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 振り飛車の真髄② 石田流の極意 先手番の最強戦法


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著者: / 出版社:
出版日:
 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 5:39現在)

 初心者の救世主・鈴木大介が送る石田流解説本。

 内容は、といった感じ。一通りの対策は出揃っているので、本書を読めばとりあえず相手の出方は判る。そして、鈴木大介なので、振り飛車の勝ち方がよく判る。

 7手目▲7四歩のところで△6二金の変化がないとか、左美濃で「省けない」と解説した端歩を居飛車穴熊編では突いていないとか(一応、手数が足りないという理由付けはしているが……)、少し都合のいい変化がないわけではない。
 それでも、これだけの戦形を網羅し、とりあえずでも対応策を載せているのはポイントが高い。このレビューを書いている2014年では、石田流の流行は角交換四間飛車に取って代わられた感があり、そのためかあまり本書が古く感じない。4段前後くらいまでなら、本書の対策だけで結構指しこなせるのではないかと思う。

 本筋の変化だけしか書いていないということもあり、とても読みやすい。
 石田流初心者にはぜひとも勧めたい本。
作成日 2014-08-04 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 杉本昌隆の振り飛車破り

杉本昌隆の振り飛車破り (MYCOM将棋ブックス)
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著者:杉本 昌隆 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,512 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月16日 4:54現在)

 振り飛車党(現在は居飛車党に鞍替えしているが)の杉本が書いた振り飛車破り本。振り飛車党であれば振り飛車がやられてイヤなこともよく知っているだろう、という考えで依頼があったらしい。

 内容は以下の通り。
▲3五歩急戦vs後手藤井システム
室岡新手で有名な形。かなり詳しく解説している。初段くらいまでの人は、むしろ室岡新手以前の指し方(△3五同歩・△3二金)の際の速攻手順を読んでほしい。
先手藤井システムvs居飛車穴熊
居飛車側から△4五歩と仕掛ける形や、△5五角急戦など。これも詳細に解説されている。ここまでで本の半分くらい。発刊当時(2007年)はまだ藤井システムが指されていた時代なんだなぁと思わされる。
5筋位取り急戦
もはやB級戦法に近い作戦だが、5筋位取りでなおかつ急戦というのが面白い(もちろん昔から指されていた戦法ではある)。最終的には振り飛車有利という結論になっているような気もするが(笑)、一発狙いには知っておいてもいいかもしれない。
ポンポン桂
従来からある「富沢キック」の話も出てくるが、どちらかというと藤井システム対策という感じ。これもあまり類書がないので、とりあえずは押さえておきたい変化だ。
三間飛車vs居飛車穴熊
居飛車穴熊側が△8四飛をギリギリまで受けない(その手を囲いに回す)というちょっと贅沢な指し方。先手が何もしなければしれっと1手得できるわけで当然先手は▲7四歩から動いてくるが、むしろそれを誘ってカウンターで切り返す、というのが基本的な骨格。実戦的な考え方で言えば、▲7四歩から歩を交換されるデメリットよりとにかく居飛車穴熊に囲えるメリットを追求した、とも言える。
石田流vs銀冠
最近はあまり見ない気がする(そもそも石田流を目指さない)が、▲7四歩急戦がらみで石田流がバンバン指されていた頃、居飛車側が急戦を避けて銀冠に囲うという将棋がよくあった。その形のこと。△9二飛と千日手を目指す形、と言えば判りやすいか。
山本流石田封じ
昔からの石田流対策に、▲7六歩△3四歩▲7五歩△4二玉という指し方がある。▲7八飛なら△8八角成▲同銀△4五角で、定跡の▲7六角を防いでいる(△4二玉としたため▲4三角成が先手にならない)から後手有利、という仕組みだ。そのため、△4二玉には▲6六歩と穏やかに指すのが無難、とされている。それをもっと突き詰めて、▲6六歩と穏やかに指してきたらその▲6六歩を目標に△6四歩~△6二飛と右四間にしたらどうだろう、というのがこの山本流の骨子である。なかなか面白い発想で、特に石田流という「形」を指したいという石田党にはイヤな対策だろう。
 藤井システム破りに大半を割いているが、むしろ読んでほしいのはそれ以外のB級戦法の部分だ。なかなか類書がないので、こういうまとまった解説は貴重である。

