«前のページへ || 1 | 2 || 後のページへ»
 居飛車穴熊の教科書


↑amazomで見る↑

著者: / 出版社:
出版日:
 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 15:53現在)

 教科書シリーズの一冊。今度は居飛車穴熊を解説している。

 内容は、 となっていて、題材としてはちょっと古い。教科書なので基礎的な話をしましょう、ということなのだろう。

 3段くらいまでの居飛車党は、本書の内容をよく頭に叩き込んでおいてほしい。現在では同じ形になるということはないだろうが、7三の桂や3三の角を攻める手筋や、囲いが完成したら強気に攻めるという距離感は、居飛車穴熊党になるためには絶対に身に着けなければならない内容だ。
 逆に振り飛車党なら、本書の内容を踏まえつつ、だから石田流やゴキゲン中飛車や角交換四間飛車が流行しているという事実を理解してほしい。また、本書の中の「都合のいい手順」を探してみれば、ノーマル振り飛車も意外とやれるんだということがわかるだろう(特に捌き合いになった直後くらいに、振り飛車側の甘い手が目立つ)。
 なお、有段者についてはやや星を落としているが、これはもう常識の範疇なので、必要性があまりないと考えたから。まぁ元々対象棋力を外れているのだから当然といえば当然だろうか。
作成日 2015-01-05 | [定跡 ( 穴熊 )]
 佐藤康光の居飛車の手筋1 四間飛車粉砕編

佐藤康光の居飛車の手筋〈1〉四間飛車粉砕編―急戦から居飛車穴熊まで、緩急自在の佐藤流
↑amazomで見る↑

著者:佐藤 康光 / 出版社:山海堂
出版日:
¥ 1,404 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月17日 23:44現在)

 次の一手形式で解説する四間飛車破りの本。
 急戦からは▲4六歩急戦とナナメ棒銀、持久戦は居飛車穴熊。あと、四間飛車穴熊に対する銀冠と、立石流対策、飯島流引き角戦法が掲載されている。基本的な四間飛車対策は網羅されている感じだ。

 次の一手形式なので、通常の定跡書を読むように体系的に学ぶということはしづらい。その代わり、戦法を指す上での大体の雰囲気はつかみやすくなっていると思う。
 ただ、その分内容は薄くなっており、立石流▲7七角対策などは、本当に狙いを示すだけに留まっている。まぁ、個人的な思い入れも強いので「こんな手は指さないだろー」と評価が厳しくなっている部分はあるのだが(笑)。

 細かいことを言うと、本書の場合、珍しく「失敗例」がほとんど入っていない。よく「▲○○と指すと失敗する。振り飛車の立場に立って考えていただきたい」みたいな感じの問題があるが、そこはバッサリ切って、各問題の中で失敗例を解説するにとどめている。居飛車党にしてみれば「そんな立場なんて知らねーよ」と(笑)、まぁそこまで極端ではないにしろ、本書のように「どうやったら成功するか」を考えるだけでいいのになぁ……と思うことはよくある。なので、ホントにこういうことするんだ……と少し驚いた。

 できれば体系だった棋書を読んでもらうことを前提として、こういう本をサブテキストとして活用すれば、棋力向上も早いのではないかと思う。棋書の性格上、買って手元に置いておくとよい、とまでは勧められないが、読んでみる価値は十分にある。
作成日 2014-06-29 | [定跡 ( 四間飛車 , 穴熊 )]
 杉本昌隆の振り飛車破り

杉本昌隆の振り飛車破り (MYCOM将棋ブックス)
↑amazomで見る↑

著者:杉本 昌隆 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,512 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月16日 4:54現在)

 振り飛車党(現在は居飛車党に鞍替えしているが)の杉本が書いた振り飛車破り本。振り飛車党であれば振り飛車がやられてイヤなこともよく知っているだろう、という考えで依頼があったらしい。

