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 久保利明の振り飛車の手筋1 さばきの四間飛車・急戦編

久保利明の振り飛車の手筋〈1〉さばきの四間飛車・急戦編
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著者:久保 利明 / 出版社:山海堂
出版日:
¥ 1,404 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月17日 9:17現在)

 振り飛車党の代表選手である久保が書いた手筋本。今回は四間飛車vs急戦に絞って解説している。

 四間飛車が先手の場合も後手の場合も解説されているが、▲6五歩急戦がなかったり、▲4六銀戦法で2筋を突き捨てなかったりと欠けている部分も多い。また、内容のほとんどは後手四間の解説ではあるのだが、定跡近辺の解説ではなく実戦譜の解説のようになっており(確認したわけではないのだが、問題を見ていただければそう感じた理由も判っていただけると思います)、いやそりゃあ手筋だけどさぁ……とちょっと残念な気分になった。

 あと、難易度がバラバラすぎる。
 △8五歩に▲7七角、という問題が2問もあった(3問だったかな?)かと思えば、とても難しい手筋がふんだんに出てきたりしている。
 それと、次の一手本の宿命のようなもので仕方がないことなのかもしれないが、解説が少なすぎる。
 例えば第30問で、△8八歩と桂取りに打った手に対して、▲7二歩という手筋が正解である、としている。それは正しいと思うのだが、その解説が「△7二同飛と取らせると利かしになる」だけではあまりに不親切すぎる。後手は桂取りに歩を打ったのだから、まず説明するのは△8九歩成とされたらどう切り返すか、だろう。しかしその解説は一切されていない。
 実際のところ、△8九歩成は▲同飛と取っておけば、今度は△7二飛と取れない(8五に銀がいて、△8九歩成▲同飛△7二飛は▲8五飛とボロッと銀を取られる)から△6二銀と▲7一歩成を受けるくらいしかなくて、そこで▲7六銀とすれば△同銀と取れない(8五の銀が動くと▲8二飛成と飛車が素抜かれる)から後手が困っている、ということだと思われるので、問題に間違いがあるわけではない。しかし、この説明を一切省いて「利かしが一発入った」で終わらすのは不親切に過ぎる。

 攻められた手に対して▲6五歩や▲7八飛という振り飛車の手筋を再三登場させることで印象を強めたりとか、大駒をぶった切って攻めたりとか、面白い問題も数多く入っており、それなりに勉強になるとは思う。実際、白砂は第53問から第54問の手筋が見えなくて解答を見て感心したし。

 題材や方向性、やりたいことは間違っていないと思うのだが、料理の仕方が間違っていたのではないか、と思ってしまう。ちょっと残念だった。
作成日 2014-08-04 | [総合 ( 手筋 ) , 定跡 ( 四間飛車 )]
 3手1組プロの技

3手1組プロの技 (マイコミ将棋ブックス)
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著者:片上 大輔 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月17日 19:41現在)


 3手一組の指し手を考える、次の一手ならぬ次の三手本。
 考えてみれば、次の一手というものは次の一手だけを当てればいいというものではなく、その局面から勝ち筋有利筋を引き出すものだ。そういう意味では、一手だけではなく連続した手筋というのを扱うのも当然といえば当然である。

 本書で扱っている3手一組は、「歩の手筋」「攻めの手筋」「しのぎの手筋」の三種類。計86問である。
 白状すると、結構難しかった。
 いわゆる手筋的な……という表現はよろしくないのだろうが、いかにも作りもの的な問題はさすがにすぐにわかった。ただ、タイトルどおり「プロの技」がたくさん詰まっているので、パッと正解が浮かぶという問題ばかりではない。問題を解く、というより、プロの技を鑑賞するといった感じになってしまった。

 それぞれのテーマごとに最初に少しだけ解説が載っているが、それもなかなか親切でよかった。
 量産するのは難しいジャンルかもしれないが、こういう本がもっとたくさん出ると、3段くらいからのステップアップにはいいと思った。
作成日 2008-04-18 | [総合 ( 手筋 )]
 将棋・ひと目の端攻め―攻防の手順がわかる200問

将棋・ひと目の端攻め [マイコミ将棋文庫SP] (マイコミ将棋文庫SP)
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著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,050 (定価)/33pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は9月19日 14:27現在)