 本のツクリで少し言わせていただくなら、ちょっと密度の違いがありすぎてとまどってしまう。ポンポン桂などはかなり散文的に書かれているので、大体の狙いは判るのだが、じゃあ本書を読めばバッチリ指しこなせるかというと難しいと思う。
 もっと言ってしまうと、密度の濃い内容とガイド的な内容を同じレイアウトで見せようというのがそもそも無理だと思うので、いっそのことどちらかに絞ってしまった方が(贅沢を言えば2冊出してしまえば)よかったんじゃないか、とさえ思う。

 内容は悪くない、というかとてもいいので、初段くらいまでの人は、藤井システム関連は飛ばして(笑)、その他のページを、少し面倒でも盤駒を用意して読み込めばいいと思う。有段者は本書の内容くらいは知っていないといけないことなので、サラっと読むくらいでいいだろう。

 あと、いおたんヲタの人は、わすが2ページだけどチラっと登場しているので、そうだよなぁあの連載のときはかわいかったなぁ……と思いつつ、囲碁界に呪いをかけておいてください(笑)。
作成日 2014-06-22 | [定跡 ( 四間飛車 , 三間飛車 , 穴熊 )]
 石田流の基本―本組みと7七角型

石田流の基本―本組みと7七角型 (最強将棋21)
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著者:戸辺 誠 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)/46pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は7月19日 14:40現在)

 やっぱりホットな石田流の本ということで、石田流の使い手の一人である戸辺が出した本。タイトル通り、いわゆる石田流本組の形(▲7六飛▲7七桂▲9七角)と、▲9七角が▲7七角になった7七角型を解説している。

 内容は、
vs棒金
△6三銀△8三金からいきなり△7四歩と突いていく形から、△5三銀を加えて攻めていく形まで。ただし、その辺まで行くと、石田流側が▲4五銀から反撃してそれを居飛車が受けるという展開となる。
vs左美濃・銀冠
本組から攻めていく形と、▲7七角から▲6五歩と捌いていく形の両方を解説。△9二飛からの千日手狙いや、△7二飛から攻めてくる形などについても言及している。
vs居飛車穴熊
石田流側から美濃囲いで攻める形と、相穴熊について解説。
 当たり前の話だが振り飛車は捌いてナンボなので、その辺の攻めの形についてはくどいくらいに詳細に解説してくれている。初段前後くらいの石田流初心者にはありがたいと感じるだろう。本組の場合で▲7四歩を効果的に入れて▲9七角を捌いていく手法、▲7七角を▲5九角から大きく使っていく組み立てなどは参考になる。

 一方、相穴熊の方は、△6三銀型のときはまぁいいとして、△5三銀型では「後手は△3三銀のビッグ4を目指します。しかし▲○○○とすることでそれが阻止できます(多分秘手だと思うので一応ヒミツ(笑)。詳しくは本書を手に取ってください)。よって先手よしです」で終わっている。まぁ大げさに言うとだけど。それはないんじゃないかさすがに(笑)。紹介している手法は面白かったのでいいんだけど、もう少し丁寧にいろんな形を見せてほしかった。特に棒金の解説が細かかっただけになおさらそう思ってしまう。
 その棒金の解説だが、本当に詳しい。また、針の穴を通すような展開というよりは「豪快に捌こうよ。そうすれば美濃囲いだもん先手よしだよ」といった『振り飛車イズム』が出ていて好感が持てた。本書で紹介されている捌き方を会得すれば、他の振り飛車にも応用が利くと思う。

 3段くらいまでだったら間違いなく買い。有段者でも一度は目を通しておくことをお勧めする。
作成日 2012-02-07 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 よくわかる石田流

マイナビ将棋BOOKS よくわかる石田流
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著者:高崎 一生 / 出版社:マイナビ
出版日:
¥ 1,470 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月17日 23:44現在)