 内容は以下の通り。
▲3五歩急戦vs後手藤井システム
室岡新手で有名な形。かなり詳しく解説している。初段くらいまでの人は、むしろ室岡新手以前の指し方(△3五同歩・△3二金)の際の速攻手順を読んでほしい。
先手藤井システムvs居飛車穴熊
居飛車側から△4五歩と仕掛ける形や、△5五角急戦など。これも詳細に解説されている。ここまでで本の半分くらい。発刊当時(2007年)はまだ藤井システムが指されていた時代なんだなぁと思わされる。
5筋位取り急戦
もはやB級戦法に近い作戦だが、5筋位取りでなおかつ急戦というのが面白い(もちろん昔から指されていた戦法ではある)。最終的には振り飛車有利という結論になっているような気もするが(笑)、一発狙いには知っておいてもいいかもしれない。
ポンポン桂
従来からある「富沢キック」の話も出てくるが、どちらかというと藤井システム対策という感じ。これもあまり類書がないので、とりあえずは押さえておきたい変化だ。
三間飛車vs居飛車穴熊
居飛車穴熊側が△8四飛をギリギリまで受けない(その手を囲いに回す)というちょっと贅沢な指し方。先手が何もしなければしれっと1手得できるわけで当然先手は▲7四歩から動いてくるが、むしろそれを誘ってカウンターで切り返す、というのが基本的な骨格。実戦的な考え方で言えば、▲7四歩から歩を交換されるデメリットよりとにかく居飛車穴熊に囲えるメリットを追求した、とも言える。
石田流vs銀冠
最近はあまり見ない気がする(そもそも石田流を目指さない)が、▲7四歩急戦がらみで石田流がバンバン指されていた頃、居飛車側が急戦を避けて銀冠に囲うという将棋がよくあった。その形のこと。△9二飛と千日手を目指す形、と言えば判りやすいか。
山本流石田封じ
昔からの石田流対策に、▲7六歩△3四歩▲7五歩△4二玉という指し方がある。▲7八飛なら△8八角成▲同銀△4五角で、定跡の▲7六角を防いでいる(△4二玉としたため▲4三角成が先手にならない)から後手有利、という仕組みだ。そのため、△4二玉には▲6六歩と穏やかに指すのが無難、とされている。それをもっと突き詰めて、▲6六歩と穏やかに指してきたらその▲6六歩を目標に△6四歩~△6二飛と右四間にしたらどうだろう、というのがこの山本流の骨子である。なかなか面白い発想で、特に石田流という「形」を指したいという石田党にはイヤな対策だろう。
 藤井システム破りに大半を割いているが、むしろ読んでほしいのはそれ以外のB級戦法の部分だ。なかなか類書がないので、こういうまとまった解説は貴重である。

 本のツクリで少し言わせていただくなら、ちょっと密度の違いがありすぎてとまどってしまう。ポンポン桂などはかなり散文的に書かれているので、大体の狙いは判るのだが、じゃあ本書を読めばバッチリ指しこなせるかというと難しいと思う。
 もっと言ってしまうと、密度の濃い内容とガイド的な内容を同じレイアウトで見せようというのがそもそも無理だと思うので、いっそのことどちらかに絞ってしまった方が(贅沢を言えば2冊出してしまえば)よかったんじゃないか、とさえ思う。

 内容は悪くない、というかとてもいいので、初段くらいまでの人は、藤井システム関連は飛ばして(笑)、その他のページを、少し面倒でも盤駒を用意して読み込めばいいと思う。有段者は本書の内容くらいは知っていないといけないことなので、サラっと読むくらいでいいだろう。

 あと、いおたんヲタの人は、わすが2ページだけどチラっと登場しているので、そうだよなぁあの連載のときはかわいかったなぁ……と思いつつ、囲碁界に呪いをかけておいてください(笑)。
作成日 2014-06-22 | [定跡 ( 四間飛車 , 三間飛車 , 穴熊 )]
 振り飛車穴熊戦法 軽快にバランスよく攻める