「端攻め」という1ジャンルにしぼって解説している手筋本。一局の将棋で端がからまないということなどはほとんどなく、そういう意味では必修手筋とも言えるはずなのだが、これまであまりクローズアップされてこなかった。
 もちろんそれは触れてこなかったという意味ではなく、実は「歩の手筋」「囲いの崩し方」という形で取り上げられてはいた。しかしそのためやや手筋が分散してしまった感があった。本書では、200問の次の一手形式で端攻め手筋を網羅している。

 端攻めの基本手筋から始まって、終盤での手筋、囲いの崩し方と、本当にいろいろな形での端攻めが載っている。また難易度も、▲4六角△1一香△1四歩持駒歩歩の局面で「▲1二歩△同香▲1三歩で香得が確定」というレベルから(正直、最初の問題がこれだったので「入門書だったのか?」と少し不安になった)9手くらいの一連の手筋までさまざまだ。下は初心者(初級者ではなく)から上は2、3段くらいまで十分に楽しめる。

 個人的な話になるが、今回200問を解いてみて、自分がやはり振り飛車党だということがよくわかった。矢倉の崩し方の正答率が他に比べてかなり低かった(4、5問は出なかった)。「自分の客観的な将棋観をはかる」という、ちょっと変わった楽しみ方もできるようだ(笑)。
 有段者にとっては常識レベルの話だろうが、そこまで行かないなぁ……という人であれば、一度目を通しておくのもいいと思う。いっぺんでいいなら立ち読みでも十分だが、できればたまに読み返して棋力が落ちてないかをはかる試験にするという読み方もある。
 次の一手形式というサラッと読める形式なので、こちらもそれを活かした読み方をするべきだ。
作成日 2008-03-20 | [総合 ( 手筋 )]
 不思議流受けのヒント

不思議流受けのヒント―勝ちを決める手筋の宝庫! (スーパー将棋講座)
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著者:中村 修 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)/13pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は9月18日 9:22現在)


「受ける青春」おさむちゃん(<こら)の、将棋の「受け」の部分について書かれた本。

 結論から言ってしまうと、なんともよく判らないできあがりになっている。
 というのも、扱っている題材の難易度がバラバラなのだ。初級レベルの歩の手筋を解説していたかと思えば、ギリギリで切らせて入玉などといった高度な話をしている。合わせ歩を習う人間が、10手先の局面を考えての受けの手なんて指せるかっ!(笑)
 ただ、逆に言うと、どの棋力の人でもそれなりに楽しめる内容にはなっていると思う。
 級位者の人は、易しい手筋を覚えるだけにして、難しい部分は「鑑賞」すると割り切ってしまった方がいいだろう。
 初段よりちょっと上の人は、ここで挙げられている題材を見ながら、「切らせて勝つ快感」を覚えて下さい。切らせて勝つ快感を覚えてきたら、どうぞ3二金戦法の世界へ……(<違う)。

 かように面妖な本なので、ちょっと購入するのは勇気がいると思う。まずはいったん中を確かめて、後悔しないと確信したら買うといいだろう。

作成日 2006-09-02 | [総合 ( 手筋 )]
 清水市代の将棋トレーニング

清水市代の将棋トレーニング (NHK将棋シリーズ)
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著者:清水 市代 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月16日 21:25現在)

 NHK将棋講座の内容をまとめた本。本には「加筆修正」と書いてあった気がするが、NHKの録画時間は10:23~12:00までとしている(こうするとちょうど指し初めから録画される)ので、真偽のほどは判らない。

 一読して、かなりいいんじゃないかと思った。
 中盤の手筋や寄せの局面を抽出して、手筋を紹介するというまぁありふれた本ではあるのだが、それなりにきっちりとまとまっている。もう少し強くなるためのステップアップコラムのようなものも用意されていて、初級者が中級者になるにはちょうどいい難易度になっていると思う。

 確か昔の『近代将棋』だったと思うのだが、「上達法はなにか?」という記事があり、そこで「▲7六歩より頭金」と結論されていた。小難しい序盤よりは、詰める詰められるというスリリングな終盤を体験する方が上達の早道である、ということだ。そのとき、著者も同様のことを言っていたように記憶する。
 本書は、そんな著者の哲学にピッタリ沿った内容になっている。入門書としては申し分ない。
作成日 2006-03-31 | [総合 ( 手筋 )]
 羽生善治の終盤術1 攻めをつなぐ本