「よくわかる」シリーズ。今回は石田流。久保2冠や戸辺、菅井といった「使い手」も多く、タイトル戦などでもたびたび登場しているホットな戦形なだけに、なかなかにタイムリーだと言えるだろう。

 内容は、
vs棒金・二枚銀
棒金の基本的な形から、▲7八飛▲6七金とする対策、それに対する△5四歩からの森内流を解説し、▲7七桂と跳ねない石田流の形まで解説。金の動きを保留し、▲7八金とすることも。
vs持久戦
△5四歩△5三銀から左美濃にする手と、△6四歩△6三銀から居飛車穴熊や銀冠などにする展開の解説。最新の▲7七角型にして▲4五銀から▲6五歩、という手順の解説もある。
vs右四間飛車
超、といってもいい急戦から、居飛車穴熊にする右四間まで。特に超急戦は手順解説が多い。
升田式石田流
基本的な升田式の狙いから、▲7四歩の鈴木新手、▲7五飛の久保新手、▲7四歩△同歩▲5八玉や▲7四歩△同歩▲4八玉など。
vs4手目角交換
▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成のあとの解説。▲同飛と▲同銀と両方の解説がある。△2八角▲1八飛の形、というとわかる人が多いのかな?(少ないだろ(笑))
補足
落穂拾い、といった感じで、今までの仮説の中の変化手順や、取り上げなかったけどこんな感じで指せばいいよ、といった解説。
 敢えて詳しく説明させていただいたが、いろんな形についてかなり突っ込んだ解説をしているので、いい意味でも悪い意味でもいままでの「よくわかる」シリーズっぽくない。想定棋力が上なのか、最近流行の戦形だから盛りだくさんにしたのか、ちょっとビックリするくらいのボリュームだった。
 また、細かい話だが、補足で細かい(?)展開の解説をしてくれていたのもよかった。多分本編に組み込んでたら煩雑だっただろうし、巻末に持ってきたことでちょっとした「お得感」も出ている(笑)。

 なんだかビビらせるかのような煽り方だが、逆に言うとこの1冊で石田流がだいたい指せると見ていいと思う(できれば鈴木本あたりで「うまくいった形」も勉強してほしいが)。その点ではお勧めの一冊。
 有段者であっても、最近のタイトル戦のまとめだと思って手にとってみるのをお勧めする。かなり詰め込まれている感じはするが、知っている変化が多いだろうからそんなに苦にならずに読めるだろう。知識がすっとまとまる感じがしていいと思う。
作成日 2012-02-04 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 決定版 石田流新定跡

決定版 石田流新定跡―ライバルにひとアワ吹かす必勝戦法! (スーパー将棋講座)
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著者:鈴木 大介 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)/14pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は7月15日 10:27現在)

「あの」鈴木大介の創元社本。それだけでなんとなく察しがつくが、その通りの豪快な内容になっている(爆)。

 内容は「▲7四歩早仕掛け」「棒金」「居飛車穴熊」の3つ。
 最初の▲7四歩は、▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7四歩という仕掛けのもの。『将棋世界』の「盤上のトリビア」でも紹介されたし、そのちょっと前に『近代将棋』で、それを読んだ白砂がコラムでも紹介している。
『東大将棋ブックス石田流道場』では、この仕掛けは△4四歩という軽い受けがあってムリ、という結論だったのだが、本書では石田流成功となっている。よくよく読み比べてみると、『石田流道場』では▲6五角としていたところを本書では▲5六角と深く引くようになっており、『石田流道場』での受けはうまくいかないということになっている。
 どっちが正しいのかは自分の目で見て確かめてほしい

 棒金と居飛車穴熊は、いずれも『島ノート』で紹介したような形。
 確かヅラノートは棒金優勢だったと思うのだがその辺は素通り(笑)。居飛車穴熊はダイヤモンド美濃が優秀、という結論だったので、これは同じ結論だ。

