↑amazomで見る↑著者:村田 顕弘 / 出版社:マイナビ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:17現在)
なんというか、普通の(?)定跡解説書とも違うし、かといって変態戦法紹介とも違う、ちょっと珍しい本。
内容は
- 丸山ワクチン
- 四間飛車穴熊vs銀冠
- 石田流vs居飛車穴熊
- 一手損角換わりvs早繰り銀
- 横歩取り△5二玉型に対する先手の対策
- ▲7六歩△3四歩▲6六歩の相振り
- ▲7六歩△3二飛の相振り
基本的には居飛車党から見た本で、対抗系の場合には居飛車が勝ちになる。ただ、普通の定跡書と違うのは、どちらかというと、というか完全に「これ一本」の解説書なのである。
例えばよくある変態戦法本だと、例えば▲7六歩△3四歩に▲2二角成△同銀▲7七桂として後はどうやっても先手必勝とか(<をい)、そういう「
どんな将棋でも自分の土俵に引きずり込んで勝つ」、という作りになる。本書はどちらかというと迎撃型の戦法なので、そこがちょっと違う。
それぞれの戦法は面白いし、自分のものにできれば不毛な(と敢えて言います。プロの方には頑張ってそれを極めてほしいですが)最新定跡の嵐から開放されるので、初段くらいの人は楽しんで将棋が指せるようになると思う。ただ、そうなるには実戦で鍛えに鍛える必要があるのかな、とも思う。
3段くらいまでの人は、一度読んでみるのはいいのではないだろうか。
↑amazomで見る↑著者:稲葉 陽 / 出版社:マイナビ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
「ガイド」と聞くと、もう中年オヤヂの白砂は「黄色本」を連想してしまうのだが(笑)、まさにそんな感じの横歩取り8五飛戦法の解説書。
内容は
- 先手中住まい
- 8五飛戦法に対して▲5八玉とする、かなりクラシックな形。それこそ8五飛戦法の黎明期からある形である。ただし、古き皮にもいろいろな新酒が注がれているので、古くて新しい形が楽しめる。
- 新山崎流
- 居玉のまま▲4八銀▲3七桂とする新山崎流。大げさではなく8五飛戦法が絶滅の危機に瀕するほどの実に論理的に構築された形なのだが、今では8五飛側が様々な対策を打ち出している。そのあたりを中心に。
- △5二玉型
- 2012.2現在で最もホットな8五飛戦法の形。まぁ言ってしまえば「目先を変えた手」ではあるのだが、それゆえに微妙な形で△4一玉型では成立しない指し手が成立したりと、おそらくプロ棋士自身が楽しんで鉱脈を探している形である。そういう最新系なので、書き換わる可能性は十二分にある。
- △8四飛型
- 8五飛戦法が指されたことで、旧式(?)の8四飛空中戦(内藤棋聖の十八番であった。ああ懐かしい。というか白砂もさすがにリアルタイムでは知らない(笑))がもう一度クローズアップされた。「8五飛戦法で培った手筋がこっちにも使えんじゃね?」というわけである。なので、それはそれでそこそこ指されている形である。
といったところ。
また、最後に「横歩取り詰将棋」として、8五飛戦法の囲いである中原囲いを詰ます実戦詰将棋が8題載っている。
この戦形を指しているんであれば、詰将棋アレルギーの人もぜひ「見て」ほしい。解答を見てしまっても構わない。知っているのと知らないのでは大違いである。
広い層に薦められる、とても「カタく」まとまっている良書だと思う。
作成日 2012-02-29
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定跡 (
横歩取り )]
↑amazomで見る↑著者:村山 慈明 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
「序盤は村山に聞け」の村山が書いたゴキゲン中飛車本。全体的に居飛車目線な気がするが、内容そのものは非常に客観的に書かれている。
扱っているのは
- ▲5八金右型
- 超速▲3七銀
- ▲7八金型
- 居飛車穴熊
- 丸山ワクチン
の5つ。とはいえ、実質的には▲5八金右急戦と超速の解説書と言っていいだろう。
特に▲5八金右型については、「▲1一龍から▲6六香(そのあと▲6五香打と重ね打つ)」「▲1一龍から▲3三角」「▲7五角」の3つの手について、実戦に現れることなく消えていった研究手なども合わせて書かれておりかなりディープな内容になっている。最後に「ゴキゲン中飛車指せる」の定跡がボナンザによって発見された、というのもなかなか面白い。
また、超速については、△3二金とする形と△3二銀とする形の両方を解説している。ただし、▲3七銀に△4四歩とする「菅井新手」については解説されていない(ちなみに、別の「菅井新手」が紹介されていて、これがまたちょっと笑える新手である)。2012.2現在、菅井新手はvs超速の最後の砦のような感じになっているので、もう少し刊行が遅ければ本書にも解説されていたかもしれず、そうすればもっと「役に立つ」本になっていた気がする。本当にもったいない。まぁ、もし入ったとしたら、第3章はカットになるんだろうな(笑)。
