↑amazomで見る↑著者:阿久津 主税 / 出版社:日本放送出版協会
出版日:
¥ 1,260
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
「アッくんの、めぢからあ(棒)」でお馴染みだった(そうか?)アッくんこと阿久津主税のNHK将棋講座が本になったもの。
講座は見ていたのだがテキストは買っていなかったので、どれくらい加筆されているのかどうかは残念ながら判らない。
内容は、中盤での戦い方の解説、ということになっているが、升田式石田流の形から▲7七銀~▲8六歩と攻めるものや、矢倉▲3七銀戦法で▲1五歩と端歩を詰めた場合の攻め方や▲6五歩と突く宮田新手など、定跡の続きといったものも少なくない。もちろん中盤での戦い方であることに変わりはないのだが、
『金言玉言新角言』とか
『羽生の新格言集105』みたいな本を期待するとちょっとがっかりするだろう。
むしろ、有段者用の突き詰める定跡書ではなく、そういう定跡書で「この手は後手不利になる」とさらっと書いてあるところを補足する、といった趣が強い。
それぞれの項頭に見開きでポイントの局面を載せ、「いい局面」「悪い局面」を事前に提示したり、その局面の差を判りやすくするために悪い局面の方はグレーの網掛けで表すなど、細かい部分にも気を使って
わかりやすく表示しようと頑張っている意志を感じた。本文の行間を通常よりやや広くして見やすくしてあるようにも感じたし、フォントやポイント数などもかなりいろんな種類を使っている気がする。それらが合わさって非常に「見やすい」本になっていて、これは評価したい。
ただ、ちょっと不満だったのが、見開きの部分の「悪い局面」のところ。全部で6図面あって、いい局面悪い局面が3図ずつある。基本的には1対1に対応している(こう指すのがいい、というのと、こう指しちゃだめ、というのが対応している)のだが、場合によっては悪い局面が進んでいく過程を表していくときがある。悪い局面1があるとして、そのまま進むと局面2、さらに進んで局面3、といった具合だ。これは、さきほどの説明にある1対1とは違う表現法になっている。
矢印で流れが表現されているので、ちゃんと読めば判ることなのだが、ここはちょっとムリでも統一してほしかった。それか、もう少し矢印を大きくして「対応」なのか「流れ」なのかを明確にするとか。ちょっと意地悪なことに、2図面は流れで1図面は対応、なんていう場合もあったりするのだ(P.226など)。
まあそんな細かい部分が逆に気になってしまうくらい、「ちゃんとした」本に仕上がっていると思った。もう少しこの形式のレイアウトの本が出てもいいんじゃないだろうか。「棋書アレルギー」の人にこそ読んでほしい一冊だ。
作成日 2011-09-12
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者: / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
『大覇道伝説』と同じく、大局観、局面の考え方について書かれた本。もう刊行されてからずいぶん経つのだが、素材が定跡のように日々変わるわけではないだけに今でも十分通用する。
実戦から遠ざかっている社会人は必読である。
大会の日、会場に向かう電車の中でよく読んでいた。なんかそれだけで力が出てきそうな本である。良書と思う。
作成日 2003-09-14
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:谷川 浩司 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
「戦いの絶対感覚」シリーズから、ついに待望の谷川版が出版。
どんな内容なんだと期待して、立ち読みだけでは飽き足らず結局買ってしまいました(笑)。
で、内容なのだが……。
ち ょ っ と 残 念
谷川自身の実戦譜を元にしている、という部分もあるのかもしれない。しかし、それにしてもなんとなく解説に既視感がある。どこかで聞いたような解説ばかりなような気がする。
しばらく読み進めて、わかった。
観戦記を読んでいるときと、まったく同じ空気なのだ。
今までの「戦いの絶対感覚」シリーズは(特に最初の
佐藤本・
森内本は)、まさに「感覚」の部分を解説してくれたように思う。ところが、前回の
羽生本あたりからだと思うのだが、単に実戦譜を解説してるだけやん、みたいな感じに変化している気がする。
特に谷川の場合、その鋭い攻めは谷川ならではという感が強いので、よりいっそう普遍的
でない解説になっている。なので、どうしても「この呼吸を会得しよう」ではなく「おーすげー」となってしまって、これが自分の血肉になるのか疑わしくなってくるのだ。
読んでまったくためにならない、とまでは言わない。
ただ、これを読んだから強くなると断言できるか……というと、ちょっと疑問だ。
ちょっと邪道な感はあるが、谷川の好プレー集として読むと楽しめると思う。
作成日 2003-05-21
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:羽生 善治 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