振り飛車穴熊戦法―軽快にバランスよく攻める (将棋必勝シリーズ)
↑amazomで見る↑

著者:福崎 文吾 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月14日 18:47現在)

 振り飛車穴熊全般について書かれている本。
 序盤の駒組み、中盤での捌き方、終盤のテクニックなど、一通り紹介されている。しかし、四間飛車・三間飛車・中飛車(向かい飛車は序盤のみ)の全てを解説しているため、それぞれの解説はどうしても薄くなってしまっている。また、それぞれの振り飛車について序盤~中盤の解説をする、というのではなく、序盤についてそれぞれ、中盤についてそれぞれ、となっているため、少し散漫な印象も受ける。

 と、あまりよくない書き方をするとこういう感じになるのだが、創元社のコンセプト(?)である「興味を持ってもらうためにカタログ的にいい部分を説明する」を考えると、そのコンセプトに沿ってうまくまとめているとも言える。前述の解説方法についても、序盤はこんな感じでやっていきます、中盤はこんな感じです、と、ざっくり雰囲気だけを紹介したいのであれば手法としては「アリ」だろう。
 それに、穴熊特有の豪快な手順が多いので、そういう意味でも「こりゃすごいや、指してみよう」と思わせる効果はあるだろう。

 細かい注文をつけると、序盤編にはあった欄外のキャプション……と言っていいのかよく判らないがとりあえずこう称する。マンガ雑誌で言う「柱」の部分に、黒で判りやすく題名が書かれているのだ。これが途中からなくなっている。そのため、ページを読んでいるといきなり再度1図から始まってしまっており、少し混乱する。本書はいろんな戦形を解説しているので、これがなかなかよく機能していた。なのでなくなると結構読みづらいのだ。

 個人的には、最終章の「終盤のテクニック」がヒットだった。これの最終問題は穴熊の特徴をよく表していると思う。

 かなり古い本なので、今更感はあると思うが、これから穴熊を指してみようという初級者にはいい本だと思う。創元社の特徴がいい方向に転がった良書だ。
作成日 2014-06-21 | [定跡 ( 穴熊 )]
 よくわかる振り飛車穴熊

マイコミ将棋BOOKS よくわかる振り飛車穴熊
↑amazomで見る↑

著者:佐藤 和俊 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,470 (定価)/15pt (Amazonポイント)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は7月13日 4:58現在)

「よくわかる」シリーズ第2弾とのことで、アマチュアには嬉しい振り飛車穴熊。広瀬が王位を取った原動力にもなった戦法で、最近急にプロでもクローズアップされている。

 内容は四間飛車穴熊と三間飛車穴熊。それとちょっとだけだが、穴熊の終盤講座として穴熊の優秀性を説き、布教活動をしている(笑)。
 詳しく言うと、 となっている。

 これだけのことを盛り込んでいるので、もちろん内容そのものは本筋だけをカタログ的に紹介するに留めている。ただし、頻出する形をうまく取り上げている(例えば、四間飛車に△6五歩急戦の形は載っていない)ので、振り飛車穴熊を指すには困らないはずだ。
 また、居玉で棒銀、△5三銀と備えない単純棒銀(△3二玉まで囲ってあとは一目散に棒銀に来る形)、矢倉など、級位者が「猪突猛進してくる」攻め筋についても紹介し、さらに受け方を教えている。これはいいと思った。対居玉棒銀などは実は穴熊に囲ってすらいないのだが(笑)、やられて困ると思っている人には嬉しい解説だろう。
 一方、三間飛車穴熊については「定跡化が進んでいないので……」と素直に述べている通り、形を解説するだけに留められている。類書もあまりないので、できれば別の形でもいいから一冊本を出してほしいところだ。

 有段者であれば『四間飛車穴熊の急所』などでもっと深く勉強すべきかもしれないが、4段くらいまでなら本書で形を覚え、あとは実戦で殴り合って吸収して行くことで自分のものにできるはずだ。
 近年振り飛車穴熊は不遇の時代を過ごしていた(と思う。白砂は穴熊は指さないので)。
 かつての『史上最強の穴熊』のように、「穴熊の反撃」となればいいと思う。
作成日 2011-09-05 | [定跡 ( 穴熊 )]
 居飛車穴熊必勝ガイド