その第3章は「その他の対策」ということで、▲7八金型と居飛車穴熊と丸山ワクチンを軽く解説。いずれも、ゴキゲン中飛車に完膚なきまでに叩き伏せられて衰退した、というより興味が超速に移ったために指されなくなっている感もあり、押さえておいていい変化であることは間違いない。
とても力の入った本であることは読んでいけばすぐにわかると思う。ただ、だからこそちょっと編集に難を感じた。時系列に沿って新手を追いかけていく感じは嫌いではないのだが、せっかく「10年先まで使える本当の基本」と銘打っているのだから、むしろ変化を体系的にきちんとまとめた方がいいのではないかと思った。ちょうど、藤井の
『四間飛車の急所』みたいな感じである。せめて
『最前線物語2』くらい、各項の最初に取りまとめた説明が入るとか、そういう風になっていれば印象も違ったと思うのだが。
盤駒抜きで読むのは大変だと思うので(まぁ白砂はなしで読んだんだけど(笑))、また、級位者はそもそもゴキゲン中飛車をやるべきではないという古臭い感覚の持ち主なので(笑)、級位者の★は3となっているが、力作であることは間違いない。いつか読むために、また、タイトル戦のお供に手元に置いておくのも悪い手ではないと思う。逆に有段者は買いである。
作成日 2012-02-29
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定跡 (
中飛車 )]
↑amazomで見る↑著者:青野 照市 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,365
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:01現在)
以前、
『最新 棒銀戦法』という本を書いていた著者がまたまた書いた棒銀本。「急戦の青野」と言うだけあって、なかなか面白く読めた。
内容は、すべて棒銀(当たり前か(笑))。
- 相掛かり棒銀
- ▲3六銀戦法、と言った方が通りがいいんだろうか。創元社の本らしく、相手が初級者の場合はこう攻める、というところから解説して、△8四飛~△3三角と正確に受けられた場合までを解説している。端桂を捌く筋というのはプロの実戦でもあったと思うのだが、そう言われてみれば解説した棋書はあまり見なかった気がする。
- 矢倉棒銀
- 早囲いにして、さらに▲3八銀▲2七銀から一直線に棒銀にしていく形。
後手であれば、『超過激!トラトラ新戦法』に出てたムリヤリ矢倉がそうなのかな。先手が早囲いにしているのにのんきに△4四歩△4三金右などと指して速攻をかけてこない「都合のいい変化」ではあるのだが、逆に今頃に早囲い、なんていうのはレトロとは言えなくもないので(まぁ藤井流があるか)解説書もそんなになく、中級者くらいまでであれば本書の通りにハマってくれるかもしれない。▲3六歩▲3七銀なんてしないで直球、というのは覚えやすくていいと思う。 - vs四間飛車
- 角道を止めるクラシックな四間飛車に対しての棒銀。▲5七銀▲6八金直の2手を省略していきなり攻める形である。『四間飛車の急所 3 急戦大全 下』には載っている形ではあるのだが、▲4六歩まで省略して素早く攻めるというのが主張である。定跡外しとしては面白いと思うのだが、残念なことにその後の手順がかなり「創作的」でいただけない。藤井本に合流できる(結局棒銀側は▲4六歩と突くので、理屈的にはそのときに△1二香とすれば藤井本と同じ形になる)のにしなかったりとか、△6四角と出て▲5七銀と上がらせて△5三角と引くとか、ある程度対象棋力を下げるためには仕方がなかったのだと思うが、もう少しなんとかならなかったのだろうか。前述の『最新 棒銀戦法』は結構公平に書かれていたと思うのだが。
- vs振り飛車穴熊
- やはり▲6八銀型のまま攻める棒銀。最近の本には載っていないが、『定跡外伝』で同じ形が紹介されていた。あと、△3五銀の両取りの変化(といってどれくらいの人がわかるのか(笑))のとき、▲1六飛△4四銀▲1五飛に△3五銀という手があるのだが触れられていなかった。『定跡外伝』では▲4三角があるから無効、となっていたのだが、△3五銀▲4三角△7一金▲3二角成△同金と飛角交換しても、飛車の飛車がかなり不自由なので穴熊も指せる気がする。まぁこの変化を載せろとは言わないが、この変化に触れずに△1四歩▲1六飛△3五銀と「わざと手順前後をして」▲5五歩として逃げられるから棒銀良し、というのはちょっとウソくさい。
……と、随分と文句ばかり垂れたが、基本的に「本筋と少し違う指し方をして相手を惑わしハメる」という本なので、相手が惑わされた場合(=正解手ではない指し手を指した場合)の手順を載せるというのは全く問題がない。上記のツッコミは「ハメ手に対する受け方も書いといてくれると親切なのに……」というだけで、減点と言うほど酷いことだというわけではない。
むしろ、「本筋の有段者向け定跡書」が増えた中、まだこんなヒッカケ手順があったのか──いい意味でね──というのに驚いた。
まさに「勝てる」戦法で、なかなか面白く読めた。有段者でも一度読んでおくといいと思う。ヘンな話だが、定跡を微妙にずらすというのは将棋ソフトでも対応が難しい部分なので、24のソフト指し相手にも効くかもしれないね(笑)。
