒の損得など基本的な部分についての解説もしているという点は評価できる。また、最後の詰めの部分についても何通りもの詰め方を解説したり、基本的な手順のみではあるが原始棒銀対策も紹介しているところなど、「次の一歩」の手がかりを残しているという点もいい。
 将棋を覚えたての子供が本書を読んで、とりあえずの得意戦法とする……というにはちょうどいいだろう。良書と思う。
作成日 2011-08-13 | [その他 ( 入門 )]
 大局観 自分と闘って負けない心
大局観  自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)
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著者:羽生 善治 / 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
出版日:
¥ 760 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)

「羽生ブランド」の一冊、という感じがした。正直なところ。

 羽生の将棋に対する考え方というのは、意外と目にする機会が多いように思う。おおげさな表現をすると、その内容がそのまま載っている。予想通りの一冊、である。
 その「カタい」作りから、将棋の本と言うよりはビジネス書として位置づけた方がいいと思った。まぁ、このシリーズの既刊内容を見ればそんな持って回った言い方をしなくてもわかる当たり前の話ではあるのだが(笑)。ちなみに、既刊については裏表紙の折り返しに出てます。

 内容は、勝負に関する事項──表題の「大局観」であるとか、精神力、運、セオリーなど──について羽生が自身の視点で語る、というもの。ざーーーっくり極端な約し方をしてしまうと、精神力って大事だよね、便利なものを過信しちゃダメだよね、といった感じの、まぁ典型的な「非論理賛美(白砂の造語です)」である。

 誤解のないように言っておくと、羽生は別に論理が大事ではない、精神力がすべてであるといっているわけではない。ここは大事なところなのでハッキリ言っておく。
 ただ、これまたありがちな話なのだが、
  1. 論理は大事
  2. 論理がすべてではない
  3. 非論理的なものは大事
  4. 非論理なものがすべてではない
という4つの面があったとして、だいたいにおいてこういう本で強調されるのは2と3である(笑)。やっぱりその方がウケがいいんだろうか。
 場所によってはそれがものすごく強調されすぎたところもあったので、そういう点でも「これホントに全部羽生が書いたのかなぁ……」と思ってしまった。
作成日 2011-08-04 | [その他 ( 読みもの )]
 史上最強カラー図解 羽生流勝つための将棋入門
史上最強カラー図解 羽生流勝つための将棋入門
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著者: / 出版社:ナツメ社
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)

 駒の動かし方から始まって、序盤・中盤・終盤にどのような目標を持って指せばいいか(玉を固める、駒を成る、など)の概論と各論、この辺りまでで大体120ページくらい。そこから先は囲いと戦形のガイドと手筋の紹介、次の一手が合わせて70ページくらい、といったところか。

 書名の通り全ページオールカラーで、191ページで1,000円というのは頑張った価格なんだろうな、とは思う。ただ、この本の対象者が見えない。
 すべての漢字にルビを振っているところからも、小学生程度を対象としているのだろうなということはなんとなくわかる。しかし、であれば「攻めの拠点を作る」とか「攻守のバランスに優れた」なんていう表現をするのはどうなんだろう。もう少し他の言い回しがあってもいいように思う。

 どうも、子供向けとは言いながらも、将棋を知っている人がその知識で作ってしまった本、という感じがする。
 内容は悪くない。特に、レベル2、3辺りの「序盤中盤終盤でやるべきことが違って、それぞれの目標に合った指し方をする」という解説は、ただ手筋を並べるよりも親切だしわかりやすいだろう。

 前述のことからも、むしろ大人の入門者が読むべき本だと感じた。
作成日 2011-08-03 | [その他 ( 入門 )]
 ボナンザvs勝負脳
ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21 C 136)
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著者:保木 邦仁、渡辺 明 / 出版社:角川書店
出版日:
¥ 720 (定価)
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<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)


 時のタイトル保持者とコンピュータ将棋ソフトが平手で勝負する。こんな話が現実になったんですよね。渡辺竜王vsボナンザ。本書は、ボナンザ作者の保木さんと対局者渡辺竜王が、「世紀の一戦」前後について語った本である。

 まずは保木さんがボナンザ開発の経緯を解説し、続いて渡辺竜王が「世紀の一戦」前後についての顛末を。そのあと二人の対談が入り、最後に二人がそれぞれ思うところを綴っている。

 渡辺竜王の指摘はコンピュータ将棋の進歩にとって有用なものになるだろうし、ボナンザ開発の経緯はコンピュータ将棋に興味がある人であればぜひとも読んでほしい。個人的には、最後の保木さんの話が印象に残った。本題とは少し違う気がするんだけども……(笑)。