居飛車穴熊必勝ガイド (マイコミ将棋BOOKS)
↑amazomで見る↑

著者:佐藤 天彦 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 6:31現在)

 題名の通り、居飛車穴熊vs四間飛車に絞って解説している本。ちなみに、居飛車穴熊が先手で解説してある。

 内容は、 となっている。

 当然のことながら全て先手、つまり居飛車穴熊が指せる、という結論になるのだが、実は『四間飛車破り 居飛車穴熊編』からほとんど進化していない。渡辺本はかなり詳しく解説されているので、深い勉強をしたかったら、古い本ではあるが本書よりも渡辺本のほうがいいかもしれない。
 逆に言うと、本書のよさはコンパクトにまとまっていること。主要な変化だけに抑えて枝葉をバッサリ削り、本筋を理解できるように考えられている。これはどちらがいいか悪いかということではなく、読み手がどちらを選ぶべきかという問題だろう。

 という理由により評価は有段者はやや下げている。決して有段者が読む必要がないと言うわけではないので誤解のないように。
作成日 2011-08-22 | [定跡 ( 穴熊 )]
 とっておきの相穴熊

とっておきの相穴熊 [マイコミ将棋BOOKS] (マイコミ将棋ブックス)
↑amazomで見る↑

著者:広瀬 章人、遠藤 正樹 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 6:31現在)


 相穴熊限定という非常に下品な(笑)分野にしぼった解説本。定跡書ではなく相穴熊を指す上での思想・考え方・大局観を解説する本で、昔、『秘伝穴熊王』という本があったが、それと同じようなテイストの本だ。
 穴熊マスターの広瀬プロとアナグマン遠藤アマとが、一つのテーマ図について自由に語り合うという対談形式になっているが、実際は広瀬プロの異質かつ鋭い大局観(とそれを裏打ちする深い読み)を堪能するという内容といった方が正しいだろうか。とにかく広瀬プロの手にかかると、固いと思われている穴熊があっという間に攻略されるし、さばけないと思っていた飛角が大暴れする。なんなんだろうこれは、と言いたくなるほどの「穴熊芸」である。

 穴熊ビギナーは第1章、第2章の基本講座的な内容で勉強し、穴熊マスターは第3章で広瀬プロの名人芸を堪能してほしい。
 穴熊党には必読の書である。
 それ以外の人は読む必要はない(笑)。
作成日 2008-04-18 | [定跡 ( 穴熊 )]
 四間飛車破り 居飛車穴熊編

四間飛車破り 【居飛車穴熊編】 (最強将棋21)
↑amazomで見る↑

著者:渡辺 明 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470 (定価)/15pt (Amazonポイント)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は7月14日 14:28現在)

 渡辺竜王の四間飛車破りシリーズ第2弾。今度はイビアナ編である。
 著者自身、居飛車穴熊のスペシャリスト(現在のプロはほとんどそれしか指さないという話もあるが……)でもあり、期待の一冊だ。

 内容は、4枚穴熊(!)から始まって、振り飛車側の工夫により4枚穴熊が組めなくなったこと、そのため居飛車穴熊側は▲6六歩と止め、別の形を目指すことなど、まずは歴史の部分から入っている。
 続けて、優秀な松尾流穴熊を解説。この形に組むことが居飛車穴熊側の狙いだ。
 そして、松尾流に組もうとする居飛車穴熊側と、組ませまいとする振り飛車側の攻防が、最新形をまじえて紹介される。