作成日 2012-02-19
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総合 ,
定跡]
↑amazomで見る↑著者:戸辺 誠 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
やっぱりホットな石田流の本ということで、石田流の使い手の一人である戸辺が出した本。タイトル通り、いわゆる石田流本組の形(▲7六飛▲7七桂▲9七角)と、▲9七角が▲7七角になった7七角型を解説している。
内容は、
- vs棒金
- △6三銀△8三金からいきなり△7四歩と突いていく形から、△5三銀を加えて攻めていく形まで。ただし、その辺まで行くと、石田流側が▲4五銀から反撃してそれを居飛車が受けるという展開となる。
- vs左美濃・銀冠
- 本組から攻めていく形と、▲7七角から▲6五歩と捌いていく形の両方を解説。△9二飛からの千日手狙いや、△7二飛から攻めてくる形などについても言及している。
- vs居飛車穴熊
- 石田流側から美濃囲いで攻める形と、相穴熊について解説。
当たり前の話だが振り飛車は捌いてナンボなので、その辺の攻めの形についてはくどいくらいに詳細に解説してくれている。初段前後くらいの石田流初心者にはありがたいと感じるだろう。本組の場合で▲7四歩を効果的に入れて▲9七角を捌いていく手法、▲7七角を▲5九角から大きく使っていく組み立てなどは参考になる。
一方、相穴熊の方は、△6三銀型のときはまぁいいとして、△5三銀型では「後手は△3三銀のビッグ4を目指します。しかし▲○○○とすることでそれが阻止できます(多分秘手だと思うので一応ヒミツ(笑)。詳しくは本書を手に取ってください)。よって先手よしです」で終わっている。まぁ大げさに言うとだけど。それはないんじゃないかさすがに(笑)。紹介している手法は面白かったのでいいんだけど、もう少し丁寧にいろんな形を見せてほしかった。特に棒金の解説が細かかっただけになおさらそう思ってしまう。
その棒金の解説だが、本当に詳しい。また、針の穴を通すような展開というよりは「豪快に捌こうよ。そうすれば美濃囲いだもん先手よしだよ」といった『振り飛車イズム』が出ていて好感が持てた。本書で紹介されている捌き方を会得すれば、他の振り飛車にも応用が利くと思う。
3段くらいまでだったら間違いなく買い。有段者でも一度は目を通しておくことをお勧めする。
作成日 2012-02-07
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定跡 (
三間飛車 )]
↑amazomで見る↑著者:中田 宏樹 / 出版社:マイナビ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
相矢倉の後手番の作戦として、先手が飛車先不突き矢倉で来るのだから△3三銀と受ける必要はなく、だったら△3三銀と上がらずに△3二銀のまんまにしておけばいんじゃない? という考えから、左美濃の形にする、というのがある。何年か前、佐藤康光が「ボクは優秀だと思うんですが誰もマネしてくれなくて」とグチっていた作戦である(笑)。
リクツから言えば間違っていないし、実際、矢倉であれば△4二銀△3三銀△5二金△4三金△3二金と5手必要なところを△3二銀△5二金△4三金の3手で済ませて(玉移動は同じ2二までということでカウントせず)、場合によっては後手にもかかわらず先攻しよう、という意欲的な作戦だとは思う。
大まかに言うと、早めに△6四角と出た手に対して▲3七銀と受けるか▲3七桂と受けるかで、それによって先手側の陣形が▲4六銀▲3七桂になったりスズメ刺し(っぽい形)になったり森下システム風になったりする。これらに対してそれぞれの対策が解説されている。また、左美濃を咎める意味で逆に先手から早めに▲2五歩と突いてくる形も解説してある。
しかし、それぞれの内容は相当にボリュームがある。本当に戦法として成立させるためにはこれくらいの対策は立てておかなければいけないのだろうが、それにしても変化が多い。
また、そもそも章立てがあまり多くないので、それも読みづらい元になっていると思う。なにしろ「左美濃編」と「▲2五歩早突き編」だけなのだ。もっと細かく章立てをして、それぞれの基本図から始めた方が、より体系的に理解できるはずだ。編集も止めろよ……。
内容はとても高度だし、定跡形の矢倉に疲れた後手番の秘策として勉強しておくのは悪くない。なので、有段者は一度見ておくといいだろう。上記の通り盤駒がほぼ必須なので、2段くらいではとても読みこなせないと思う。
せっかくの内容なのにもったいないなぁ……と思った一冊。
作成日 2012-02-04
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定跡 (
矢倉 )]
↑amazomで見る↑著者:高崎 一生 / 出版社:マイナビ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
「よくわかる」シリーズ。今回は石田流。久保2冠や戸辺、菅井といった「使い手」も多く、タイトル戦などでもたびたび登場しているホットな戦形なだけに、なかなかにタイムリーだと言えるだろう。