羽生善治の終盤術(1) 攻めをつなぐ本 (最強将棋21)
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著者:羽生 善治 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は9月16日 11:13現在)

 浅川書房がついに動いた。羽生を担ぎ出しての大局観解説本である。
 シリーズ第一巻は「攻めをつなぐ本」。主に中盤戦たけなわの局面から最終盤までの局面について、考え方や指し手の方向性について解説している。

 ただ、実際の体裁は「解説」ではなく、次の一手の出題という形になっている。『読みの技法』系の体裁を期待していた白砂はちょっと拍子抜けだった。実際、一通り読んでみた感想としても、「これちょっと……」だった。
 ちょっと、の原因は単純なことで、解説の量と解説の質が一致していない。一言で言うと「解説が少なくてわかりづらい」。非常に高度な解説をしているので、次の一手の回答としての解説量だと少なすぎるのだ。
 また、一局を数問に分けて出題している。そのため、その局の最後の方の問題では「読む手数」が少なくてすむが、最初の方では成算が持てる局面に持っていくまでの読む手数はかなり長くなる(ややこしい表現で申し訳ない)。まえがきには「7手詰めが読める程度の棋力があれば……」とあるが、上記の理由により、それはちょっと疑問だと思う。

 まぁごちゃごちゃと書いたが、要は「せっかく高度なことを書いているのだから、それに見合う編集形式である講義形式にしてほしかった。次の一手形式ではその効果が半減する」ということである。

 ……ところが。

 騙されたと思って、もう一度読み返してみて欲しい。
 できれば一読した後すぐがいい。「答えを知っている」状態でもう一度読むのだ。

 するとあら不思議(笑)。次の一手形式だった体裁が、図面を豊富に使った解説本へと一変しているではないか。
 要するに、「次の一手として問題を考える」→「答えを見る」→「解説を読む」というステップが、非常に「疲れる」ものだったのだ。答えを考えるという思考と、解説を読んで理解し吸収するという思考とは違うということなのだろう。再読した場合は、純粋に解説だけに集中して読めるために、思考の流れというかパターンが一つで済むために疲れず、非常に判りやすく読める。
 実際のところ、これは単純に白砂の棋力では理解しづらいほど高度なことをやっているだけかもしれないのだが(笑)、とりあえず白砂の場合はそうだった。そういう読み方をすると、図面一つ一つに解説が入り、手の流れを説明して最後に理論を総括するという実に丁寧な解説本として読める。

 この読み方が正しい、と言うつもりはないが、「一読してもよく判らん」と思った方はぜひとも試してみて欲しい。きっと効果はある。本書で説いているものを吸収できないのはもったいない。
 もちろん、それでも難しいと感じることもあると思う。しかしそれは仕方がない。それだけかなり難しいことを説明しようとしている本なのだ。本書は。
作成日 2006-01-08 | [総合 ( 手筋 , 仕掛け )]
 久保利明のさばきの極意

久保利明のさばきの極意 (NHK将棋シリーズ)
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著者:久保 利明 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は9月16日 11:13現在)

 最近刊行を連発しているNHK将棋講座のひとつ。著者自身の実戦から、振り飛車の「さばき」を学ぼうという講座である。

 元々が15分の講座ということで、できることも限られてくる。そのため、詳しく変化をいろいろ解説する──というわけにはいかないが、その代わりさばきの「心得」がなんとなく身につくような構成になっている。創元社の鈴木大介本のようだ……というと両方から怒られそうだが(笑)、イメージとしてはそんな感じである。
 このシリーズ自体の装丁がどうも肌に合わないようで、白砂は少し読みづらさを感じた。この辺は以前にも書いた通りだ。白砂個人の問題であればいいのだが、ひょっとすると読みづらくなるなにかがあるのかもしれないので、できれば立ち読みで少し読んでみてほしい。杞憂に終われば全く問題ないので、その辺は各自の判断にお任せする。

 内容自体は講座でやったことでもあり、自戦記が載っているようなものなので、気軽に読めると思う。こういう説明が正しいのか判らないが、基礎体力をつけるというよりは精神力を鍛える本のように感じた。そういう「雰囲気」をうまいこと表現できているところは評価したい。
作成日 2005-10-26 | [総合 ( 手筋 , 仕掛け )]
 すぐに使える将棋の手筋 下

すぐに使える将棋の手筋〈下〉
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著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は9月21日 15:46現在)