『石田流道場』の紹介で書いたことなのだが、石田流はやはり独特の形とか間合いがあって、少し苦しそうに見えるけどこの形になれば勝負形、というパターンが結構ある。
 もちろんプロの目で見れば実際は苦しいのだろうが、アマチュア同士の叩き合いならそうとも言えない。「攻められている」「受けさせられている」「美濃囲いが固くて寄せが見えない」など、居飛車側にプレッシャーとなる要素が多いからだ。そういう意味では、本書くらいざっくり解説してくれた方が、石田流魂(笑)が判りやすく理解できるのでいいのかもしれない。

 初段、2段くらいまでの石田党は絶対に買い。▲7四歩の変化が気になる有段者も買い。その他の人は、パラパラと見るだけで十分だろう。
作成日 2005-02-10 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 東大将棋ブックス石田流道場

石田流道場 (東大将棋ブックス)
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著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月13日 4:50現在)

 東大将棋ブックス最終巻は石田流。もう少し早く出してほしかった気もするが、なかなかネタもないし難しいところだったのだろう。

 ▲7六歩△3四歩▲7五歩という形から入る早石田系の石田流が主で、△6二銀と普通に受ける形、△4二玉と△8八角成▲同銀△4五角を狙う形(通常▲7六角で受かるのだが、△4二玉としているので▲4三角成の先手にならない)などが解説されている。
『将棋世界』の「盤上のトリビア」で紹介された鈴木大介の新手も入っていて、おそらくこれがあったから刊行を敢行したのではないか……と白砂は見ている(笑)。

 基本的に最善を尽くすと居飛車よしになる変化が多く、元升田式石田流党としては少し不満が残る。
 実際には最善の手順なのかもしれないが、どうも石田流側が「実戦的」でなく、なんとなく妙な形になってしまっているのだ。升田式も7七桂戦法と同じように「玉を固めてドカン」という戦法なので、なにか解説手順が作り物くさく感じてしまう。おそらくプロの実戦から採ったものなので白砂のざれごとなんかよりは説得力があるに決まっているのだが、むしろアマチュア有段者、例えば24の高段者辺りの棋譜を下敷きに解説してくれた方が、アマチュアには判りやすく実戦的だったと思う。
 ちなみに鈴木新手は△4四歩という手があって失敗に終わっていた。興味のある人は実際に本を当たって下さい。

 いろんな戦形(パターン)を解説しているので、初段くらいの人が盤駒を出して並べると意外とためになると思う。白砂程度の棋力でも少し物足りなかったので、高段者の方々には拍子抜けの内容かもしれない。級位者は手を出さない方がいい。
作成日 2005-01-14 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 東大将棋三間飛車道場3 急戦

三間飛車道場〈第3巻〉急戦
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著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 22:45現在)

 今度の東大将棋道場は急戦。昔からある▲3七桂と跳ねて▲4五歩と突く急戦と、桂を跳ねずにいきなり▲4五歩と仕掛ける急戦が載っている。あと、5筋を突かない形に対しての急戦もあるが、これはもともと三間飛車が悪いとされている形で、旧来の定跡に近い。

 正直、時代が変わったなと思った(笑)。白砂が学生の頃には、対三間飛車の急戦は▲3七桂跳ねしかなかった。しかも▲8八角には△4二金が最善で、△4三金は二枚替えの変化があって後手損と言われていた時代である。現在では△4三金が最有力とされているし、いきなり▲4五歩と仕掛ける急戦なんて聞いたことがなかった(知らなかっただけかもしれないが)。
 二枚替えの変化はウソで、実は△4三金が有力ではないかという話が始めて出たのが白砂の記憶では『定跡外伝』。それからしばらくは三間飛車の本など見かけることすらなかったのだが、ここ1年ほどで、コーヤン流深浦本加藤本など、様々な急戦の解説書が出版された。本書もなんか流行に乗った感はあるが(笑)、貴重な一冊だろう。

 内容は始めに述べた通りだが、実際によく読むと、既存の定跡書とは微妙に採り上げている変化が違ったり、書き込みの量も違ったりする。別の定跡書をお持ちの方は、実際に読み比べてみて欲しい。ある本で掘り下げられている変化を「これはダメ」とあっさり流していたりもしている。
 また、冒頭で5筋不突き急戦の話をしたが、実際にこの定跡を詳細に解説した本を白砂は初めて見たので、そういう意味では参考になるかもしれない。おそらくほとんどの三間飛車党は普通に▲5六歩△5四歩と指してくるだろうから役には立たないと思うのだが(笑)、知っておくことは必要だ。
作成日 2004-12-11 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 コーヤン流三間飛車 実戦編