内容は、
- vs棒金・二枚銀
- 棒金の基本的な形から、▲7八飛▲6七金とする対策、それに対する△5四歩からの森内流を解説し、▲7七桂と跳ねない石田流の形まで解説。金の動きを保留し、▲7八金とすることも。
- vs持久戦
- △5四歩△5三銀から左美濃にする手と、△6四歩△6三銀から居飛車穴熊や銀冠などにする展開の解説。最新の▲7七角型にして▲4五銀から▲6五歩、という手順の解説もある。
- vs右四間飛車
- 超、といってもいい急戦から、居飛車穴熊にする右四間まで。特に超急戦は手順解説が多い。
- 升田式石田流
- 基本的な升田式の狙いから、▲7四歩の鈴木新手、▲7五飛の久保新手、▲7四歩△同歩▲5八玉や▲7四歩△同歩▲4八玉など。
- vs4手目角交換
- ▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成のあとの解説。▲同飛と▲同銀と両方の解説がある。△2八角▲1八飛の形、というとわかる人が多いのかな?(少ないだろ(笑))
- 補足
- 落穂拾い、といった感じで、今までの仮説の中の変化手順や、取り上げなかったけどこんな感じで指せばいいよ、といった解説。
敢えて詳しく説明させていただいたが、いろんな形についてかなり突っ込んだ解説をしているので、いい意味でも悪い意味でもいままでの「よくわかる」シリーズっぽくない。想定棋力が上なのか、最近流行の戦形だから盛りだくさんにしたのか、ちょっとビックリするくらいのボリュームだった。
また、細かい話だが、補足で細かい(?)展開の解説をしてくれていたのもよかった。多分本編に組み込んでたら煩雑だっただろうし、巻末に持ってきたことでちょっとした「お得感」も出ている(笑)。
なんだかビビらせるかのような煽り方だが、逆に言うとこの1冊で石田流がだいたい指せると見ていいと思う(できれば鈴木本あたりで「うまくいった形」も勉強してほしいが)。その点ではお勧めの一冊。
有段者であっても、最近のタイトル戦のまとめだと思って手にとってみるのをお勧めする。かなり詰め込まれている感じはするが、知っている変化が多いだろうからそんなに苦にならずに読めるだろう。知識がすっとまとまる感じがしていいと思う。
作成日 2012-02-04
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定跡 (
三間飛車 )]
↑amazomで見る↑著者:所司 和晴 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 2,940
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)
8枚落ちから香落ちまで、駒落ち定跡を網羅したような本。
定跡手順をちゃんと解説していること、前書きに「3枚落ちと5枚落ちを外し、8枚落ちを加えた」とあることなどから、おそらく『将棋大観』を意識して書かれたものと想像する。
なので、いい点は『将棋大観』と同じで、基礎的な駒落ち定跡が覚えられること。本書を読めば、「なんで駒落ちを指すか」がよく判ると思う。定跡手順だけではなく、「ここではこう考えて攻めましょう」「こういう方針で玉を寄せましょう」といった言葉がそこかしこに出てきて、「なるほど、こういうことを勉強するために駒落ちを指すのか」というのがよく判る。
ただし、逆に言うと、そういう
「駒落ち定跡」の解説
しかしていないので、白砂のように
『定跡なんかフッとばせ』から駒落ち定跡を勉強したような人間だと、本書は「定跡のウソ」だらけの本に見える。いや、そこまで言うのは言い過ぎではあるのだが、『定跡なんかフッとばせ』や、本書よりあとの出版だが
『最強の駒落ち』のような本と比べると、かなり作り物くさく感じる。
なので、勉強をするのに本書を手に取るのは悪くないと思うのだが、本書をうのみにするのはよくないと思う。
できれば、前述の2冊を同時に読み、「実戦力」を身に着けてほしい。
作成日 2011-09-12
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定跡 (
駒落ち )]
↑amazomで見る↑著者:佐藤 和俊 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)
「よくわかる」シリーズ第2弾とのことで、アマチュアには嬉しい振り飛車穴熊。広瀬が王位を取った原動力にもなった戦法で、最近急にプロでもクローズアップされている。
内容は四間飛車穴熊と三間飛車穴熊。それとちょっとだけだが、穴熊の終盤講座として穴熊の優秀性を説き、布教活動をしている(笑)。
詳しく言うと、
- 四間飛車は「居玉棒銀」「△3一銀型棒銀」「棒銀」「ナナメ棒銀」「玉頭位取り」「銀冠」「相穴熊」「対矢倉」。
- 三間飛車は「対△6五歩早仕掛け」「対左美濃」「相穴熊」に加え、矢倉流のような四間飛車への組み換えと、石田流。
- 終盤講座は美濃囲いとの比較によりゼット(絶対に詰めろがかからない形)に持ち込みやすいということ、ゼットの状態から攻めること、ゼットを作ってから攻めに行くこと、ゼットを作って受けること、など。その他、穴熊で目を配るべきマス目や実戦解説など。
