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 ゴキゲン中飛車の急所
ゴキゲン中飛車の急所 (最強将棋21)
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著者:村山 慈明 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

「序盤は村山に聞け」の村山が書いたゴキゲン中飛車本。全体的に居飛車目線な気がするが、内容そのものは非常に客観的に書かれている。

 扱っているのはの5つ。とはいえ、実質的には▲5八金右急戦と超速の解説書と言っていいだろう。
 特に▲5八金右型については、「▲1一龍から▲6六香(そのあと▲6五香打と重ね打つ)」「▲1一龍から▲3三角」「▲7五角」の3つの手について、実戦に現れることなく消えていった研究手なども合わせて書かれておりかなりディープな内容になっている。最後に「ゴキゲン中飛車指せる」の定跡がボナンザによって発見された、というのもなかなか面白い。
 また、超速については、△3二金とする形と△3二銀とする形の両方を解説している。ただし、▲3七銀に△4四歩とする「菅井新手」については解説されていない(ちなみに、別の「菅井新手」が紹介されていて、これがまたちょっと笑える新手である)。2012.2現在、菅井新手はvs超速の最後の砦のような感じになっているので、もう少し刊行が遅ければ本書にも解説されていたかもしれず、そうすればもっと「役に立つ」本になっていた気がする。本当にもったいない。まぁ、もし入ったとしたら、第3章はカットになるんだろうな(笑)。
 その第3章は「その他の対策」ということで、▲7八金型と居飛車穴熊と丸山ワクチンを軽く解説。いずれも、ゴキゲン中飛車に完膚なきまでに叩き伏せられて衰退した、というより興味が超速に移ったために指されなくなっている感もあり、押さえておいていい変化であることは間違いない。

 とても力の入った本であることは読んでいけばすぐにわかると思う。ただ、だからこそちょっと編集に難を感じた。時系列に沿って新手を追いかけていく感じは嫌いではないのだが、せっかく「10年先まで使える本当の基本」と銘打っているのだから、むしろ変化を体系的にきちんとまとめた方がいいのではないかと思った。ちょうど、藤井の『四間飛車の急所』みたいな感じである。せめて『最前線物語2』くらい、各項の最初に取りまとめた説明が入るとか、そういう風になっていれば印象も違ったと思うのだが。
 盤駒抜きで読むのは大変だと思うので(まぁ白砂はなしで読んだんだけど(笑))、また、級位者はそもそもゴキゲン中飛車をやるべきではないという古臭い感覚の持ち主なので(笑)、級位者の★は3となっているが、力作であることは間違いない。いつか読むために、また、タイトル戦のお供に手元に置いておくのも悪い手ではないと思う。逆に有段者は買いである。
作成日 2012-02-29 | [定跡 ( 中飛車 )]
 石田流の基本―本組みと7七角型
石田流の基本―本組みと7七角型 (最強将棋21)
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著者:戸辺 誠 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

 やっぱりホットな石田流の本ということで、石田流の使い手の一人である戸辺が出した本。タイトル通り、いわゆる石田流本組の形(▲7六飛▲7七桂▲9七角)と、▲9七角が▲7七角になった7七角型を解説している。

 内容は、
vs棒金
△6三銀△8三金からいきなり△7四歩と突いていく形から、△5三銀を加えて攻めていく形まで。ただし、その辺まで行くと、石田流側が▲4五銀から反撃してそれを居飛車が受けるという展開となる。
vs左美濃・銀冠
本組から攻めていく形と、▲7七角から▲6五歩と捌いていく形の両方を解説。△9二飛からの千日手狙いや、△7二飛から攻めてくる形などについても言及している。
vs居飛車穴熊
石田流側から美濃囲いで攻める形と、相穴熊について解説。
 当たり前の話だが振り飛車は捌いてナンボなので、その辺の攻めの形についてはくどいくらいに詳細に解説してくれている。初段前後くらいの石田流初心者にはありがたいと感じるだろう。本組の場合で▲7四歩を効果的に入れて▲9七角を捌いていく手法、▲7七角を▲5九角から大きく使っていく組み立てなどは参考になる。