 上巻が少し前に出ていて、その下巻。駒ごとの手筋をまとめた本だ。
 執筆をしなければならない状態ならさておき、ただまとめるだけなのになんでわざわざ上下巻をこんな間隔開けて出したんだろう? と少し不思議に思った。いろいろあるんだろうねきっと。

 内容は前回と同じ。というわけで評価も上巻とまったく同じにした。
 上巻が読める人であればちょうどいいだろうし、上巻がダメなら下巻もダメである。
作成日 2005-10-26 | [総合 ( 手筋 )]
 すぐに使える将棋の手筋 上

すぐに使える将棋の手筋〈上〉
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著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月16日 2:09現在)

 駒別に手筋を紹介する本。週刊将棋に連載されていた記事を編集しなおしたものだ。
 連載時には(図略)が多かったので、図面が入っただけでもありがたい(笑)。

 内容は意外と高度で、基礎的な部分は『羽生の法則』などに任せて応用に徹したということなのだろう。「よく見る手筋」というよりは、「意外な手筋」を集めた感じがする。そのため、白砂くらいの棋力でも十分に面白く読める。もちろん、話のマクラとして簡単な(すぐに気づきそうな)手順のものも紹介しているので、級位者でも安心して読めるだろう。
 とりあえず上巻ということで、歩香桂銀の手筋を解説。下巻は金角飛玉ということか。

 今までの毎コミ手筋本というと「1項目見開き2ページ」というのが通例だったのだが、本書では「1項目4ページ(見開き2つ分)」となっている。正直言ってはじめはとまどったのだが(<なぜ?)、読み進めていくうち、個々の解説にはこれくらいのボリュームがあっても問題はない。むしろこれくらいの方がいいなぁ……と180度印象が変わってしまった(笑)。
 実戦的な手筋を満載する毎コミらしい本だ。
作成日 2005-07-17 | [総合 ( 手筋 )]
 手筋の達人 2

手筋の達人〈2〉振り飛車の手筋が満載 (MYCOM将棋文庫SP)
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著者:武者野 勝巳 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月15日 15:55現在)

 昔に出版された『感動! 手筋術(振り飛車編)』『感動! 手筋術(居飛車編)』を合体したもの。前回の矢倉編に続いて、今度は居飛車振り飛車対抗形の手筋を紹介している。
 ほんの半年前に『感動! 手筋術(振り飛車編)』を600円で買った白砂の立場は一体……(泣)。

 内容は入門的なものからかなり高度なものまでいろいろ。前著と同じく、題材が古いので多少の違和感はあるかもしれない。ただ、基本的な手筋の「構造」というのはどんな形でも通用するものなので、手筋を解説するという目的でならこれでも十分だろう。
 有段であれば常識という手筋も多い(というかほとんど)だろうから、そういう人は立ち読みでも十分。初段までの人なら、一度目を通して「目を養う」価値はあると思う。
作成日 2005-07-17 | [総合 ( 手筋 )]
 手筋の達人

手筋の達人―矢倉の手筋が満載 (MYCOM将棋文庫SP)
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著者:武者野 勝巳 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,050 (定価)/33pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は9月20日 20:20現在)

 矢倉の手筋を次の一手形式で紹介する本。毎コミおなじみの復刻文庫で、2冊の「手筋の達人」が1冊にまとまって出版されている。
 文庫のくせに非常に分厚い。京極夏彦じゃねーんだから、とも思うが(笑)、次の一手形式だとサクサク読めるので、このくらい厚くてもいいのかもしれない。一度通しで読むだけでかなり「おなかいっぱい」になる。

 内容は、定跡となっている基礎的な変化から中盤の芒洋とした局面までさまざまで、特に応用編は「ここでは手を渡すのがいい」とかかなり高度な駆け引きまで紹介されている。もっとも、現在では定跡化されているものも、逆に定跡化されて廃れて最近見ないなぁ……といった形もあるので、この辺は復刻ということで多少多めに見てほしい。

 初級者にとってはこういう基本的なトコからやった方がいいと思うので、立ち読みでいいからパラパラと読んでみてほしい。最初から読んでみて、一つでも知らない変化、形が出てきたら本書は買いだ。そのあとどんどん高度な形が出現するのだから。
 逆に高段者の矢倉党は、これを知らないようではまずい。タイムトライアルだと思って挑戦してみてほしい。
作成日 2005-03-02 | [総合 ( 手筋 )]
 羽生の法則 Volume4 飛角の手筋