絶対感覚シリーズ第3弾。シリーズ決定版ともいうべき羽生の登場である。
しかし、正直に感想を言うと「物足りなかった」。
今までの2冊(
佐藤本、
森内本)に比べて、キレがあまりない感じがするのだ。
題材の選び方が白砂の肌に合わなかっただけかもしれないが、なんとなくよくある局面のよくある解説を聞かされている感じがした。
それでも、大局観というものを考えるうえで有効な指針が数多く含まれていることは間違いない。このシリーズ、ここで打ち止めになっている感じがするが、できればもっと他の棋士のものも読んでみたかった。
作成日 2001-11-20
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:高野 秀行 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
「大局観」に関する著書は意外と少ないが、その最新刊になると思う。
『これにて良し? 四間飛車VS急戦定跡再点検』の続編といってもいい内容である。
基本的なコンセプトは前回と変わらない。従来から言われている形勢判断の4つの要素……駒の損得、玉型、駒の働き、手番……を分析して、現在の局面の形勢判断をするというものである。初級者にとっては大事なことなので、本書を読んで勉強するのはいいと思う。
ただ、題材が「ありきたり」というかそんなにたいしたものではない(と白砂は感じた)ので、初段以上の人が改めて読むのはどうだろう、という気がした。いくつか面白い変化はあったので損はしないと思うが、かといっておぉそうかと感銘を受けるほどではない。
個人的に言わせてもらえば、本当にプロが本書のような形勢判断法をもって形勢判断を行っているのかどうかが気になる。なんかこの4つの要素というのは「使い古された感じ」がしてしまうのだ。
例えば、「駒の働き」という項目。なにをもって働いているかをどうやって判断するか、というのが形勢判断方のひとつだと白砂は思うのだがどうだろう。「それがわかりゃ苦労しねえんだよ」みたいな(笑)。非常に抽象的だと思う。
逆にプロになればなるほどそういう部分は「感覚」でわかるようになってくるので、それを文字にして伝えるのは難しいのだとは思う。しかし、初級者の底上げのために本当に役立つのはそういう感覚の部分を数値化・言語化することだと白砂は考えている。その点、ちょっと本書には不満がある。
もちろん、それこそ「それができりゃ苦労しねえんだよ」というプロの声が聞こえてきそうな贅沢な要求なのだが(笑)。
作成日 2001-09-28
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:加藤 治郎 / 出版社:東京書店
出版日:
¥ 1,575
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
これを知っている人は相当古い人か、さもなくば「通」であると断言する。
『将棋は歩から』の加藤治郎名誉九段(確か死んでこうなったと記憶している)の、1981年の著書である。
内容は『将棋は歩から』に劣らず高度なもので、将棋を指すうえでの基本的な考え方を講義している。こういう類の素材は時が経っても色あせるものではなく、また、加藤名誉九段の将棋に対する姿勢も手伝ってか、現在でも立派に通用する内容になっている。
将棋とは高等数学である。そして数学とは、公式を組み合わせて解いていくものである(というか、数学を判りやすくしているのが公式である)。プロが短時間の読みでも最善手を逃さないのは、この公式に基づいて考えているからであり、弱い人が長く考えても悪手を指すのはこの公式が理解できていないからである。だからこそ、定跡や寄せなどの「末端」の知識よりも、将棋の「本質」に直結する公式を理解するべきである……と、長くなったがこれが本書の基本姿勢である。
目次を見ればそれが判るだろう。
本書では公式を大中小に分け、大型公式と中型公式について解説している。内訳はそれぞれ、
- 大型公式
- 数の公式
- さばきの公式
- 位取りの公式
- 陽動の公式
- 死角の公式
- 焦土の公式
- 中型公式
- 成りの公式
- 各個撃破の公式
- 手得の公式
- 駒得の公式
- 良形と悪形の公式
となっている。
言葉だけでは意味がわかりにくいものもいくつかあるが、有段者であればなにを言わんとしているかは判るはずだ。これだけ重要な問題をまるまる一冊かけて丁寧に解説してくれるわけである。
また、『将棋は歩から』もそうなのだが、棋書には珍しく二色刷り&横書きである。図面が本物の盤駒と同じ色というのも凄いし、横書きの棋書なんてこの本くらいだろう。これは想像だが、先に出た「将棋は高等数学」を意識してのことと思われる。
これを見つけたのは、確か大和の古本屋だったと思う。古本屋での値段は400円だったが、その何十倍分もの知識をこの本からはもらった。
おそらくほぼ間違いなく絶版だと思う。こんな良書を埋もれさせるとは、一人の愛棋家として本当に情けない限りだ。