 具体的な振り飛車側の対策として、本書では△4四銀型、△3二銀型、△5四銀型の3つを挙げ、それぞれの居飛車穴熊側の対抗策を解説している。
 著者自身がイビアナ使いということもあってか、結論としては若干居飛車穴熊有利となっている。もちろんこれは作ったウソ手順ではなく、実際のプロ将棋の現状がそうなのだろう。少し古い話だが、『振り飛車ワールド』の千葉解説などでも、松尾流に対する決定打はなかった。

 藤井がちょうど『四間飛車の急所』を書いていることもあり、実は重複するのではないかと心配していた(笑)。しかし、本書では藤井システムはほとんど語られなかった。うまく住み分けを考えたようだ(笑)。
 編集も丁寧で、非常に読みやすかった。章末の練習問題はいらないんじゃないか……とも思ったが、これは図面つきの目次と考えれば非常に便利に使える。

 浅川書房らしい名著だと思う。
作成日 2005-07-17 | [定跡 ( 穴熊 )]
 杉本流端歩位取り穴熊

杉本流端歩位取り穴熊
↑amazomで見る↑

著者:杉本 昌隆 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 18:54現在)

 なんだかよく判らないタイトルかもしれないが、相穴熊戦限定の振り飛車の戦法である。
 藤井システムっぽい感じで最初のうちに端を突き越し、相手の居飛車穴熊を見てこちらも穴熊に囲う。そうすると、端を突き越しているため、振り飛車側にだけ端攻めの権利がある。だから振り飛車よし、という考え方だ。言われてみればそのような気もするし、端歩を突き越して穴熊ってのは違和感があるってのもあるし、そもそもそんな下品な戦法ってどーよ? という気もする(笑)。
 理屈としては判るので、振り穴党は試してみるのもいいかもしれない。

 本の内容の方は、まだまだ未知の分野ということもあってかあまり詳細な解説はされていない。まぁ、形とか狙い筋を覚えて、あとは実戦で感覚を磨いて下さい、ということなのだろう。具体的に有利になる手順があるわけではないので、変化手順が少ないのは仕方がないだろう。

 居飛車穴熊vs振り飛車穴熊は、飛車先の歩を突き越している関係で居飛車穴熊有利、という説がかなり以前からあった。もちろん振り飛車側も△6二飛と回ったりいろいろと工夫してきたのだが、そういう手順としての有利さを求めるのではなく、「飛車先を突き越して攻めがあるから有利、って言うんなら、端歩を突き越している形は振り穴有利ぢゃん」といった感じの「局面の見方としての有利さ」を求めた戦法はなかったように思う。
 一手損角換わりや二手損四間飛車にも通ずる、面白い戦法だと思う。 そういう意味でも、今後の発展が楽しみだ。
作成日 2004-05-26 | [定跡 ( 振り飛車全般 , 穴熊 )]
 四間飛車道場 第10巻 急戦vs穴熊

四間飛車道場〈第10巻〉急戦VS穴熊
↑amazomで見る↑

著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 17:20現在)


 穴熊シリーズも佳境に入り、今度は対急戦。5七銀左、5七銀右、棒銀と、てんこもりのお得な一冊である。
 どちらかというと居飛車有利の変化が多い解説になっているが、これは仕方がないことかもしれない。なんとなく少し不利なまま終盤を迎えて逆転、というのが穴熊のパターンだし。ただ、場合によっては寄せまで変化を掘り下げているので、穴熊の寝技が威力を発揮する場面は限られてきそうだ。

 変化の流れとしては、通常の四間飛車vs急戦と比べてどーよ? という感じになりがちなので、目新しさは感じられない。一応、今までにない形や新手も紹介しているのかもしれないが、そういうわけであるのかどうかよくわからない。もっとも、まえがきで「あまり進歩していない云々」と書かれていた(と思う)ので、実際に目新しくはないのだろう。

 有段者は常識の変化が多いと思うが、まぁ持っていて損はない一冊だと思う。級位者は『史上最強の穴熊 1.急戦編』とか『秘伝 穴熊王』でも読んでいた方がよっぽど役に立つ。
作成日 2003-05-21 | [定跡 ( 穴熊 )]
 東大将棋ブックス 四間飛車道場 第7巻 相穴熊