コーヤン流三間飛車 実戦編 (新プロの将棋シリーズ)
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著者:中田 功 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月17日 18:18現在)

 急戦編、持久戦編に続いて、今度は実戦編と銘打ったコーヤン三間飛車シリーズ。東大道場シリーズといい、ここのところやけに三間飛車が注目を浴びている。
 おそらくその一因の一つとなっているのがこのコーヤンこと中田功の存在で、プロの間で非常に評価が高い三間飛車党である。「実戦編」ということで、これはマニアが待ち望んでいた実戦集かと思いきや……。

 実戦譜は後ろの方に固まっていて、棋譜もついている。
 しかし、この本は実戦譜集ではない普通の定跡書である。

 本の半分は、今まで出版した急戦編、持久戦編のフォローになっている。時間が経って結論が変わったもの、書ききれなかった変化などをここで改めて詳解している。
 また、「実戦」の部分も、解説されているのは組み合った後からで、中盤から寄せまでの解説となっている。序盤の駒組みについてはほとんど触れられていない。

 これで「実戦編」と出版してしまう出版社にまず驚いたが、内容は非常に濃く、面白く読めた。ギリギリの部分での優劣を解説しているため、初段くらいでは少し難しいのではないかと思う。旧来の定跡を知っている人が、ここで新定跡を手に入れる。そんな感じの本だ。

 実戦解説を部分的にしたのも、好意的に見れば「見たいところだけを集中的にたくさん解説する」という表れなので、これはこれで評価できると思う。
 一冊の本として出版をする場合、序盤はどうしても似たような手順になりがちなので、解説部分に書く事がなくなって(笑)いきおい棋士の人となりを紹介したり対局時の精神状態を解説したりと「ムダ」なものになりがちだ(笑)。それをバッサリと省いて解説したいところだけ解説をしたと考えれば、合理的ではある。白砂はどちらかと言うと「よみもの」と捉えているので(だから観戦記や自戦記は好きだけど棋譜集は嫌い)、そのムダな部分をどう捌くかというところが見たかったりするあまのじゃくではあるのだが(爆)。
作成日 2004-10-02 | [定跡 ( 三間飛車 ) , その他]
 三間飛車戦法 軽快に豪快に一気に寄せきる

三間飛車戦法―軽快に豪快に一気に寄せきる (将棋必勝シリーズ)
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著者:鈴木 大介 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月18日 14:00現在)

 四間飛車やゴキゲン中飛車でおなじみの鈴木大介が、今度は三間飛車の解説を書いた。
 創元社+鈴木大介というラインナップ、予想通りの(爆)仕上がりになっている。

 内容としては、三間飛車vs急戦、左美濃、居飛車穴熊の三種。
 相変わらず都合のいい解説は健在で(笑)、例えば左美濃や居飛車穴熊では無防備に△7四歩と突いて飛車のコビンを攻められるとか、急戦もやや危なっかしい手順で「これにてよし」で終わったりしている。
 しかし、急所は判りやすく解説されているので、取っ掛かりの一冊としては悪くないと思う。この辺り、いつものツクリという気がしないでもない。

 少し気になったのは、本書は本当に鈴木大介が書いたのか? ということ。どうも今までとは文章の調子が違っているように思えるのだ。
 今までの「鈴木節」は、文体というよりは手順が豪快というか粗雑というか、まぁそこはそれいいじゃん振り飛車が勝てば、みたいな感があったのだが、本書の場合、手順というよりは文体でその豪快感を出そうという雰囲気がむんむんしている……気がする(笑)。いや、それだけ形容詞を使えるようになったと言えばそうなのかもしれないが、それよりはむしろゴーストが鈴木大介感を出そうとしてすべりまくった結果に見えるのだ。まぁ、いまさらゴーストを問題にするのもなんかどうでもいい気がするが、少し気になったので。
作成日 2004-09-14 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 東大将棋ブックス三間飛車道場2 居飛穴vs4三銀