 一方、相穴熊の方は、△6三銀型のときはまぁいいとして、△5三銀型では「後手は△3三銀のビッグ4を目指します。しかし▲○○○とすることでそれが阻止できます(多分秘手だと思うので一応ヒミツ(笑)。詳しくは本書を手に取ってください)。よって先手よしです」で終わっている。まぁ大げさに言うとだけど。それはないんじゃないかさすがに(笑)。紹介している手法は面白かったのでいいんだけど、もう少し丁寧にいろんな形を見せてほしかった。特に棒金の解説が細かかっただけになおさらそう思ってしまう。
 その棒金の解説だが、本当に詳しい。また、針の穴を通すような展開というよりは「豪快に捌こうよ。そうすれば美濃囲いだもん先手よしだよ」といった『振り飛車イズム』が出ていて好感が持てた。本書で紹介されている捌き方を会得すれば、他の振り飛車にも応用が利くと思う。

 3段くらいまでだったら間違いなく買い。有段者でも一度は目を通しておくことをお勧めする。
作成日 2012-02-07 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 よくわかる石田流
マイナビ将棋BOOKS よくわかる石田流
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著者:高崎 一生 / 出版社:マイナビ
出版日:
¥ 1,470 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

「よくわかる」シリーズ。今回は石田流。久保2冠や戸辺、菅井といった「使い手」も多く、タイトル戦などでもたびたび登場しているホットな戦形なだけに、なかなかにタイムリーだと言えるだろう。

 内容は、
vs棒金・二枚銀
棒金の基本的な形から、▲7八飛▲6七金とする対策、それに対する△5四歩からの森内流を解説し、▲7七桂と跳ねない石田流の形まで解説。金の動きを保留し、▲7八金とすることも。
vs持久戦
△5四歩△5三銀から左美濃にする手と、△6四歩△6三銀から居飛車穴熊や銀冠などにする展開の解説。最新の▲7七角型にして▲4五銀から▲6五歩、という手順の解説もある。
vs右四間飛車
超、といってもいい急戦から、居飛車穴熊にする右四間まで。特に超急戦は手順解説が多い。
升田式石田流
基本的な升田式の狙いから、▲7四歩の鈴木新手、▲7五飛の久保新手、▲7四歩△同歩▲5八玉や▲7四歩△同歩▲4八玉など。
vs4手目角交換
▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成のあとの解説。▲同飛と▲同銀と両方の解説がある。△2八角▲1八飛の形、というとわかる人が多いのかな?(少ないだろ(笑))
補足
落穂拾い、といった感じで、今までの仮説の中の変化手順や、取り上げなかったけどこんな感じで指せばいいよ、といった解説。
 敢えて詳しく説明させていただいたが、いろんな形についてかなり突っ込んだ解説をしているので、いい意味でも悪い意味でもいままでの「よくわかる」シリーズっぽくない。想定棋力が上なのか、最近流行の戦形だから盛りだくさんにしたのか、ちょっとビックリするくらいのボリュームだった。
 また、細かい話だが、補足で細かい(?)展開の解説をしてくれていたのもよかった。多分本編に組み込んでたら煩雑だっただろうし、巻末に持ってきたことでちょっとした「お得感」も出ている(笑)。

 なんだかビビらせるかのような煽り方だが、逆に言うとこの1冊で石田流がだいたい指せると見ていいと思う(できれば鈴木本あたりで「うまくいった形」も勉強してほしいが)。その点ではお勧めの一冊。
 有段者であっても、最近のタイトル戦のまとめだと思って手にとってみるのをお勧めする。かなり詰め込まれている感じはするが、知っている変化が多いだろうからそんなに苦にならずに読めるだろう。知識がすっとまとまる感じがしていいと思う。
作成日 2012-02-04 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 よくわかる角交換振り飛車
マイコミ将棋BOOKS よくわかる角交換振り飛車
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著者:横山 泰明 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,470 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

「よくわかる」シリーズ第4弾、ということらしく、角交換をする振り飛車を解説する本。
 なんだか茫洋としたタイトルだが、内容を見てもらった方が早いだろう。
序章 角交換型振り飛車の特徴
角交換振り飛車の概要を解説
第1章 ゴキゲン中飛車対丸山ワクチン
△5六歩から歩交換ができた場合は△2一飛と回って飛車先逆襲。できなかった場合は△2二飛から銀冠、もしくは銀冠から△2二飛。
第2章 △3三角戦法
角交換から▲2五歩ときた場合は△2五桂ポン。角交換後に▲2五歩とこない場合は立石流。角交換してこない場合は角筋オープン向かい飛車。
第3章 角交換型四間飛車
▲2五歩と突いてきた場合は△3三銀から飛車先逆襲もしくは△4四銀から△3五歩。▲2五歩と突いてこなかった場合は持久戦。レグスペに合流。
第4章 角交換型石田流
升田式石田流。▲7四歩急戦などではなく、美濃に囲ってから攻める形。▲7四歩と交換できた場合とできなかった場合。
第5章 その他の角交換振り飛車
2手目△3二飛戦法・ダイレクト向かい飛車・端歩位取り角交換振り飛車。それぞれさわりだけ。
 大体こんな感じだ。