四間飛車道場〈第7巻〉相穴熊 (東大将棋ブックス)
↑amazomで見る↑

著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月14日 20:52現在)


 東大将棋シリーズの中でも、もっとも待ち望まれていたと思われる穴熊の本。しかも相穴熊である。あぁなんて下品な将棋(笑)。

 というギャグはおいといて。
 先手居飛車穴熊、後手四間穴熊という「限られた形」の解説である点は従来の東大将棋シリーズとまったく変わらない。振り飛車側が早めに△5四銀と上がり、△6二飛と攻める形が紹介されている。『これが最前線だ! 最新定跡完全ガイド』にも若干似たような形があったと記憶するが、なにしろ相穴熊の本なんでどれだけ出ていなかったことか。しかも内容は超高度(当たり前、という変化も多いんだけど)。

 とりあえず穴熊党は絶対に買い。こんな下品な将棋は指さないという人は買う必要なし(笑)。
作成日 2002-10-12 | [定跡 ( 穴熊 )]
 中飛車戦法 居飛車穴熊を撃退する!

中飛車戦法―居飛車穴熊を撃退する! (将棋必勝シリーズ)
↑amazomで見る↑

著者:杉本 昌隆 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月14日 20:52現在)


 ものすごく身もフタもない感想を言ってしまうと、どこかで見たような中飛車の本。2章立てで、前半が昔の変態中飛車、後半が今の変態中飛車=ゴキゲン中飛車、という内容だ。

 創元社の本の作りがこうなっている、としか言いようがないのだが、非常に変化の底がない。その代わり、図面を大きく取って初心者でもわかりやすいようにしている。徹底して上級者を切り捨てるという姿勢はこれはこれでいいのかもしれない。原田節みたいなもんである。

 それでも、パラパラと読んでいると「お、この変化いいじゃん」という手がいくつかはあった。白砂が知らなかっただけなのかもしれないが(笑)。立ち読みで30分もあればひととおり目は通せるので、有段者の人も読んでみてほしい。
作成日 2002-09-10 | [定跡 ( 穴熊 )]
 実戦居飛車穴熊戦法 必殺!振り飛車破り

実戦居飛車穴熊戦法―必殺!振り飛車破り (将棋必勝シリーズ)
↑amazomで見る↑

著者:田中 寅彦 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月14日 7:48現在)


 田中寅彦はいったい何冊のイビアナ本を書いたんだろう?
 そして、その中の全部の変化をあわせると、一体何冊分の本になるんだろう?
 ……というくらい、進歩してません、この人の本は(笑)。

 本書でまずすごいなと思ったのは、藤井システムを解説していないこと。
「私は藤井竜王と公式対局を戦っていないので、秘策を披露するわけにはいかない」からだそうだ。

……ふざけんなよコラ(笑)


 なんじゃそりゃあっ! って感じの理由である。で、居飛車穴熊に簡単に組ませて、そのまま暴れて居飛車穴熊よし、解説終了、である。をいをい……。
 初級者中級者向け、ということだろうから(これで有段者向けだったらブン殴る)、ある程度の「作った手順」は仕方ないかなーとも思う。それにしても、もう少しなんとかなんなかったのかな。

 もともと、白砂は初級者が穴熊を組むことに反対なのだ。
 いや、ずるいとかそういうんじゃなくてね(笑)。
 穴熊の場合、主導権は振り飛車にある。正確に言うと、振り飛車側が穴熊に組ませないようにちょっかいを出していく将棋になる。つまり、居飛車からすると対応型の将棋になってしまう。

 初級者に「対応」はまだ無理でしょう。

 つまり、穴熊っていうのは意外と上級者向けの戦法だと思うのだ。
 なので、穴熊の解説をこのていどしかしない本書の意義がよく判らない。
作成日 2001-04-20 | [定跡 ( 穴熊 )]
 四間飛車を指しこなす本 3