三間飛車道場〈第2巻〉居飛穴VS4三銀
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著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月16日 4:54現在)

 三間飛車道場の第2弾は4三銀型。形的には石田流の将棋になる。4三銀はやはり石田流と相性がいい。

 内容としては、石田流に組んだあと△5一角から△7三角とする形と、△4ニ角から△6四角とする形。居飛車穴熊側が▲5六歩と突いた手を咎めるために△5四銀と出る形。それと、向かい飛車に変わって飛車先を逆襲していく指し方の4つである。

 △7三角なんて言うから、てっきり楠本流でも紹介するのかと思ったら、普通に銀冠に組むだけだった。どちらかと言うと大山流という感じだ。△4ニ角から△6四角とする形にも新鮮味はあまりない。△5四銀からの玉頭銀もよくある形ではあるし、向かい飛車については『島ノート』で十分にも思える。
 ……と、正直あまり新鮮さは感じなかったのだが、既存の定跡を網羅的に収録する、というのがこのシリーズの目的なのだろうから、これはこれで仕方がない気がする。特に三間飛車はあまり定跡が整備されていない印象があるので、まずは舗装工事から、ということなのだろう。

 編集的にも、一応、初めての試みがいろいろなされている。「黄色本」で懐かしい定跡百科シリーズで採用した形勢判断記号だとか、図にいろいろ注釈を入れるだとか。
 読みこむのではなく辞書として使う場合、これらは非常に役に立つだろう。本文を読まなくてもその形のよしあしがパッと判るから。
 また、最終ページには、まとめのような格好で各章の基本図が載っている。しかし各章ということは全部で4つなわけで、たった4つの図面を載せてどれほど役に立つのか……? と思ってしまう。むしろ各章ごとに1ページ4図面くらいにしたら、もう少し目次的な使い方ができるかもしれない。

 とりあえずしばらくは三間飛車道場しか出さないそうなので、少しずつでもいいから改良して欲しい。
 そう言えば、各章に入る前のオープニングの解説部分が、図面3段組ではなく2段組になっていた。これ、そんなにたいした事がないように見えるが、見栄えが全然違う。これは個人的になかなかヒットだった。
作成日 2004-09-02 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 加藤流最強三間飛車撃破

加藤流 最強三間飛車撃破
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著者:加藤 一二三 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 10:27現在)

 まさかここまでシリーズ化するとは思わなかったのだが、加藤大先生の第3弾が出た。
 今回は三間飛車破り。三間飛車の本、というだけである程度貴重なので、その意味でも価値が高い本だ。

 内容はオーソドックスな桂を跳ねて急戦、という変化から、『振り飛車破り超急戦ガイド』に載っていた桂を跳ねない急戦、棒銀から▲4六銀(4六銀戦法ではなく、▲4五歩のあとに単騎に銀が出て行く米長新手)まで、かなりバラエティーに富んだものになっている。これにまず驚いた。
 次に驚いたのは、意外と三間飛車がよくなる変化も書いていること。『ホントに勝てる振り飛車』にもあるとおり、後手三間への仕掛けは成立しているようなので、まぁ先手(居飛車)有利になるというのは判らないではない。ただ、深浦本にある変化を否定していて、しかもそれが一応深浦本よりも深く解説してあるのだ。
 具体的に言うと、深浦本では、▲4四銀で飛車を逃げても先手よし、というところで打ち切っている。しかし本書では、▲4四銀に飛車を見捨てて△4一香と打つ手を解説していて、▲3三銀成△4八香成▲同金△5七銀で振り飛車もやれるとしている。実際にその変化でやれるのかどうかはともかく、こちらの方が深く「解説」していることは間違いない。

 正直、定跡編はゴーストなんじゃないの……? と思ってしまった。大先生らしさ(笑)がないのだ。それどころか、ところどころで「先程はこうやってダメだったので今度はこの手を……」といった感じできちんと立ち止まって解説してくれている。カトピンさんはこんな親切な書き方してたっけなぁ……?