付記:本書は2000年に復刻された。一人の愛棋家として本当に嬉しく思う。
作成日 2001-01-10
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:小暮 克洋、森内 俊之 / 出版社:主婦と生活社
出版日:
¥ 998
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
森内優駿流(どうもこのネーミング好きになれないんだけどなぁ……)シリーズの一冊。現状を正しく認識し、それを踏まえてどうすべきか方針を立て、指し手を決定するという考え方の本である。
一度読んでみるのはいいかもしれないが、そんなに凄い本でもないなぁ……というのが正直な感想。ただ、初段直前くらいの人で、「茫洋とした局面でどう指せばいいか判らない」と感じている人は一度手にとって見るといいかもしれない。なにか発見があるかもしれない。
……かも、だけど。
作成日 2000-09-04
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:森 ケイジ / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,260
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:58現在)
『終盤の魔術師』森9段が書いた「逆転術」の解説書。
……と聞くと面白そうなのだが、実戦での逆転劇を見せられても、それを体系化できんのかい、という疑問が残る。まぁ、本書はそこそこうまく分類整理している方だと思うので、読んでいて苦にはならない。
ただ、苦にはならないのだが、立ち読みならいいけど買うほどでもないなぁ……というのが本音である。申し訳ない。
作成日 2000-07-30
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:佐藤 康光 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,470
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫あり。(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
序盤中盤終盤の各局面での考え方について、佐藤康光の考え方を解説していくことによって習得しようという内容。
『読みの技法』の佐藤先生特別レッスン版といえばいいだろうか。
非常に高度な内容なので、有段者でないと理解できないかもしれない。懇切丁寧に解説しているようでいて、基本的な大局観などは「すでに持っているもの」として解説しているので、基本ができていない人が読んでもきっとチンプンカンプンだと思う。そういう意味では非常に読者を選ぶ本である。
もっとも、佐藤の大局観を解説してもらっているわけなのだから、簡単なわけがない。これは仕方がないというものだろう。
作成日 2000-01-20
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:島 朗、羽生 善治、佐藤 康光、森内 俊之 / 出版社:河出書房新社
出版日:
¥ 1,365
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
島八段が出題する局面について、羽生・佐藤・森内の三者が自分の「読み」を披露する。局面は漠然としたものが多く、次の一手のように厳然たる正解が存在するものではない。つまり、トッププロの三者が「実戦でどう読んでいるか」が正直に書かれているのである。
実際にその局面に出会った時、どういう風に読みを展開していくのがいいのか。棋風の違いなども考慮しつつ読むと読み物としても楽しめる。
このシリーズは全体的に有段者向けに書かれているので級位者には辛いかもしれないが、それでもできれば手に取ってほしい。
もちろん、有段者は必携である。
作成日 1999-03-25
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:田村 康介 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 1,449
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
作成日 1971-11-30
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総合 (
大局観 )]
↑amazomで見る↑著者:羽生 善治、木屋 太二 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365
(定価)
(評価:級位者)
(評価:初段~三段)
(評価:四段以上)在庫切れ(価格・在庫状況は5月18日 9:59現在)
作成日 1971-04-20
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総合 (
大局観 )]