四間飛車を指しこなす本〈3〉 (最強将棋塾)
↑amazomで見る↑

著者:藤井 猛 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,365 (定価)/43pt (Amazonポイント)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は7月16日 17:36現在)


 四間飛車を指しこなす本の完結編。当然のごとく藤井システムがメインになっている。
 一応、その他にも玉頭位取り、5筋位取りなどが載ってはいるが、やはりメインは対居飛車穴熊、対左美濃である。

 かなり突っ込んだ変化も書かれていて、また、最新の定跡もフォローされている。次の一手形式であるという点で白砂の(棋書としての)評価はあまり高くないのだが、図面を多くしたんだと割り切ればそこそこ読める。
 四間飛車党にとっては必須だろう。「すべてマスターすれば四段」というヒキ文句については「どの定跡本だってそーだろーよ」と思わず突っ込んでしまったのだが(笑)、それでも、それだけ濃い内容が詰まっていることは事実である。

 白砂の感覚はどうやら異質のようで、この「指しこなす本」シリーズは続々登場している。やっぱ読みやすいってのはいいことなんだな。
作成日 2000-06-23 | [定跡 ( 穴熊 )]
 四間飛車を指しこなす本 2

四間飛車を指しこなす本〈2〉 (最強将棋塾)
↑amazomで見る↑

著者:藤井 猛 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,365 (定価)/43pt (Amazonポイント)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は7月19日 20:30現在)


 藤井の四間飛車定跡本第2弾である。
 今度は対居飛車穴熊。とはいっても藤井システムはさわりだけで、メインは角交換を挑む形や▲6六銀型、▲4八飛型(広義のスーパー四間飛車といった感じ)などの「藤井システム以前」の指し方である。

 やっぱり有段者にとっては常識的な領域なのだが、級位者にとってはダイジェストを見る感覚で楽しめると思う。もちろん、本書を読んだだけでそれらが指しこなせるわけではないが、「読んでためになる」ことは間違いない。

 パート3が藤井システム、有段者向けであることは間違いないので、逆にはじめの2冊は易しくしたのだろう。全方位向け、とまで言うとおおげさだが、それを目指しているであろうことは間違いない。
 個人的には、この方法はあまり好きではないので、できれば「ちゃんとした本」の形で書き直して欲しいのだが……(笑)。
作成日 2000-05-25 | [定跡 ( 穴熊 )]
 攻める振り飛車 四間飛車穴熊&力戦振り飛車

実戦教室 攻める振り飛車―四間飛車穴熊&力戦振り飛車
↑amazomで見る↑

著者:鈴木 大介 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 6:31現在)


 竜王戦挑戦者にもなったことのある鈴木6段が、力戦形の振り飛車について書いた本。

 鈴木6段の本は全体的に「おおざっぱ」で、変化の底はほとんどない(爆)。なんと言うか、狙い筋だけを紹介して「あとはよろしく」みたいな雰囲気があるのだ。氏の実戦そのままである(笑)。

 まぁ、考えようによってカタログ的であり、そう割り切ってしまえば好感が持てる。いきなり詳細な解説を聞かされたってその戦法の面白味は伝わらない。痛快な手順で相手をブッ倒して「こんなスゲェ戦法なんだぜ!」とやってくれた方が、指してみる気になるというものである。
 もっとも、あとになって「話が違うぢゃん!!」となるわけなのだが(笑)。

 本書に収録されているのは級位者が指して楽しい戦法ばかりだと思う。本書を足がかりに、いろいろと手を伸ばしてみるのもいいかもしれない。
作成日 2000-04-20 | [定跡 ( 穴熊 )]
 最強 藤井システム

最強藤井システム
↑amazomで見る↑

著者:藤井 猛 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 2,100 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 20:37現在)


 いまや将棋を指す上で藤井システムは避けて通れないシロモノになってきている。居飛車穴熊や左美濃に有効なため振り飛車党には必須だし、振り飛車をされると藤井システムを相手にすることになる。どっちに転んでも藤井システムは顔を覗かせるのだ。