 まぁ、それだけ判りやすく書いているわけで、かつまたいろんな戦形についても触れているので、対三間飛車というものを一通り知っている……という初段前後の人は参考になると思う。ただし、変化をばっさり切っている戦形もあるので、その部分については自分で補完しなければならず、その点は少し苦しいかもしれない。
 それより上の人にとっては「常識」の部分も多いだろうから、立ち読みor図書館で足りるだろう。逆にそれより下の人は、本書は少し難しすぎるかもしれない。別の本、例えば『ホントに勝てる振り飛車』などをまずは読むべきだろう。

 あ、実戦解説とコラム(?)については、間違いなく本人が書いてます。本人電波がゆんゆん出てます。
 よって、ファンの人は当然買い(笑)。
作成日 2004-07-01 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 東大将棋ブックス三間飛車道場 1 居飛穴vs5三銀

三間飛車道場〈第1巻〉居飛穴VS5三銀
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著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月14日 11:16現在)

 東大将棋シリーズが今度は三間飛車に進出してきた。
 ここのところプロの三間飛車の採用も増えているようだし、アマチュアでは石田流を含めていまだに人気戦法の一つである。待っていた人も多いんじゃないだろうか?

 で、第一巻はというと……

古いよ

 今時真部流ってなんだよ……。
 いや、中田功も本を出してるけど、やっぱ中田といえばXP。この△6四銀型は真部流だと思う。で、この指し方が出たのは昭和の頃。なにしろ『居飛穴なんかコワくない』に出ているのだから相当昔だ。
 いまさらこんなこと解説されてもなぁ……。

 まぁ、古い定跡をさらっておくのは大事なことだし、ひょっとすると新手もいくつか入っているのかもしれない。しかし、どうにも読んでいて新味がなかった。
 どうせだったら、最近流行りの急戦定跡とか、XPとか、石田流とか、そういう方面で攻めて来てくれた方がよかった。厭な表現を使えば、本書は「とりあえず出した」感が強い。

 余談を一つ。
 真部流の場合、振り飛車が玉側の桂を跳ねるか跳ねないかが意外と悩ましかったりする。△8五桂の端攻めがあるために跳ねておきたい気がするが、前出の『居飛穴なんかコワくない』では、玉が弱くなるし、それより重要な手があるので跳ねない方がいい、となっていた。
 ところが、誰だったか忘れたが、ある学生強豪は桂を跳ねる派だったらしい。
 氏によると、まず真部流に組んで桂も跳ねる。で、機を見て△8五桂と端攻めに桂を跳ね出し、空いた7三に△7三銀と引いて玉を固めるんだそうな。この4枚美濃は相当固いので、穴熊にも攻め合い負けしないらしい。
 白砂が学生の頃に又聞きで聞いた話なのだが、△7三銀という手の感触は今でも覚えている。
 なんの参考になるか判らないが、ま、余談ということで(笑)。
作成日 2004-07-01 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 振り飛車党宣言! 2.三間飛車

振り飛車党宣言〈2〉新感覚の三間飛車 (MYCOM将棋文庫)
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著者:石川 陽生、安西 勝一、中田 功 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 17:20現在)


 シリーズ第2弾。今度は三間飛車である。
 考えてみると、三間飛車の本というのは少ないのかもしれない。石田流はそこそこあるのだが、純粋三間飛車となると、居飛車側から見た▲4五歩急戦とか、その程度しかないと思う。
 本書のまえがきには「プロ間では先手なら三間飛車、後手なら四間飛車を指すという人がいる」とある。ということは、もっと三間飛車に注目してもよさそうなものなのだが……。

 内容としてはやはり変化の底が浅い。これはもうシリーズの特徴とも言えるものなので仕方がないだろう。
作成日 2003-08-14 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 コーヤン流三間飛車の極意 急戦編


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著者: / 出版社:
出版日:
 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 15:53現在)

『島ノート』ですっかり名を上げた感のある中田の、最新の三間飛車定跡書。四間飛車とゴキゲン中飛車の本はあまたあれど、三間飛車の解説本なんてのはなかなかない。ましてや正統派の三間飛車となると、最後に出版されたのはいつだろうか? というわけで、三間飛車党待望の本。