 通常の「将棋の本」ではないが、コンピュータ将棋に興味がある人、コンピュータ将棋なんてまだまだでしょ、と思っている人は、一度手にとってみてほしい。同じ将棋の、けれど少しだけ違う新しい世界がそこにはある。
作成日 2008-04-18 | [その他 ( 読みもの )]
 頭脳勝負
頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書 688)
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著者:渡辺 明 / 出版社:筑摩書房
出版日:
¥ 735 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)


 渡辺竜王が、将棋を知らない人に向けて書いた「棋士・将棋」解説本。ルールの解説からホームページの紹介、できるだけ平易な解説を試みた自戦記、詰将棋の収録など、意欲作である。

 ちくま新書からの出版ということもあり、また、ターゲットが「将棋を知らない人」ということもあるので、できるだけ▲△を使わないで将棋を説明しようという試みだそうだ。確かに、その意志は感じた。
 感じたのだが、しかし、じゃあそれが成功しているかというと、うーんどうなんだろう、というのが正直な感想である。自分自身がドップリ将棋に浸かっているせいで正常に判断できないということもあるし、そういう先入観を持ってしまっているせいか、どうも「わざとランクを下げて書いてます」的な空気が出てしまっているように感じてしまった。バカにしてる、とまでいうとそれこそ言いすぎだしそういうことでは絶対にないのだが、そのあたりのさじ加減に失敗している気がする。
 じゃあお前にできんのかそれと言われるとできないしorz、それが非常に難しいということも重々わかっている。それについて攻撃するつもりは毛頭ない。前述のとおり、意欲は買うしこれからもこういう方面にも手を出し続けていてほしいと思っている(渡辺竜王はそういうことができる素質を持っているとも思ってるし)。ただ、本書に関しては、ちょっと失敗だったかな……と。

 元々がどだい難しいテーマなので、及第点以上ではあるのかもしれない。ただ、どうにも肌に合わなかった……というのが正直なところである。客観的な書評でなくて申し訳ない。
作成日 2008-04-18 | [その他 ( 読みもの )]
 新鋭振り飛車実戦集
新鋭振り飛車実戦集 [マイコミ将棋BOOKS] (マイコミ将棋ブックス)
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著者:高崎 一生、遠山 雄亮、長岡 裕也、戸辺 誠 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:29現在)


 戸辺、遠山、長岡、高崎という4人の若手振り飛車党が書き下ろした振り飛車vs居飛車の自戦記集。
 内容は、
戸辺
遠山
長岡
高崎
 いずれも振り飛車側が勝っている将棋だが、優勢のまま押し切ったものあり、大逆転ありと、そのあたりが通常の定跡書とひと味違っている。
 また、すべての自戦記で「研究」と題したコーナーがあり、本譜で選択しなかった変化についての詳細な解説が入る。定跡書でいえば変化手順の解説に当たるところで、これがあるせいで、自戦記とも定跡書とも少し違ったテイストの読み物に仕上がっている。

 どの層に向けて書かれたものかを考えると難しいが、そんな細かいことは考えずに、素直に振り飛車のさばきを楽しめばいい。
作成日 2008-04-18 | [その他 ( 実戦譜集 )]
 光速の詰将棋
光速の詰将棋
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著者:谷川 浩司 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,155 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)


 看寿賞作家谷川浩司の短編図式集。7手から15手までの短編が120作と、思い出の作品4作が収録されている。
 一応、「5分で解ければ○段」という目安もあるのだが、そんなことは考えずに素直に鑑賞するのが吉だ。

 個人的には短編詰将棋というものの「鑑賞の仕方」が今イチつかめていない感じで、解いて面白いなぁ……と感じたものもなくはないのだが、単純に「あぁ、手筋だねぇ……」とか、そんなていどで終わってしまったものも少なくない。これは白砂がいけないんだな。

 真剣に勝負するつもりで手を出したのだが、なんだかんだで全問解くのに2週間以上かかってしまった。それだけの時間をかける価値は間違いなくある作品集だと太鼓判は押すので、ぜひともチャレンジしてみてほしい。
作成日 2008-03-27 | [その他 ( 詰将棋 )]
 眠れない夜に解く四段次の一手
眠れない夜に解く四段次の一手
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著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,050 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)


 週刊将棋の段級認定問題から4、5段のものだけを集めた本。
 問題数110問。「ヒントを見ずに70%以上の正解率なら四段、90%以上の正解率なら五段」だそうだ。実際、この最難関コースは正解率も意外と低いので、解いてみると意外と難しい。

 買ってまでやる価値があるか、と言われると首肯できないが、一度目を通しておくのはいいかもしれない。
作成日 2007-09-08 | [その他 ( 次の一手 )]
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