となっている。
これだけのことを盛り込んでいるので、もちろん内容そのものは本筋だけをカタログ的に紹介するに留めている。ただし、頻出する形をうまく取り上げている(例えば、四間飛車に△6五歩急戦の形は載っていない)ので、振り飛車穴熊を指すには困らないはずだ。
また、居玉で棒銀、△5三銀と備えない単純棒銀(△3二玉まで囲ってあとは一目散に棒銀に来る形)、矢倉など、級位者が「猪突猛進してくる」攻め筋についても紹介し、さらに受け方を教えている。これはいいと思った。対居玉棒銀などは実は穴熊に囲ってすらいないのだが(笑)、やられて困ると思っている人には嬉しい解説だろう。
一方、三間飛車穴熊については「定跡化が進んでいないので……」と素直に述べている通り、形を解説するだけに留められている。類書もあまりないので、できれば別の形でもいいから一冊本を出してほしいところだ。
有段者であれば『四間飛車穴熊の急所』などでもっと深く勉強すべきかもしれないが、4段くらいまでなら本書で形を覚え、あとは実戦で殴り合って吸収して行くことで自分のものにできるはずだ。
近年振り飛車穴熊は不遇の時代を過ごしていた(と思う。白砂は穴熊は指さないので)。
かつての
『史上最強の穴熊』のように、「穴熊の反撃」となればいいと思う。
作成日 2011-09-05
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定跡 (
穴熊 )]
↑amazomで見る↑著者:高橋 道雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,365
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
横歩取りというか横歩取らせというか……後手番から見た横歩取りの本。すべて先後が逆になっている。なので、▲6五角戦法は△4五角戦法だし▲7七桂戦法は△3三桂戦法のことである。目次を見て「なんでここで7七桂戦法が?」と思ってしまったのはナイショだ(笑)。
内容は、横歩取りの基本を押さえる、というより、メインストリームではないハメ手定跡っぽいものを抜き出して解説している感じである。内容も
『定跡外伝2』とかぶっている部分も多い。 ただ、創元社らしい「図面大きくいっぱい」なので、横歩取り初心者でも面白く読めると思う。相横歩△2七角戦法などもあるので、3段くらいまででも十分に楽しめるだろう。
一方、△3三桂戦法などについては、奇襲一発でハイおしまい、みたいになっている。△3三桂戦法は相振りっぽくなる地味ーな戦法でもあるので、本書だけで指しこなすのは難しいかもしれない。
個人的には、相横歩の▲4六角の変化を懐かしく読んだ。
白砂が大学生の頃だったと思うが、この手は青野が指した新手で、この頃『近代将棋』誌の観戦記は盛り上がっていたものだ。普通▲8二歩△同銀▲5五角と打つところを、▲4六角△8二角▲同角成△同銀▲5五角とすれば1歩省略できる。メカニズムを一言で説明するとそういうことなのだが、この論理的な構造はすごいと思った。で、じゃあ後手は△8二角以外に応手がないのか、誌上ではいろんな変化が飛び交っていた。確か「横歩取りは生きている」の連載もあったように記憶してるんだけどどうだったかなぁ……。白砂が定跡ヲタになったのはこの体験もあったのかもしれない。
横歩取りの「面白さ」をうまく抜き出した、創元社の仕事らしい良書と思う。
作成日 2011-09-03
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定跡 (
横歩取り )]
↑amazomで見る↑著者:横山 泰明 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
「よくわかる」シリーズ第4弾、ということらしく、角交換をする振り飛車を解説する本。
なんだか茫洋としたタイトルだが、内容を見てもらった方が早いだろう。
- 序章 角交換型振り飛車の特徴
- 角交換振り飛車の概要を解説
- 第1章 ゴキゲン中飛車対丸山ワクチン
- △5六歩から歩交換ができた場合は△2一飛と回って飛車先逆襲。できなかった場合は△2二飛から銀冠、もしくは銀冠から△2二飛。
- 第2章 △3三角戦法
- 角交換から▲2五歩ときた場合は△2五桂ポン。角交換後に▲2五歩とこない場合は立石流。角交換してこない場合は角筋オープン向かい飛車。
- 第3章 角交換型四間飛車
- ▲2五歩と突いてきた場合は△3三銀から飛車先逆襲もしくは△4四銀から△3五歩。▲2五歩と突いてこなかった場合は持久戦。レグスペに合流。
- 第4章 角交換型石田流
- 升田式石田流。▲7四歩急戦などではなく、美濃に囲ってから攻める形。▲7四歩と交換できた場合とできなかった場合。
- 第5章 その他の角交換振り飛車
- 2手目△3二飛戦法・ダイレクト向かい飛車・端歩位取り角交換振り飛車。それぞれさわりだけ。
大体こんな感じだ。
