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 勝つ将棋 詰めろ入門―気持ちいいほど終盤の急所がわかる

勝つ将棋 詰めろ入門―気持ちいいほど終盤の急所がわかる
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著者:中原 誠 / 出版社:池田書店
出版日:
¥ 1,050 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)

 詰めろ入門、とあるが、要するに必死の本。また、30ページほどだが詰め将棋も載っている。

「おとなのための徹底的終盤入門書!」と折り返しに煽り文句が入っているが、入門にしては実は結構難しい。最初は簡単なのだが、後半に進むにしたがってどんどん難易度や読む手数が上がっていく。「詰めろの一手を考えてください→15手」とか言われたらそりゃあ萎えるよね(笑)。まぁ、長く使えるという意味では一冊のコストパフォーマンスは高いと思うので、入門のつもりで買った人はあせらず読んでほしい。

 詰めろを探す、というアプローチは斬新だなと思った。プロの将棋でも、2手開いているから詰めろの連続で押し切る、などという展開は珍しくないが、初心者はまずその詰めろを探すのが一苦労だ。その指針の一つにはなるだろう。
 問題点として、本書の場合、実は詰めろと必死の境界線が凄くあいまいで、詰めろを扱っているのに必死問題だったりしている。それだったら、詰めろのかけ方は詰めろの章だけで独立させて、必死問題は必死問題の章に移したほうが分かりがいいと思う。詰めろの解説が90ページあるのに必死の解説が50ページしかないので、ちょっとバランスがおかしい。

 そういう細かい問題点はあるものの、なかなかの良書である。
 表紙のイラストがちょっと持ち歩きを躊躇させるが、2段くらいまでの人であれば十分実用に耐えうる。また、4段くらいまでの人も、タイムトライアルのつもりで挑戦してほしい。白砂もやってみたが、結構詰まった問題もあった。なかなか骨っぽい本だ。
作成日 2011-08-31 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 将棋上達の方程式 手筋の公式 基礎編

将棋上達の方程式 手筋の公式 基礎編
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著者:北島 忠雄 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)

 駒別の手筋について、初心者(初級者ではなく、本当の意味での初心者)に解説する本。

 はじめの2/3くらいで、講義形式でずーっと手筋を解説するという、かなり贅沢というか丁寧というか、ありそうでなかった形式を取っている。『寄せが見える本』の初心者版、といった感じだろうか。この形式は評価したい。
 題材も、初心者向けということで、▲2二歩と打って桂馬が取れますとか、▲2五香で田楽刺しですとか、▲4一銀と割り打ちますとか、そういうレベルのものを一通り集めている。半可通の方が見ると「こんなカンタンすぎるもの」と哂いそうなものもたくさんあるが、こういう知識の集成が実は上達には一番いいのだ。著者はそこのところをよーくわかっているのだろう。本文中のイラストも含めて、物を教える才能があるのだと思う。こういう人はこういう人で立派なプロだ。

 本音を言えば、個人的には若干文章が気になった。もう少し練ればさらに読みやすくなるのでは……と感じる部分も多々あった。ただ、この点については個人の手癖の部分が大きいからなんとも言えないのかな……と考えることにしている。

 後ろのほうにちょっとだけ高度な(単に手数が長いだけと言ってしまえばそれまでなのだが(笑))手筋を載せて、「これが理解できたんだ。上達したんだなオレって」と読み手の心理をくすぐることも忘れていない(←冗談ですが、まったくの妄想ではないと思います)。なかなかに練られた良書だと思う。
作成日 2008-07-21 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 寄せの極意

寄せの極意―対居飛車、対振り飛車を徹底解説 終盤の華麗な技で勝利をつかめ! (スーパー将棋講座)
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著者:高橋 道雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)/39pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)


