最前線物語〈2〉 (最強将棋21)
著者:深浦 康市 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)/14pt (Amazonポイント)
★★★(評価:級位者)
★★★★★(評価:初段~三段)
★★★★★(評価:四段以上)
通常24時間以内に発送(価格・在庫状況は9月7日 3:33現在)


『これが最前線だ!』『最前線物語』に続く、定跡の最前線を追うシリーズ。

 前著『最前線物語』はほとんどが藤井システム&8五飛戦法だったが、今回はいろんな戦法が登場している。
 振り飛車系ではゴキゲン中飛車、三間飛車(含早石田)、相振り飛車。居飛車系では一手損角換わり。この辺りはタイトル戦でも登場している戦形だけに、今回しっかりと解説してくれたのは嬉しく感じる。

 ただ、残念なことに2点ほど問題があって……。
 一つは、タイトル戦にも登場した「メジャーな戦法」を解説しているため、どれもこれも見たような気がする変化ばかりであるということ。もちろん、本書は「最前線のまとめ」なのだからそれで問題ないのだが、前2著に比べると新味感がやや薄く感じた。まぁ、特に前著は狭く深くだったから、それで余計にそう感じてしまうのだと思う。
 二つ目は、実は『将棋世界』の勝又講座と結構内容がかぶってしまっている点。一手損角換わり、ゴキゲン中飛車、藤井システム、相振りと、どれも講座で扱った内容なのだ。しかも相振りなんかは講座の方が詳しかったりするし。これも本書が悪いわけではないんだけどね。

 以上のようなことがあったので、白砂が読んだ感触としては「そんなに目新しくはない」という感じ。
 上記の欠点(?)も、本としてまとめてあるという功績は大きいし、調べる方もラクだからあっても問題はない。白砂の場合『将棋世界』は図書館に寄付してしまっているので特にあると嬉しい。

 8/21に八重洲ブックセンターに買いに行ったら、フラゲ日にも関わらず既に在庫なし。平積みの本棚にポッカリそこだけ空間ができていた。店員に訊いたところ、18冊あった在庫がすべて売れたらしい(あそこはPC管理なので、入荷と販売分がすぐわかる)。「こないだ仕入れたばっかりなんですけど、いや、こんなに売れてたんですね」という店員の言葉は、本書の価値を十二分に物語っていると思う。
 手元に置いて損はない一冊だろう。
作成日 2006-09-02 | [定跡 ( 全般 )]
定跡外伝〈2〉―将棋の裏ワザ伝授します
著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)/12pt (Amazonポイント)
★★(評価:級位者)
★★★★(評価:初段~三段)
★★★★★(評価:四段以上)
通常3~5週間以内に発送(価格・在庫状況は9月7日 3:33現在)


 出版当時は大変な反響を巻き起こした『定跡外伝』の続編。と同時に、今まで毎コミが出版した棋書のフォローにもなっているというのがおもしろい。ようするに、定跡とちょっと違う局面、意外と触れられていない裏定跡を紹介する本である。

 私自身は定跡ヲタなところもあるのでこういう本は読んでいて楽しいのだが、でははたしてどれだけの需要があるかと客観的な視点で見ると疑問ではある。
 見開き単位で一つの局面、というかなり制約されたレイアウトの中で解説をしているので、棋譜がかなり長々と載る。それを追っていける、もしくは盤駒を出して並べて鑑賞できるレベルの人向けの本である。これは需要はそう多くないよね。

 前作は居飛車対振り飛車のみだったが、今回は矢倉や横歩取りなども取り上げられている。その分、よりお得感が強まった気がする。脇システムや8五飛戦法外しなどは、まさに定跡「外伝」という感じで非常にいい。

 その定跡を知っている、ということが前提になるので100%有段者向けなのだが、たとえわからなくても級位者にも一度は読んでみてほしい。将棋のおもしろさ、奥深さがよくわかる良書である。
作成日 2002-07-19 | [定跡 ( 全般 )]
新手年鑑〈Vol.2〉
著者:勝又 清和 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,223 (定価)
(評価:級位者)
★★(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)
(価格・在庫状況は9月7日 3:33現在)


『新手年鑑』に続いての出版。まさか続くとは思わなかったが、3が出ていないところをみるとやっぱり企画に無理があったのだろうか?(笑)

 定跡補完としての地位は『これが最前線だ!』の出版により全くなくなってしまったと言っていい。本書は、新手が出た「その時の臨場感」を味わう読み物とすべきなのだろう。
 シリーズ化は難しいかもしれない。雑誌の企画くらいがちょうどいいところなのだろうか。
作成日 1996-09-01 | [定跡 ( 全般 )]
新手年艦〈vol.1〉
著者:島 朗 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,223 (定価)
(評価:級位者)
★★(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)
(価格・在庫状況は9月7日 3:33現在)


 その時までに出た「新手」を、戦形別に分けて解説してくれる本。
 言ってみれば古くなった定跡書の改編集みたいなもので、定跡を勉強する上では参考になった。しかし、出版当時は「凄いなぁこれ」と素直に感心できたのだが、さすがにここまで劣化が進むと定跡補完としての価値も低い。
 それでも、そこそこ変化も書きこまれているし、変態戦法系も紹介されているので、目を通すくらいならしてもいい。また、読み物と割り切ってしまえばそれなりに楽しめるはずだ。
作成日 1995-08-01 | [定跡 ( 全般 )]
将棋の基本戦法―図解
著者:松田 茂行 / 出版社:日東書院本社
出版日:
¥ 525 (定価)
★★★(評価:級位者)
★★(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)
(価格・在庫状況は9月7日 3:33現在)


 さまざまな将棋の戦法について、基本的な駒組みの部分までをわかりやすく解説した本。

 非常に古い本である。昭和53年初版発行だ。
 なので、取り上げられている題材は古い。有段者でも今の若い人は「新旧対抗」なんて知らないだろう。それほど古い。

 この本のすごいところは、前書きで堂々と「これは作った手順です」と宣言していることだ。初めて読んだ時には気が触れたかとも思ったが(笑)、続きを読んで納得。ようするに、「初心者には、正しい指し方を提示して『形勢不明』とするよりも、ウソの指し方であっても理想を展開して『有利』とした方がいい」という考え方らしい。
 これは、非常に優れた考え方だと思う。
 いや、今までのいわゆる「高段者の定跡本」というやつも、そういう考えでウソ手順を載せていたのかもしれない。しかし、それを「言わない」のではサギでしかない。それをきっちりと明確にしたところが本書の(発刊姿勢の)素晴らしさである。初級者、中級者にものを教える時にはこうありたいものだ。
作成日 1985-04-01 | [定跡 ( 全般 )]




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