本当に「さわり」だけなので、類書を紹介しているケースも多い。『角交換振り穴スペシャル』や『2手目の革新 3二飛戦法』などである。また、各章それぞれの戦法についても、類書がまったくないというわけではない。本書はあくまでも「どういうものか見てみよー」的なガイドの一冊である。なので、紹介されているのは、別の本を見れば必ずどこかに書いてあるだろうという変化ばかりと言っていい。
解説はごく基本的なものに限られているし、「少し有利」かな、ぐらいのところまでで終わっている。ひどいときには、立石流の1変化で「銀交換してるから指しやすい」で終わっているものもある。実際はちょっと立石流難しいんじゃないか、とも思える局面でだ。
とはいえ、あくまでもガイドの一冊。割り切って読むのであれば十分すぎる内容である。類書を紹介しているということは「あとはそっちを読んで詳しく勉強してね」ということであり、あとは知らんと突っぱねているわけではないのだし親切ではある。
また、違う戦法でも同じ形になっていくよ、というのが判りやすいのもいい点だと思った。結局片銀冠にして飛車を2筋に回りゃいいんだろみたいな(笑)。
3~4段以上であれば、本書の内容は知っていなければならないことなので、読む価値はない。
逆に、これから角交換振り飛車を指してみよう、と思っている初段前後の人であれば、まずは何をおいても本書から読むべき。それくらいガイドとしては優れている本だと思う。
作成日 2011-08-29
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定跡 (
振り飛車全般 )]
↑amazomで見る↑著者: / 出版社:
出版日:
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)
高橋は以前にも同じようなコンセプトで
『駒落ち新定跡』という本を書いている。そのときは矢倉・三間飛車穴熊・四間飛車だったが、今度は棒銀と中飛車である。
棒銀、という言葉を目にしたとき、反射的に「そりゃまずいだろう」と思った。玉を囲わず突進する定跡を解説していると思ったからだ。しかしそんなことはなく、4枚落ちより上ではしっかりと矢倉などに囲っていた。矢倉囲いを手順通りに組む、というのは初心者には実は結構ハードルが高いので、駒落ちのうちからやっておくというのはそれはそれでいいのかもしれない。
中飛車のほうも、基本的にはちゃんと美濃囲いに組んでから攻める。飛車落ちの穴熊はちょっとやりすぎだろうという気もしたが、まぁ上手の形に呼応して、ということでもあるので、現代将棋の「余裕があったら穴熊」に通じるものがあるしこれはこれでいいのかもしれない。
と、なんとも歯切れの悪い解説で申し訳ないが、批判的なことを書くなら『駒落ち新定跡』のときに書いたものがそっくりそのまま今回にも当てはまる。駒落ちはある意味「負けて覚える」ためのシステムなので、それを楽勝してしまう定跡では意味がない。もちろん、既存の駒落ち定跡の作り物感というか胡散臭さはよーくわかった上で、それでもさすがにここまでやるのは「やりすぎ」なんじゃないかと。で、実はこの考え自体は変わっていないので、それが評価にブレーキをかけているところはある。
ただ、改めて考えてみるに、これから将棋を始めよう、これから強くなっていこうという人に、「負けて覚えろ」と言うのは、「茨の道を歩け」と言っているのと一緒で、そんな大変なんだったらやーめたっ! ということにもなりかねない。そうでなくても、「負けて覚える」よりも「勝って覚える」ことができるんであれば、それはそれで楽しいに違いない。
というわけなので、褒めて伸びる子もいるわけだし、本書のような駒落ちを指すというのも十分にアリだとは思う。
作成日 2011-08-25
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定跡 (
駒落ち )]
↑amazomで見る↑著者:西尾 明 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
角換わり、となってはいるが、基本的には現代の花形戦法である角換わり腰掛け銀を中心に解説した本。
めずらしく「木村定跡」から解説をしていて、▲8八玉△2二玉型では先手有利。じゃあ後手が一手早く仕掛けよう、ということで△2二玉の一手を省いて▲8八玉△3一玉型で仕掛けると後手有利。じゃあ▲8八玉もやめよう、ということで▲7九玉△3一玉型、という一連の流れが解説されていたのは驚いた。
その後、現代の角換わりということで一手損角換わりの話になり、相腰掛け銀、早繰り銀、棒銀、右玉といった対策の解説へと進んでいく。
その昔、『消えた戦法の謎』という本で「角換わりは三すくみの関係だったが腰掛け銀だけになった」みたいなことが書いてあったが、一手損角換わりが登場したことによってまたその「いろいろ入り混じったとっ散らかった状態」に戻ったとも言える。本書は、そのいろいろカオスになった状態の角換わりを丁寧にほどいて解説した本、というわけではない。そうではなく、おいしいところ、基本の部分だけをうまいことすくい出して整理してくれた本である。
なので、高段者であれば改めて読むまでもない(とまで言うと大げさだが)が、初段前後の人であれば役に立つだろう。