羽生の法則〈4〉飛角の手筋
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著者:羽生 善治 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月15日 15:55現在)

 法則シリーズ第4段。最後は大駒の飛角。
 これで一応駒のシリーズは全て終えたはずなので、おそらく一段落ついたと思われる。

 内容はといえばいつものように問題形式で手筋を紹介しているが、やはりいつものように初段前後、もしくは級位者を対象にしている感じだ。定跡手順の解説もいくつかあったりして、あくまでも基本手筋を紹介するだけにとどめている。
 それをありがたいと感じる棋力の人は買い。
 できれば、購入前にパラパラとめくって対象棋力に合っているかどうかを確認してほしい。

 せっかく羽生をかつぎ出して本を出しているのだから、今度はもう少し高度な話にしてほしい。もちろん棋力の底上げも大事だし普及も大事なんだけど、羽生だからこそできることというのがあると思うのだ。
作成日 2005-01-14 | [総合 ( 手筋 )]
 羽生の法則 Volume3 玉桂香の手筋

羽生の法則〈3〉玉桂香の手筋
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著者:羽生 善治 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月21日 15:46現在)

 すっかり定着した法則シリーズの第3弾。今度は玉桂香の駒に焦点を当てている。
 コバケン本と微妙に構成を変えているのは何か意味があるのだろうか……?

 内容は今までと同じく、駒の特徴を生かした手筋を紹介している。
 序盤から活躍する駒ではないので、必然的に中盤から終盤、寄せにかけての解説になっているが、まぁこれは仕方がないだろう。既存の棋書でも解説されている手筋が多いが、初級者から初段くらいまでの人には参考になると思う。

 玉の手筋については「早逃げ」ばかりだったが(笑)、これも駒の特性上仕方がないか。いくつかは玉の利きの多さを生かした手筋もあったが、基本的には「早逃げすることで玉の安全度グーンとあぁーっぷっ!!」という手が多い。好意的に見れば、こういう手筋は知っていてもなかなか指せないので(白砂がそうです)、前へ前へと出がちな級位者にはいい薬になるのだろう。

 少し気になったのは、玉の手筋と桂香の手筋とでは、手筋感というか雰囲気というか、そういう「感覚」が違うのではないか、ということ。
 飛び道具という意味もあるし、攻め駒の桂香と受けないといけない駒である玉とではやはりコンセプトが違う。これらが混ざってしまっている構成はどうかな……? と思った。やっぱり飛角桂香でひとまとめとしたコバケン本の方が、流れとしてはスムーズに読めるのではないだろうか。
 もちろん、丁寧に解説してあるという点では評価できるし、本書が駄作というわけでは決してない。
 ただ、なんとなく、前例があるからムリヤリ編成を変えたようにも思えるので、そんなことしなくても本書の価値は変わらないのに……と思ったので。
作成日 2004-09-24 | [総合 ( 手筋 )]
 有段者への道案内

有段者への道案内―級位者のための実力養成講座
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著者:宮崎 国夫 / 出版社:木本書店
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫あり。(価格・在庫状況は9月20日 1:48現在)

 次の一手形式で、将棋の手筋を身につけていく本。
 なんだか紋切り型の説明になってしまったが、いい意味でも悪い意味でもそうとしか説明しようがない。

 ページが上下に割れていて、それぞれが独立した問題になっている。「~指しこなす本」シリーズと似たような形式だ。ただ、あちらが本を逆さに持ち替えるのに対し、本書はあくまでもレイアウトとして分かれているだけ。なので、読み方としては、一度最後まで読んでまた最初に戻って……という形になるだろう。
「少しでも問題数を増やそう」という著者のサービス精神を感じるが、しかし、これはこれで見づらい気もするので、残念ながら一長一短だと思う。個人的には、その心意気に一票を投じたい。

 問題そのものの質は、初段くらいの人が楽しめる程度のものになっている。タイトルに偽りはない。
 ただ、作中で「○段の問題」となっているが、その段位が少し辛いと感じた。正確に言うと、簡単な問題は表示段位程度に簡単なのだが、難しい問題は表示段位以上に難しく作ってある感じがする。もっとも、この辺りの感覚は漠然としたもので、白砂が持っている段の尺度が狂っているだけかもしれない。できるのであれば、実際にいくつか問題を解いてみて、自分のレベルに合っているものかどうか確認して欲しい。