 本当に「さわり」だけなので、類書を紹介しているケースも多い。『角交換振り穴スペシャル』や『2手目の革新 3二飛戦法』などである。また、各章それぞれの戦法についても、類書がまったくないというわけではない。本書はあくまでも「どういうものか見てみよー」的なガイドの一冊である。なので、紹介されているのは、別の本を見れば必ずどこかに書いてあるだろうという変化ばかりと言っていい。
 解説はごく基本的なものに限られているし、「少し有利」かな、ぐらいのところまでで終わっている。ひどいときには、立石流の1変化で「銀交換してるから指しやすい」で終わっているものもある。実際はちょっと立石流難しいんじゃないか、とも思える局面でだ。

 とはいえ、あくまでもガイドの一冊。割り切って読むのであれば十分すぎる内容である。類書を紹介しているということは「あとはそっちを読んで詳しく勉強してね」ということであり、あとは知らんと突っぱねているわけではないのだし親切ではある。
 また、違う戦法でも同じ形になっていくよ、というのが判りやすいのもいい点だと思った。結局片銀冠にして飛車を2筋に回りゃいいんだろみたいな(笑)。

 3~4段以上であれば、本書の内容は知っていなければならないことなので、読む価値はない。
 逆に、これから角交換振り飛車を指してみよう、と思っている初段前後の人であれば、まずは何をおいても本書から読むべき。それくらいガイドとしては優れている本だと思う。
作成日 2011-08-29 | [定跡 ( 振り飛車全般 )]
 渡辺明の居飛車対振り飛車〈1〉中飛車・三間飛車・向かい飛車編
渡辺明の居飛車対振り飛車 1 中飛車・三間飛車・向かい飛車編 (1) (NHK将棋シリーズ)
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著者:渡辺 明 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 NHK将棋講座の内容をまとめた居飛車vs振り飛車の解説書。全2冊で、1の本書は四間飛車以外の中飛車、三間飛車、向かい飛車を取り上げている。

 現代将棋イコール穴熊、対振り飛車イコール穴熊、という事情もあってか、居飛車穴熊とその周辺に多くの筆が割かれている。
 中飛車編ではまず急戦の変化を取り上げ、これに代わって居飛車穴熊が出現して中飛車を撃破、対して振り飛車側はゴキゲン中飛車でそれを迎え撃つ……というような感じである。
 三間飛車も同様に、まずは急戦の変化を取り上げ、実戦的には大変という結論のあと、居飛車穴熊の出現、そして、それに対抗して(?)升田式石田流に話が進む。向かい飛車などはハナから居飛車穴熊の話しか出てこない。
 これはもう、前述のとおり、現代の常識がそうなっているから仕方がない、としか言いようがない。白砂のような古い人間だとなんとなく物足りないのだが(笑)、使わない定跡の変化を長々と解説されるよりは実践的といえる。

 非常に読みやすく、また、変化を必要最低限に抑えて、戦法の指し方、考え方、出現した理由など、概論的総論的な書き方をしている。NHKの講座単位という事情のためだろうが、入門書としてはそれがいい方に働いているように感じた。
 振り飛車を指す人も居飛車を指す人も、とりあえず形を覚えたら次は本書で少しだけ深くお勉強、というのが、使い方としてはいいだろう。戦法解説の中級編とでもいうべき内容なので、初級者には少し難しいかもしれないが、ちょっと強くなったり壁にぶつかっている人は一度読んでみるといいと思う。単純に形を覚えるという以上に、その戦法の持つ思想がよく伝わってくる。
作成日 2008-03-24 | [定跡 ( 振り飛車全般 )]
 渡辺明の居飛車対振り飛車〈2〉四間飛車編
渡辺明の居飛車対振り飛車 2 四間飛車編 (2) (NHK将棋シリーズ)
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著者:渡辺 明 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 NHK将棋講座の内容をまとめたシリーズの後編。2冊目は1巻まるごと四間飛車である。
 前書と同じく平易な語り口で、詳しい変化よりは大きく俯瞰で眺めるような内容になっている。