 寄せの技術についての解説本。
 各テーマごとに、見開き2ページの基本問題と、テーマを応用した実戦解説を4ページ前後費やしている。
 サブタイトルが対居飛車・対振り飛車となっているが、著者が純粋居飛車党ということもあって、対居飛車は矢倉のことであり、対振り飛車は居飛車から見た美濃・穴熊攻略である。振り飛車党は逆の立場で読まなければいけないし、横歩取りなどは出てこない。

「とにかく上から押さえていこう」「王手をかけて玉を逃がすのは下策」といった感じの初級編テイストではあるが、基本問題から全体図を使用しているため、やや複雑な印象を受けた。このレベルのことを解説したいのであれば、部分図にしたほうが頭には入りやすいんじゃないかなぁ……と思う。
 また、ちょっとムリがないかこのテーマは? というものもないではない。「遊び駒を活用せよ」とか「盤面を広く見ろ」とか、これは寄せの極意というよりは常に考えておなければならないことだと思うのだが(笑)。また、基本問題で美濃囲いの▲7四桂という手を解説しておきながら実戦編では▲9四桂という手を出すとか(▲7四桂の筋はかけらも出てこない)、ちょっとチグハグな部分もないではなかった。この辺りの部分をもう少し整理して削り、横歩系の陣形に対する寄せを盛り込んだ方が、内容としては充実した気がする。

 やや重箱の隅的な注文ではあるが、逆に言うとそれ以外の部分、たとえば問題のレベルや解説の多寡などは非常にバランスが取れていてすばらしい。創元社らしい初級者に優しい作りになっていると思う。
 前述のとおりすべてが全体図なのでとっつきにくい印象があるかもしれないが、初段前後までであればお勧めできる良書である。
作成日 2008-03-22 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 光速の寄せ1 振り飛車破りの巻

光速の寄せ〈1〉振り飛車破りの巻 (Super series special (Volume 1))
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著者:谷川 浩司 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,020 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月16日 11:47現在)


「光速の寄せ」で名を馳せる谷川の寄せ解説本。もともと谷川の著書は一定以上のクオリティを持っているが、本書は格別。殿堂入りにしても文句ない名シリーズである。

 5巻セットの1巻目は居飛車から見た振り飛車退治の本。基礎知識編で美濃囲いと穴熊囲いの特徴を学び、手筋編で崩し方を、即詰み編で詰み手筋を次の一手形式で解説する。
 非常に内容が濃く、実戦で生じやすい形がよく出てくる。本書の手筋を知っているかいないかだけでかなり勝率が違ってくるだろう。しっかりと体系化された良書だと思う。
作成日 2007-09-03 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 終盤の定跡デラックス

終盤の定跡デラックス
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著者:週刊将棋 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 999 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)


 昔、毎コミで出ていた『終盤の定跡』をまとめたもの。それに加えて、囲いの崩し方と3手5手の詰め将棋が載っている。

 そもそもの『終盤の定跡』シリーズが週刊将棋の段級認定問題を採録したもので、本書では初歩から3段までが載っている。2段だの3段だのといいつつ、しかし他の記事はといえば初級講座と3手詰5手詰というのはかなりの違和感だが(笑)、要はそれだけ問題が難しくはないということだろう。事実、正解率が9割前後の問題は「よくある手筋」がほとんどだ。

 初級者が力をつけるには悪い本ではないと思うが、なにぶん現在は手に入りづらい。類書もあることだし、わざわざ手間をかけてまで読む本ではないだろう。古本屋などで見かけたらキープしておくのはアリだと思う。
作成日 2007-08-31 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 終盤の手筋 詰み・詰めろ・必至・囲いの攻略・受けの基本テクニックを学ぶ

終盤力養成講座〈1〉終盤の手筋 (将棋終盤力養成講座 (1))
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著者:勝浦 修 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)


 級位者向けに詰め手筋や囲いの崩し方を教える、という内容。

 一冊に詰め込むにしては範囲が広く、そのためやや散逸な印象を受ける。しかし、もともと基本手筋の紹介であるのでこれで十分だろう。
 図面も大きく、初級者から中級者にとっては「読みやすい」本でもある。
 創元社らしい、入門向けに手がたく作られた良書だ。
作成日 2007-08-30 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 終盤の謎