角換わりのはじめの一歩にはピッタリの本だと思う。
作成日 2011-08-25
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定跡 (
相掛かり・角換わり )]
↑amazomで見る↑著者:屋敷 伸之 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,575
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
タイトルの通り、矢倉3七銀戦法を解説した本。
加藤流と4六銀戦法△8五歩型、4六銀戦法△9五歩型を解説している。
△9五歩型は宮田定跡のその先を、△8五歩型は穴熊に組んでからの攻防が主流。
かなり詳しく、そしてしっかりと解説しているなと感じた。レイアウトなどが東大将棋シリーズに似ていたからかもしれない(笑)。解説部分に関してはよく書けていると思う。
ただ、少し気になったのが、変化が分岐したときの書き方。
例えば、▲2五歩に△3三銀と△1三銀という2つの手があったとする。そのとき、△1三銀は後述する、とする。これはいい。しかし、△3三銀の解説が一段落ついたところで、急に第○図というのが出てきて、それが△1三銀と指した局面なのだ。普通、「第○図は第○図の△3三銀で△1三銀と指した局面」とか書いておくよねぇ……。
これがあったので、ちょっと油断すると「あれ、今どこだっけ?」となってしまう。白砂は盤駒を出して棋書を読む人間ではないのでこういうことをやられるとより辛い。
内容がよかっただけに、この点はもうちょっと気を配ってくれてもよかったと思う。もちろん内容はいいので、評価は高いです。
作成日 2011-08-25
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定跡 (
矢倉 )]
↑amazomで見る↑著者:佐藤 天彦 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
題名の通り、居飛車穴熊vs四間飛車に絞って解説している本。ちなみに、居飛車穴熊が先手で解説してある。
内容は、
- △3二飛型急戦……藤井システム対策に早めに▲3六歩と突いた手に対して△3二飛と回って△3五歩と突く手を狙ってくる展開。
- △4五歩△3五歩急戦……△4五歩△3五歩としたあと、△4四飛△3四飛を狙ってくる展開。
- △4四銀型……△4五歩△4四銀から△5五歩を狙ってくる展開。先手は松尾流を基点に考える。
- △3二銀型……△3二銀の形から△4五歩と突く形。後に△4一銀△5二銀と固めたりもする。
- △5四銀型……クラシカルな腰掛け銀。受けに重点を置いている。
となっている。
当然のことながら全て先手、つまり居飛車穴熊が指せる、という結論になるのだが、実は
『四間飛車破り 居飛車穴熊編』からほとんど進化していない。渡辺本はかなり詳しく解説されているので、深い勉強をしたかったら、古い本ではあるが本書よりも渡辺本のほうがいいかもしれない。
逆に言うと、本書のよさはコンパクトにまとまっていること。主要な変化だけに抑えて枝葉をバッサリ削り、本筋を理解できるように考えられている。これはどちらがいいか悪いかということではなく、読み手がどちらを選ぶべきかという問題だろう。
という理由により評価は有段者はやや下げている。決して有段者が読む必要がないと言うわけではないので誤解のないように。
作成日 2011-08-22
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定跡 (
穴熊 )]
↑amazomで見る↑著者:田中 寅彦 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,260
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
作成日 2010-12-01
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定跡 (
全般 )]
↑amazomで見る↑著者:高橋 道雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
先手の立場から見た矢倉3七銀戦法の解説本。創元社フォーマットとでも言うべき大きな図面を豊富に用いた解説ながら、3七銀戦法の急所はキッチリと押さえられた良書に仕上がっている。
内容は、まずは3七銀戦法の基本形以前の変化(早い△8五歩や早い△4三金右など)を解説し、その後、基本形から△8五歩と△9五歩の2つの大きな分かれをそれぞれ解説していく。△9五歩型では▲6五歩に言及するなど最新の形にも触れていて、決して初級者向けだけの解説にとどまっていないのが好印象だった。
最後に、大きな流れとはやや外れた形、△5三銀型と△7三銀型、それと森下システムについての解説がある。分量はさほど多くないが、確かに押さえておきたい変化だ。