 取り上げられているのは、ナナメ棒銀、4五歩急戦、棒銀、5筋位取り、玉頭位取り、居飛車穴熊、相穴熊と盛りだくさんで、穴熊は藤井システムについてもかなり筆が割かれている。
 基本的なコンセプトも前書と変わらず、「急戦でも悪くないけど、美濃囲いは固いよ。居飛車穴熊のがいいんじゃない?」「居飛車穴熊は攻略が大変だよ。いろいろ工夫しないと」という歴史的なやりとりをふまえて書かれている。この辺り、初級、中級向けに説明するのはけっこう難しいと思うのだか、非常にうまくやっている感じがする。
 前書同様、中級者にとって心強い味方になってくれる本だ。

 どうでもいい話だが、藤井について「ユニークな解説や棋士のモノマネなどのファンサービスで有名ですが」って(笑)。
作成日 2008-03-24 | [定跡 ( 振り飛車全般 )]
 世紀末四間飛車 急戦之巻
世紀末四間飛車〈急戦之巻〉
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著者:櫛田 陽一 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,223 (定価)
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<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 スーパー四間飛車の小林八段とほぼ時を同じくして出てきた振り飛車党に櫛田五段がいる。その彼の書いたのがこの世紀末四間飛車シリーズである。本書はその1巻目。急戦について扱っている。

 内容はナナメ棒銀、▲4五歩早仕掛け、棒銀、5筋位取り、▲4六銀、右四間飛車と一通り。いずれも居飛車先手四間飛車後手で解説されている。

 △3二銀で待機せず、さっさと△4三銀と上がっておいて十分、というのが世紀末流で、現在の視点から見るとやや荒い感じはする。たとえば『東大将棋ブックス四間飛車道場 第6巻 最強1二香』『四間飛車の急所 4 最強の4一金型』などは「通常の形では振り飛車がやられるから形を変えよう」という思想に基づいてシステム化されている。
 しかし、とにかく美濃囲いに組んで△4三銀と上がって、この形を組んでしまえばあとはどうとでもなる、というある種の開き直り(笑)はアマチュアにとってありがたいことでもある。細かいことをこちゃこちゃやりたい人は8五飛戦法でも指していればいいのだ。振り飛車は暴れてナンボである(←暴言)。

 というわけなので、厳密には少し振り飛車が苦しいのかもしれないが、そんなことを気にせずまず形を覚えよう、という初段前後くらいまでにはお勧めの本。
 もっとも、そもそも新刊では手に入らないだろうが……
作成日 2007-09-21 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 世紀末四間飛車 持久戦之巻
世紀末四間飛車〈持久戦之巻〉
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著者:櫛田 陽一 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,223 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


『世紀末四間飛車 急戦之巻』に続く世紀末四間飛車シリーズ第2弾。本書は。持久戦を扱っている。

 内容は玉頭位取り、5筋位取り、左美濃、居飛車穴熊。左美濃に▲8八玉型があるあたり、時代を感じさせる。
 あいかわらず不親切な(笑)解説で、場合によってはおいこれで本当に振り飛車有利なのか? という局面もある。鈴木大介よりすごいかもしれない(笑)。
作成日 2007-09-21 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 東大将棋ブックス四間飛車道場 第1巻 ミレニアム
四間飛車道場〈第1巻〉ミレニアム (東大将棋ブックス)
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著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 東大将棋ブックスのシリーズの栄えある1冊目。当時流行していたミレニアムを扱っている。この当時はまさかあと16冊も出るとは思わなかったが、しかし、衝撃的なほどに内容が濃かったことは間違いない。

 内容は、
▲6七金型
早めに▲6七金と上がって桂頭を守る。
▲6六角型
▲6六角▲7七桂から▲8九玉と引き、▲8八銀▲7九金▲7八金とガチガチに囲う
▲5五角型
やや特殊な形。振り飛車を牽制する狙い
 となっている。
 『四間飛車の急所1』などの新しい本を読むと、本書の振り飛車はやや無策で、ミレニアム側に都合がいい手順が多い。しかし、当時はそれだけミレニアムに対する距離感がわからなかったということの証左でもある。
 東大将棋シリーズらしい丁寧でない編集(<ごめんなさい)のために非常に読みづらいのだが、内容はギッチリ詰まった良書である。
作成日 2007-09-21 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 ナニワ流ワンパク中飛車

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著者: / 出版社:
出版日:
 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 中飛車で初手から▲5六歩と突いていく、変態チックな面白戦法の解説書である。正直に告白すると著者を知らなかった(<すいませんすいません)のだが、なかなか面白く読めた。
 新ゴキゲン中飛車も初手が▲5六歩だが、こちらのワンパク中飛車は早い段階で▲7七角と上がり、ゴキゲン中飛車というよりはヒラメ戦法の味で指していく形である。