 正直に言うと、次の一手形式の棋書は買うものではない……という、いやぁーなポリシーの持ち主なので(笑)、購入を勧めることはできない。一度読んでみる価値はあると思う。
作成日 2004-04-20 | [総合 ( 手筋 )]
 羽生の法則 2 金銀の手筋

羽生の法則〈2〉金銀の手筋
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著者:羽生 善治 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月18日 9:22現在)

 羽生の手筋本シリーズ第2弾。
 今度は金銀にスポットが当てられている。これで金銀玉だったらコバケンになっていたところだ(笑)。
 本の作りは、前回と同じく見開き。

 白砂の評価を見ていただければ判るが、今回の本は前回よりもかなり簡単になっている。
 例えば銀では、金のナナメ後ろから引っ掛ける筋だとか、△2四玉△1四歩△2三歩△3四歩の形で▲2二銀と打つ筋。金だったら△6七金に▲7九金と千日手で粘るとか、飛車打ちに金ではじくとか。もちろんある程度高級な(?)手筋も紹介しているが、基本はこのくらいの難易度の解説が続く。
 初段の人が力をつけるために読むのではなく、初段になるために読む、という本だと思う。

 歩の手筋の場合、数が多いということもあって、さらっと紹介するだけでも結構なボリュームになるし初段くらいの人でも「ためになる」のだが、金銀の手筋というのはさほど多くないので、どうしても内容が基本的なものになりがちだ。それが、同じ編集方針でありながら、本書が前書よりも対象棋力が低くなっている原因だろう。
 もちろん、棋力の低い人を対象にしているからいい本ではない、ということではない。愛棋家全体の棋力の底上げも重要なことだ。本書はそれに十分貢献できる良書である。

 もっとも、羽生には高段者向けの本を書いて欲しいなぁ……という欲求もある。
 本書を「棋士・羽生善治」が書く意味は、棋書という観点で見ればほぼ100%ない。売上がよくなる(だろう)、という「羽生ブランド」としか思えない。
 仕方がないのかもしれない。でも、ちょっとなぁ……と思ってしまう。
作成日 2004-04-05 | [総合 ( 手筋 )]
 歩の玉手箱

歩の玉手箱―楽しく読める手筋の宝庫 (MYCOM将棋文庫)
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著者:桐谷 広人 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は9月16日 11:13現在)

 歩についての解説書は『将棋は歩から』にとどめを指す……と白砂は常々思っているのだが、本書は『将棋は歩から』に比べるとかなり判りやすい内容になっている。

 形式としては、歩の手筋を分類・解説するという『将棋は歩から』と全く同じものなのだが、部分図を多く取ったり「文章的な解説文(伝わりますかねこの感覚)」を少なくしたりとカタログに徹する努力をしている。歩の手筋の分類も新たに増やした。
 初級者、中級者は一度読んでおいて損はないと思う。

 ここだけの話、不利な時に逆転するコツは歩をうまく使うことだ。どうせ不利なのだから駒も気楽に捨てられるし、相手は歩なので挨拶するかどうかで悩む。なんとなく歩を使われると「手筋っぽくやられてる」という気にもなるし(笑)。
 というわけで、逆転の秘策として読み込むのも悪くないだろう。
作成日 2003-11-04 | [総合 ( 手筋 )]
 分かる・役立つ 速効!矢倉の手筋

分かる・役立つ速効!矢倉の手筋
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著者:飯塚 祐紀 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は9月20日 1:48現在)


 矢倉戦で生じる代表的な手筋、攻め筋について解説している本。
 よくある▲2四桂のぶち込みや▲4一銀の引っかけといった基本手筋、理想形に組んだあとの攻略といった、身もふたもない言い方をしてしまえば「矢倉素人のための初級解説本」。しかしそれゆえ、矢倉党の級位者には参考になると思う。

 なんで▲4一銀と金に当てる手が常に急所となるのか。どうして序盤の組み合いで漫然と指してはいけないのか、本書を読めば、喰らったときの破壊力からそれは察せられるはずだ。かなり後手にはサンドバッグになってもらっているので(笑)都合のいい指し手も少なくないが、本書のような「手筋」を喰らうと陣形というのはあっけないほどモロい。また逆に攻略も可能だ。プロやアマ高段者が固そうに見える玉をあっという間に丸裸にしてしまうのは、こういった手筋を常識のように使っているからなのだ。