解説を最低限のポイントだけにしぼり、しかし不足なくまとめるというのはなかなかに難しいことだと思うが、それをやってのけた本だと感じた。本書一冊あれば、とりあえず先手番の矢倉は指しこなせるのではないだろうか。
作成日 2008-04-18
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定跡 (
矢倉 )]
↑amazomで見る↑著者:広瀬 章人、遠藤 正樹 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 10:00現在)
相穴熊限定という非常に下品な(笑)分野にしぼった解説本。定跡書ではなく相穴熊を指す上での思想・考え方・大局観を解説する本で、昔、
『秘伝穴熊王』という本があったが、それと同じようなテイストの本だ。
穴熊マスターの広瀬プロとアナグマン遠藤アマとが、一つのテーマ図について自由に語り合うという対談形式になっているが、実際は広瀬プロの異質かつ鋭い大局観(とそれを裏打ちする深い読み)を堪能するという内容といった方が正しいだろうか。とにかく広瀬プロの手にかかると、固いと思われている穴熊があっという間に攻略されるし、さばけないと思っていた飛角が大暴れする。なんなんだろうこれは、と言いたくなるほどの「穴熊芸」である。
穴熊ビギナーは第1章、第2章の基本講座的な内容で勉強し、穴熊マスターは第3章で広瀬プロの名人芸を堪能してほしい。
穴熊党には必読の書である。
それ以外の人は読む必要はない(笑)。
作成日 2008-04-18
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定跡 (
穴熊 )]
↑amazomで見る↑著者:渡辺 明 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,050
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
NHK将棋講座の内容をまとめたシリーズの後編。2冊目は1巻まるごと四間飛車である。
前書と同じく平易な語り口で、詳しい変化よりは大きく俯瞰で眺めるような内容になっている。
取り上げられているのは、ナナメ棒銀、4五歩急戦、棒銀、5筋位取り、玉頭位取り、居飛車穴熊、相穴熊と盛りだくさんで、穴熊は藤井システムについてもかなり筆が割かれている。
基本的なコンセプトも前書と変わらず、「急戦でも悪くないけど、美濃囲いは固いよ。居飛車穴熊のがいいんじゃない?」「居飛車穴熊は攻略が大変だよ。いろいろ工夫しないと」という歴史的なやりとりをふまえて書かれている。この辺り、初級、中級向けに説明するのはけっこう難しいと思うのだか、非常にうまくやっている感じがする。
前書同様、中級者にとって心強い味方になってくれる本だ。
どうでもいい話だが、藤井について「ユニークな解説や棋士のモノマネなどのファンサービスで有名ですが」って(笑)。
作成日 2008-03-24
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定跡 (
振り飛車全般 )]
↑amazomで見る↑著者:渡辺 明 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,050
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
NHK将棋講座の内容をまとめた居飛車vs振り飛車の解説書。全2冊で、1の本書は四間飛車以外の中飛車、三間飛車、向かい飛車を取り上げている。
現代将棋イコール穴熊、対振り飛車イコール穴熊、という事情もあってか、居飛車穴熊とその周辺に多くの筆が割かれている。
中飛車編ではまず急戦の変化を取り上げ、これに代わって居飛車穴熊が出現して中飛車を撃破、対して振り飛車側はゴキゲン中飛車でそれを迎え撃つ……というような感じである。
三間飛車も同様に、まずは急戦の変化を取り上げ、実戦的には大変という結論のあと、居飛車穴熊の出現、そして、それに対抗して(?)升田式石田流に話が進む。向かい飛車などはハナから居飛車穴熊の話しか出てこない。
これはもう、前述のとおり、現代の常識がそうなっているから仕方がない、としか言いようがない。白砂のような古い人間だとなんとなく物足りないのだが(笑)、使わない定跡の変化を長々と解説されるよりは実践的といえる。
非常に読みやすく、また、変化を必要最低限に抑えて、戦法の指し方、考え方、出現した理由など、概論的総論的な書き方をしている。NHKの講座単位という事情のためだろうが、入門書としてはそれがいい方に働いているように感じた。
振り飛車を指す人も居飛車を指す人も、とりあえず形を覚えたら次は本書で少しだけ深くお勉強、というのが、使い方としてはいいだろう。戦法解説の中級編とでもいうべき内容なので、初級者には少し難しいかもしれないが、ちょっと強くなったり壁にぶつかっている人は一度読んでみるといいと思う。単純に形を覚えるという以上に、その戦法の持つ思想がよく伝わってくる。
作成日 2008-03-24
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定跡 (
振り飛車全般 )]