 簡単によくなる(ホントか?)角交換型から始まって、左美濃、居飛車穴熊といった持久戦、ナナメ棒銀などの急戦、果ては相振り飛車までと、一通りの形は揃っていそうだ。
 ただし、かなり強引な……と言って悪ければ豪快な手順が多いので、実際に本書の手順で指せるのかというと怪しいところもある。この辺りは「解説用」ということで、戦法の気分を味わうにとどめるへきだろう。

 初級者は中飛車が大好きで、実際これで結構勝ててしまうのだから面白い。早道は一つの戦法を集中的に指すことで、ぜひとも使ってほしい変態戦法だ。
 上級者は逆に、後手を持ってつぶされない指し方を研究してみよう。
作成日 2007-09-04 | [定跡 ( 中飛車 )]
 飯島流引き角戦法
飯島流引き角戦法 (MYCOM将棋ブックス)
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著者:飯島 栄治 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 元々は対藤井システム用に開発した戦法を、総合的な振り飛車退治戦法に昇華させたのがこの「引き角戦法」である。
 角道を開けないことで、振り飛車からの角筋の脅威から逃れている。また、変態戦法の「平美濃返し」のような感じで玉を囲っていくので、持久戦にも対応できる。

 内容は、まず通常の四間飛車について解説し、続いて中飛車、向かい飛車と続く。朝日オープンで登場した藤井-羽生戦は向かい飛車で、本書にもその解説が一部載っている。

「話としては面白い」というのが一読しての感想で(笑)、冒頭羽生の言葉ではないが、飛車先不突きがあるなら角道不突きがあったっていいじゃないか、というのはまぁわからなくもない。烏指し戦法と違うのは現代には穴熊を代表とする「玉を固める」という思想があることで、これにより単純な奇襲戦法から立派な変態戦法に昇格したと言ってもいい。

 ユニークな戦法だと思うが、「玉を固める発展性があるから有利」とか、意外と地味な部分が多いので、初段くらいの棋力では指しこなすのは難しいような気がする。高段者はやる方もやられる方も必須。一度は目を通しておくべきだ。
作成日 2007-09-04 | [定跡 ( 振り飛車全般 )]
 振り飛車基本戦法
振り飛車基本戦法 (スーパー将棋講座)
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著者:高橋 道雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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 初級者中級者を対象にした、振り飛車入門書。

 内容は といったところ。

 最初の原始棒銀退治を載せたのはなかなか面白い試みだと思う。24の低級タブなどでは、こういう猪突猛進原始棒銀の使い手が結構いるらしいから、需要はありそうだ。惜しむらくは端攻めの変化が少し足りなかったことで、わざわざ言及しているのだから対抗策も書いて欲しかった。

 また、全体の特徴として、詰みまで解説するというのがある。
「定跡書は途中までで終わっちゃうからそこからの指し手が判らない」という声を拾ったものと推察するが、少し微妙だ。というのも、手順を見ると結構難しい詰み筋だったりするのである。原始棒銀に困る棋力の人に読ませる内容ではない。(白砂の想像が当たっていたと仮定しての話だが)気持ちは察するしその姿勢を評価はするけれども、ちょっと要らなかったかな、と思う。それよりは、変化のひとつふたつを増やした方が有益だっただろう。

 それぞれの手順については、対象棋力の問題もあるのでこれでいい。不満がある人は、「創元社定跡」だと思って諦めよう(笑)。
作成日 2006-07-08 | [定跡 ( 振り飛車全般 )]
 将棋定跡最先端 振り飛車編
将棋定跡最先端 振り飛車編
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著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

 以前「居飛車編」を出版していたが、今度は「振り飛車編」。
「最先端」、という言葉通り、最先端の変化が盛り込まれている。

 四間飛車、中飛車、三間飛車、向かい飛車、相振り飛車のそれぞれについて、形を絞って深く解説している。
 網羅的にというわけにはいかないが、そのかわり掲載されている形については十分なページが割かれているわけだ。これはこれでなかなか潔い選択だろう。

 四間飛車▲4六銀戦法やXP、ゴキゲン中飛車▲3六銀型など、「知りたいがあまり解説されていない戦形」を取り上げて
作成日 2006-03-31 | [定跡 ( 振り飛車全般 )]
 四間飛車の急所 3 急戦大全 下
四間飛車の急所〈3〉 急戦大全(下) (最強将棋21)
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著者:藤井 猛 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