 今回は急戦編ということで、主に早仕掛けの変化について書いてある。その他の急戦についても一応触れられているが、本書の解説にもある通り、元々三間飛車は3筋に飛車を振っているので、四間飛車の変化に比べて一手得している(振り飛車では、角頭を攻められた時、△3二飛と受けることがありますよね。三間飛車は初めから3筋にいるので、その手を省ける=一手得、という意味です)。そのため、それらの変化についてはさらっとしか書かれていない。まぁ、知りたければ先手四間飛車vs急戦の本を見ればいいわけで、それについては上記の通りあまたの本が出ているから本書で触れる必要もないのだろう。
 早仕掛けというのは、▲4五歩から仕掛けて、銀を上がって交換して▲3二銀から▲2一銀成、▲1五桂……という例の形で、これについてはかなり突っ込んで書いてある。『定跡外伝2』にない変化もあるので、まさに三間飛車党にとっては待望の書といえる。
 図面も多く解説も判りやすいので、中級者から有段者まで幅広くカバーできると思う。初級者から中級者入口の人は、『ホントに勝てる振り飛車』を読んでから本書を読むとなおいいだろう。

 こうなると期待してしまうのは「中田功XP」で、早いトコ対持久戦を出版して欲しいところだ。
 ……てぇか、持久戦全盛の時代に、なんて判を押したように急戦が先で持久戦が後なのだろうか? 出し惜しみして売上が伸びるわけでもなし、さっさと期待されているものから出した方が得策だと思うのだが。
作成日 2003-03-23 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 伝説シリーズ5 真・石田伝説

真・石田伝説―石田流の秘法を伝授 (MYCOM将棋文庫)
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著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 17:20現在)


 アマチュアの花形戦法と言えば棒銀・中飛車・石田流だが、時の名人挑戦者升田幸三実力制第4代名人は独自の改良を加え、なんと石田流を名人戦で指した。大山-升田時代のことなど知るはずのない私は当時の熱狂ぶりを直に感じているわけではないが、それでもその熱気だけは想像できる。
 現在でも愛好家の多い升田式石田流だが、しかしその定跡書となると数えるほどしかなかった。だからこそ愛好家達が跳梁跋扈(<妖怪かい)することにもなったのだが(笑)、その石田流に焦点を当てたのが本書である。

 本書はこの他にも、立石流や楠本流(対居飛車穴熊石田流)の解説もしてある。
 いずれもその戦法の基本コンセプトにかなりの紙数を費やすなど工夫の跡が見えるが、石田流や立石流を指す人間から言わせてもらうと少し変化の底が浅い気がした。
 1つの戦法について解説した1~4章よりも、いろいろな石田流の「形」を解説した5章の方が読んでいてためになったのもそのせいかもしれない。
 取っ掛かりとしてはいい本だと思うが、自分で磨きをかけないと指しこなすのは大変だろう。もっとも、どの戦形でもそれは言えることなのだが。
作成日 2003-02-14 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 升田式石田流

升田式石田流
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著者:升田 幸三 / 出版社:将棋連盟
出版日:
¥ 1,020 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は7月16日 4:54現在)


 言わずとしれた奇襲の王様「升田式石田流」を、本人が解説した(本当は違うのだろうが)のが本書である。
 大体こういう「高段者が解説した本」というのにはロクなのがないのだが、この本はなかなかきちんと書いてある。変化も丁寧だし、実戦に生じそうな場面を多く用いている。
 私が升田式を使っていたということもあるが、経験から言っても良書である。高段者はすでに常識のジャンルだろうから改めて読む必要はないだろうが、初段くらいまでの人は是非読んでほしい。

 こんなに薦めておいて★★★はちょっと点が辛いが、何しろ昭和48年の本である。要は「古い」のだ(1994年に復刻されている)。
 現在では升田式の対策も進んでいるし、升田式も進化している。それらの進化については別の本を参照してもらうとして、おおもとの下敷きとして本書を読んでもらえればいいと思う。
作成日 1994-04-01 | [定跡 ( 三間飛車 )]
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