 本書を読めば有段者になれるとは思ってはいけない。強くなればなるほど、お互いに手筋を知っているから、それをやられないようにやられないように指していくからだ。しかし、初段にはなれる。級位者と段位者の最大の違いは、これら手筋を活用できるか否か、といっても過言ではないからだ。
 先にも言ったとおり、都合のいい指し手がけっこうあるので本書だけでは上達は望めない。しかし、基本手筋を知るうえで本書は格好の教材になるだろう。
作成日 2002-04-25 | [総合 ( 手筋 )]
 将棋は歩から(上)(中)(下)

将棋は歩から (上巻)
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著者:加藤 治郎 / 出版社:東京書店
出版日:
¥ 1,470 (定価)/46pt (Amazonポイント)
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<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は9月18日 14:05現在)

 はっきり言って、この本を読んでいない人は「損」である。
 将棋において最も使用される駒である歩、その効果的な使用法を解説しているわけだから、こんなにおいしい本はない。二、三段レベルの人達でさえ知らないような手筋が、惜しげもなくそこらじゅうにゴロゴロ転がっている。
「ざっと一読すれば初段、通読すれば二三段」とはあとがきの言葉だが、この言葉に嘘はない。騙されたと思ってぜひとも手に取ってほしい。

 私はこれを綾瀬市立図書館で読んだ。現在はB6版の本が出ているが、そこにあったのは青い表紙の愛蔵版だった。実は家にはB6版の本があるが、これは結婚前、紫と二人で行った帯広の本屋で見つけたものである。三冊4900円は安くはなかったが、見つけたその場でレジに走った。懐かしい思い出である。

 誇張でなく、将棋400年の歴史に残る名著であると、私は信じて疑わない。
作成日 2001-01-01 | [総合 ( 手筋 )]
 将棋・端攻め全集

将棋・端攻め全集―破壊力抜群の必勝手筋 (PERFECT SERIES)
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著者:大内 延介 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は9月18日 14:05現在)


 いきなり個人的な話で申し訳ないが、7七桂戦法を研究して感じたのは端攻めの重要性だった。7七桂戦法は持久戦になる確率が高く、また相手は位を取ってくる将棋になる。下段飛車から桂香を2四あたりに打ちこんで終わりという形に常になるわけだ。
 そうなるとねがぜん端攻めが脚光を浴びてくる。桂香を手に入れるには飛車を打ち下ろすか端攻めで交換するしかないからだ。
 という思考の流れからこの本にたどりついた、のだが……。
 改めて思ったことなのだが、端攻めの主役は桂香ではなく、歩である。タタキ、垂らし、突き捨て、連打……。とにかく「歩」が活躍する。

『将棋は歩から』『』に全部書いてあるぞ……。


 というわけなので、ことさらにこの本を買う必要はないと思う。私の持っているのは変形A5版くらいの本だが、今はちょっと大きめの本がリバイバルということで出ているらしい。
 だまされないように(ちなみに、写真はその復刻された方)。
作成日 1998-03-01 | [総合 ( 手筋 )]
 歩の徹底活用術 駒別スーパー手筋講座

歩の徹底活用術 (駒別スーパー手筋講座 (1))
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著者:小林 健二 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は9月20日 20:22現在)

 駒の種類ごとに、その特性と効果的な使い方をレクチャーする……というありがちな企画(笑)の第1弾。やっぱり「歩」から入るのは自然だと思う。

 小林健二ということで既に白砂は胡散臭い目で見ていたのだが(笑)、内容はいたって堅実。見開きごとに項立てされていて、手筋が判りやすく解説されている。
 初心者には『将棋は歩から』『歩の玉手箱』などよりとっつきやすいかもしれないが、棋力が上がるにつれて「内容の薄さ」が目に付いてしまうかもしれない。なんとなく「不足感」があるのだ。

 シリーズ化ということで、全部の駒をやる。もっとも、あとは2冊にまとめてということになっているが。
 級位者であれば、シリーズを通して読んでみると棋力が上がるだろう。それは保証する。初段前後でも、いくつか拾い物があるかもしれない。有段者は、たぶん時間の無駄だと思う。
作成日 1969-12-31 | [総合 ( 手筋 )]
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