「藤井の頭脳」とも言える四間飛車の急所シリーズ第3弾。今回はナナメ棒銀、4五歩早仕掛け、棒銀を解説する。

 それぞれの形についてどんなことが書かれているかと言うと、
 といったところ。
 ナナメ棒銀のところは前著との兼ね合いがあるので、できれば前著をもう一度読んで、それから本書を読み始めるといいと思う。

 誤解を恐れずに個人的な感想を述べると、前著に比べると新手的な驚きは少なかった。その代わり、システマチックな感じがかなり強くなっている。
 2巻の戦法ではいろいろ実戦的な指し方があったのだが、本書の形はかなり研究されているので、「実戦的」とか「裏技的」なものが少ない……という風に見える。玉頭銀も昔は実戦派が指すものだったが、いまやここまで整備されている。本書の驚き方はそんな感じだ。

 本の編集の部分については完成された感がある。
 いくつか誤植があったが、これは本というものの宿命と割り切るしかないのかな。しかし、▲4七歩を△4七歩という間違い方は少し罪が重い(笑)。4五歩早仕掛けで後手から△4七歩と叩くのは定番の筋だ。▲4七歩というのはそれを防いだ柔らかい好手なのだが、その説明の時に△4七歩と書いてあったので、読んでいて一瞬混乱するのだ(笑)。

 次巻は△4一金待機型ということで、これは全く新しい攻防になるだろう。「急戦版藤井システム」とでも呼ぶべき形なので、早く読んでみたい。
作成日 2004-10-19 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 四間飛車の急所2 急戦大全 上
四間飛車の急所〈2〉急戦大全(上) (最強将棋21)
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著者:藤井 猛 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,575 (定価)
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<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
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在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

『四間飛車の急所1』に続く、藤井猛の四間飛車解説本。
 今回は5七銀左戦法に絞って解説している。もっと具体的に言うと、5七銀左の形から派生する急戦──山田定跡や鷺宮定跡、端角、ナナメ棒銀──についての解説である。
 ▲5七銀左の局面を基本図として、そこから振り飛車が△5四歩△6四歩△1二香△4三銀と指した場合のそれぞれについて、非常に深く解説している。
 これ以外の急戦、棒銀や4五歩早仕掛けについては3巻で、振り飛車が4一金のまま待機する形については4巻でそれぞれ解説する。急戦だけで全3巻という、かなりボリュームのある内容となっている。

 読んでみて驚いたのは、本当に手順が「システム化」されていること。本書を読むと、居飛車の仕掛けのパターンのようなものがよく判ってくる。
 ▲5七銀左の急戦の場合、端角のような特殊な形を除いて、大体が「▲3五歩△同歩▲4六銀」「▲3五歩△同歩▲同飛」の仕掛けとなる。あとは、これにバリエージョンが加わるだけだ。▲6八金直と入れてみたり、先に▲3八飛と回ってみたり、▲6六歩と突いておいて角を捌かせないようにしたり。同様に、振り飛車側の形も限られてくる。
 本書は、この「パターンの組み合わせ」が実に判りやすく書かれている。居飛車はABCというパターンがあり、振り飛車はXYZというパターンがある。Aの仕掛けをすると最終地点はこの形で、Xだと振り飛車が得だがYだと居飛車が得になる。よって居飛車はXではこの仕掛けはせず、Bの仕掛けを選択し……といった具合である。もちろんこういった書き方ではないのだが、読み進めて行くと、このパターンの組み合わせが嫌でも頭に入ってくるようになる。

 システム化されている、というだけでなく、一つ一つの手順が実に「正直に」書かれている。よくありがちな定跡書のような、どちらかにひいきするということは一切ない。妥協をすることなく、居飛車が有利な手順ははっきり居飛車有利だと言い切り、しっかりと対抗策を考えてある。そのため「形勢不明」「互角」という結果も多いが、それは正直さの裏返しということで納得しよう(笑)。
 また、実戦的な手順も数多い。
 例えば下図。

    【▲4六銀まで】
後手の持駒:歩
 9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛v銀 ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 ・ 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし

 ▲3五歩△同歩▲4六銀と仕掛けたところで、大体こういう局面で後手は△3六歩とするものだ。しかし、この形に限ってはという条件付き(厳密には違う。正確な表現は本書で確認して欲しい)で、△4五歩と突く手を紹介している。
 △4五歩には▲3三角成△同銀▲3五銀と出る。居飛車がやけに調子がいいようだが、△3四歩と更に屈服の歩を打ち、▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛に△3三角▲2一飛成△2二飛▲同龍△同角とおなじみの捌きをしてみると、意外や意外難しい、というのだ。
 詳しい手順、形勢判断の根拠などは実際に本書を手にとって確かめて欲しい。ちなみに、この筋を応用した指し手も別のページで紹介されている。本書がシステム化を目指していること、また、実戦的な指し手が豊富に載っていることの証拠でもある一事だ。