 藤井システムのどこが凄いのか?
 それは、たとえて言うなら「変態には変態に」といった態度にある。イビアナも左美濃も通常の囲い方ではない。ならば、異常に合わせて自らも異常な陣形に組む。それが藤井システムの思想だ。勝手な分析ではあるが、私は藤井システムをそう理解している。
 だからというわけではないが、藤井システムを指した場合、実はなにも抵抗されない場合にまず困る。それに、異常な指し方は異常な感覚を必要とするから、付け焼刃で指すとまず失敗する。ようするに力が強くないと指せない戦法なのだ。
 それでもなお、やっぱり藤井システムは人気である。そして、そんな人気に応えたのが本書である。

 残念ながら図面が少ないため、盤駒がないと読んでいくのはキツいかもしれない。第一、緻密な藤井システムを解説するのに通常の「上半分図面、左下小図面」構成は無理がある。かつての『スーパー四間飛車』の構成くらいにはしてほしかった。本書で解説している内容にはそれだけの価値はあるはずだ。

 しかし、ここまで構成をけなしても、やっぱりこの本は「買い」である。特に高段者にとっては必携と言える。
 級位者にとっては、残念ながら百害あって一理なし、である。これを読むくらいなら、『居飛穴なんかコワくない』でも読んでいた方がよっぽどためになる。
作成日 1999-07-30 | [定跡 ( 穴熊 )]
 振り飛車新世紀6 杉本流四間飛車 封殺!居飛車穴熊

杉本流四間飛車―封殺!居飛車穴熊
↑amazomで見る↑

著者:杉本 昌隆 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 20:40現在)


「封殺」という言葉どおり、居飛車穴熊を破るのではなく、居飛車穴熊に組ませない指し方を解説した本。藤井システムの主要である変化も多くなっているので、藤井システムを指す人は必携だ。
 また、後半の相穴熊については、『振り飛車新世紀 4 鈴木流四間穴熊』と合わせて読むといいと思う。

 個人的に、杉本の本は読みやすい。変化の解説、今どこを解説しているのかという基本的な情報が、読んでいて頭に入って来やすいのだ。なんで? とか、どこが? とか突っ込まれると非常に困るのだが。
作成日 1998-12-15 | [定跡 ( 穴熊 )]
 振り飛車新世紀4 鈴木流四間穴熊

鈴木流四間穴熊
↑amazomで見る↑

著者:鈴木 大介 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月15日 6:31現在)


 大ざっぱな解説では評判の(笑)鈴木大介の本。本書はまだ若かりしころの執筆のはずだが(書いてれば、だけど)、その姿勢は変わってない。

 対急戦(△5三銀左・棒銀)と対持久戦(銀冠・居飛車穴熊)の解説があるが、ほとんど変化なし。対急戦には▲3六歩と▲7八金、対持久戦には▲4六歩~▲4七金という形で迎撃する。
 本書だけで穴熊を指しこなすのは無理だと断言するので、別の本でフォローしてほしい。
作成日 1998-04-11 | [定跡 ( 穴熊 )]
 快勝! スーパー穴熊

快勝!スーパー穴熊
↑amazomで見る↑

著者:小林 健二 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,470 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は7月19日 20:40現在)


 ホントに商売人やのぅ……(笑)

 スーパー四間飛車シリーズ、今度は穴熊である。
 そこそこ詳しく解説はしてあるが、なんだかすでにどこかで読んだことがあるぞ、という変化も数多い。定跡書と思って買うと多分損をする。
 この本のウリは、冒頭の「穴熊の歴史」の部分であろう。穴熊党の各プロの将棋を解説して、それぞれの棋風の違いなどを紹介している。穴熊の戦い方も参考になるし、この部分だけは読んでいてためになったと感じた。
作成日 1998-03-10 | [定跡 ( 穴熊 )]
«前のページへ || 1 | 2 || 後のページへ»