 本の体裁の部分にも、様々な工夫が凝らされている。
 一番目を引くのは「藤井ファイル」と題された、各章のアタマに設けられたページで、このページで大体の流れは全てつかむことができる。極論を言ってしまえば、有段者の場合、立ち読みでそこだけさらえば本書の9割は読んだことになる。その気になれば20分もあれば十分に理解できるだろう。
 というように立ち読みの人も配慮したレイアウトになっており……じゃなくって(笑)、まずこの「藤井ファイル」を読めば済むようになっている。詳解ページもきちんと振ってあるので、ここで形を調べて、具体的に解説にすぐ飛べる、というような、辞書的な使用がしやすくなっているのだ。これはなかなか画期的なことだと思う。
 また、各章の冒頭には樹形図もあるので、振り飛車がどう待ち、居飛車がどう仕掛けるつもりかという大体の流れもつかみやすくなっている。

 著者渾身の一冊であり、シリーズだと思う。
 そしてまた、その意をしっかりと汲み取った素晴らしい編集だと思う。
 居飛車党も振り飛車党も、ぜひ一度読んでみて欲しい。
 単なる定跡書、というだけでなく、真理を追究する学問的な面白さまでもが味わえる一冊だ。
作成日 2004-08-13 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 四間飛車の急所 1
四間飛車の急所〈1〉 (最強将棋21)
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著者:藤井 猛 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)

 もはや現代振り飛車の教祖となった(笑)著者が、過去の膨大な棋譜・経験を通して四間飛車の全てに迫る本。第1巻の本書は、いわばそのイントロダクションとも言える「歴史編」だ。

 ほとんど全ての戦法について、どんな形が登場しどんな対抗策が出て現在の最新形は何か、といった変遷が書かれている。
 いわゆる「定跡書」としての位置付けではないので、指し手一つ一つに解説が入ってるわけではない。局面によっては符号が十数手続いて「……という変化で先手が悪い。よって……」といったような書き方もされている。それでも読んでいて判りづらくないのは、図面が多いことと、冷たすぎるほどに客観的に○×で局面を判断しているからだろう。「この手順だと先手不利になる(図面)。そこで修正手順でこう指すと先手有利になる(図面)。この展開はまずいので後手は新手を出し……(図面)」といった具合で、きちんと学術書のように分類整理されている。
 5筋位取りや右四間飛車といった(特にプロ間では)マイナーな戦法についても解説がある。特に右四間飛車の項はアマチュアには参考になるだろう。ページとしては少ないが、そこらの定跡書よりはよっぽと役に立つ。ミレニアムついては最後に少し載っているだけだったが、これで十分なのかもしれない。個人的には、新しい指し方だからまだ分析ができていない、というより、藤井個人としてはミレニアムを恐れていない、という風に感じた。居飛車穴熊の項に比べると、客観的で冷静というよりは淡白で冷めている文章、と思えたのだ(ホントに個人的な感想ね)。

『最前線物語』『島ノート』は、同じようにプロの棋譜を漁っていても、研究というよりは最新の動向を紹介する本という感じがする。たとえて言うなら社会学の世界だろうか(もっとも、社会学とはなんぞやという問いは非常に難しい話なのだが……)。『角換わり腰掛け銀研究』の全てを探求せんという姿勢は完全に数学者の世界である。
 そして本書は、『消えた戦法の謎』のような歴史学的手法で書かれた本だ。
 ただ、『消えた戦法の謎』が完全に歴史の話をしている(なにしろその戦法は「消えて」いるわけだから)のに対し、本書は歴史を探りつつ現代の最新形を紹介するという二重構造になっている。
 その辺りが、非常に「お得感」が強く、また、名著だと感じさせる要因なのだろう。

 こういった試みは、ある意味採算を度外視しないと成り立たないものでもある。手を抜くことが許されないからだ。
 我々アマチュアができることは、こういった良書をしっかりと評価し、「購入」という賛成票で応援することくらいだろう。
 しかしそれくらいしかできないからこそ、それくらいのことはしっかりとやっていきたい。
作成日 2004-01-09 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 杉本流四間飛車の定跡 居飛車の右四間飛車・4五歩早仕掛けを粉砕
杉本流四間飛車の定跡―居飛車の右四間飛車・先手4五歩早仕掛けを粉砕 (将棋必勝シリーズ)
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著者:杉本 昌隆 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 タイトル通り、対右四間飛車と対4五歩早仕掛けを扱った本。

 かなり『四間飛車の急所1』とかぶる部分はあるのだが(特に右四間飛車)、そこは創元社のシリーズということで、うまいこと判りやすく書いてある。特に右四間飛車は狙いが単純なため変化が少なく、かなり突っ込んだ変化手順を解説されてもそんなに苦にならない。
 実際はかなり高度な内容が書かれていると思う。3段クラスでも「おぉ!」と思うような変化が転がっているかもしれない。右四間飛車での飛車先不突き対策であったり、玉頭銀の攻防であったり、面白い形であるにもかかわらず、プロであまり指されないが故に紹介されない形を拾ってくれている。

 創元社にしては珍しく(<をい)、きちんと居飛車側の対抗策が書かれているところも見逃せない。4五歩戦法vs玉頭銀、最善を尽くした変化はむしろ居飛車指しやすいんじゃないかなぁ……とも思えるのだが(笑)、それもきちんと書いてある。振り飛車党も居飛車党も、2段3段くらいまでの人は一度目を通しておいて損はない。

 一つ気になったのは、実際に4五歩戦法ってそんなに指されてるのかなぁ……ということ。白砂は「まっとうな将棋」を指さないし、公式戦から遠ざかっていることもあって、現在のアマチュアの流行をほとんど知らない。右四間飛車はいかにもアマチュアで指されそうな気がするのだが、あんな渋い(<失礼)戦法を指す人がそんなにいるのだろうか?
作成日 2003-12-10 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 振り飛車党宣言! 2.三間飛車
振り飛車党宣言〈2〉新感覚の三間飛車 (MYCOM将棋文庫)
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著者:石川 陽生、安西 勝一、中田 功 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 シリーズ第2弾。今度は三間飛車である。
 考えてみると、三間飛車の本というのは少ないのかもしれない。石田流はそこそこあるのだが、純粋三間飛車となると、居飛車側から見た▲4五歩急戦とか、その程度しかないと思う。
 本書のまえがきには「プロ間では先手なら三間飛車、後手なら四間飛車を指すという人がいる」とある。ということは、もっと三間飛車に注目してもよさそうなものなのだが……。

 内容としてはやはり変化の底が浅い。これはもうシリーズの特徴とも言えるものなので仕方がないだろう。
作成日 2003-08-14 | [定跡 ( 三間飛車 )]
 振り飛車党宣言! 1.四間飛車対急戦
振り飛車党宣言〈1〉新感覚の四間飛車 (MYCOM将棋文庫)
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著者:小倉 久史、藤井 猛、杉本 昌隆 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 振り飛車党宣言シリーズ第1作。四間飛車急戦を取り上げている。

 しかし、いかんせん底が浅い。
 棒銀にしろ▲4六銀にしろ、そう簡単に結論が出るわけはないというのは、(居飛車振り飛車にかかわらず)実際に指している人であれば判る話だ。しかし、本書では半分ほどしかスペースを割いていない。あとは実戦譜がズラリと並んでいるだけである。

 私はこういう実戦譜をかき集めて「内容が濃いでしょ」という類の棋書は意味がないとすら思っているので、あまり賛成できない。プロやアマ高段者ならいざ知らず、4段程度までの人達が求めているのは「エキスのいっぱい詰まっている実戦譜」ではなく、それを噛み砕いて説明してくれる解説だと思うのだ。
「4段程度まで」というのは、ほとんどのアマチュアに当てはまるものだと思う。高段向けの棋書も結構。しかし、大多数の読者が何を求めているかというのも考えて欲しいと思う。
作成日 2003-07-15 | [定跡 ( 四間飛車 )]
 相振り革命
相振り革命―相振り飛車の極意
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著者:杉本 昌隆 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
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在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)


 相振り飛車の戦い方を判りやすく解説した本である。特に2、3段くらいの人にはぜひとも読んでほしい。初段以下ではちょっと辛いかもしれない。

 超急戦のハメ手三間飛車に始まって、向かい対三間、四間対三間、対穴熊など、基本的な戦形は全て網羅してある。また、対向かい飛車の△7四歩対策についても解説してあり、高段者にもためになる一冊である。

 プロではあまり指されることのない相振りだが、竜王戦での藤井の指し手を見てもわかるとおり、実際には相当研究が進んでいるものと思われる。本書はそんなプロの研究の一端が垣間見え、とても勉強になる。
作成日 2003-06-14 | [定跡 ( 相振り飛車 )]
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