森信雄の強くなる将棋〈2〉終盤の謎 (森信雄の強くなる将棋 (2))
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著者:森 信雄 / 出版社:山海堂
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)


 前著『終盤の鬼』に続く「寄せのレッスン本」。ただし、前著もそうだったが、基本に忠実ではあるのだが問題自体はスーパートリックである(まえがきにも断り書きがある)。

 もともと白砂はこういう「次の一手本」というものをあまり信用していないので、その点でやや評価は辛くなっている。ただ、本書は「詰めろ逃れの詰めろ」といった切り返しの技が基本なので、自陣敵陣に目を配りつつ、速度計算もしつつ……と、結構高度なことを考えないといけない場面も多い。まぁ、大体は妙手一発で終わるんだけどね(爆)。

 正直な感想を言えば、スーパートリックの続きのような「鑑賞物」という位置づけに近いと思う。
作成日 2006-09-02 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 詰めと必至ハンドブック

詰めと必至ハンドブック
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著者:内藤 國雄 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,155 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)


 初級者から中級者向けくらいを対象にした、易しい必死集。
 簡単な1手必死120問と、少し難しい1手必死30問とからなる。

 終盤を鍛えるなら詰将棋より必死の方が実践的で、というか必死はその中に詰将棋を内包しているため、読みの長さが少し多く必要になる。そのため、たった1手の必死とはいえ、詰将棋に直すと5手とか7手分を読むことになる。読みの訓練になるのも納得というものだ。
 本書では、前段として詰みの形について解説し、どの持ち駒があれば詰むかという練習問題でウォーミングアップする。それから1手必死に入っていくので、徐々に読み筋が深まっていくのだがあまり気にならない。

 問題数、問題の質ともに、初段以下の人には最適だと思う。

 こういう良質な必死本を読むと、必死と詰将棋を合わせた本というのも欲しくなってくる。
 問題が提示されるが、詰むかどうかが判らない。詰ますか必死をかけるかという選択も同時に迫られる。応用問題として、詰みも必死もかからないのでいったん受けに回るとか、2手スキをかけて勝ちとか、そういう問題がところどころに入っているとなおいい。
 浅川書房あたりで一つよろしく(笑)。

作成日 2006-07-08 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 羽生善治の終盤術2 基本だけでここまで出来る

羽生善治の終盤術〈2〉基本だけでここまで出来る (最強将棋21)
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著者:羽生 善治 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,365 (定価)/43pt (Amazonポイント)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)


 前作に続き、寄せについて書いた本。お得意の「本をひっくり返す」次の一手方式で書かれている。

 サブタイトルは「基本だけでここまで出来る」となっていて、取り上げられた形を見ても、なるほど基本的な手筋だけで構成されている。入門書で手筋を覚えても、実際に使いこなせなければ意味がないという好例だろう。
 同時に、羽生の「大山先生は手を読んでない。ホントに読んでないんですよ」という発言も思い出した。大局観と基本的な手筋が頭にあれば、手を読むことなどしなくてもツボに手が行くということだろう。事実、本書に載っている、堅そうな陣形、手がかりのなさそうな玉形が、あっという間に寄ってしまう。「公式は暗記するのが重要なのではなく、使いこなすことが重要」だということがよく判る。

 次の一手形式も効果的に機能していると思う。
 羽生が講座で壇上に立ち、大盤を動かしながら「これはこうやっていきます。……次の形、これはこう攻めれば潰れてますね」と解説しているようなスピード感が感じられる。次の一手形式の「ブツ切り感」がいい方に作用しているのだろう。

 ただ、その点から苦情を呈すると、個々の問題に関連がないのが逆に気になった。
 前述のたとえを使うなら、「これはこうやっていきます。……次の形、これはこう攻めれば潰れてますね」と言う時、通常は「先程と同じく……」とか、「この筋があるので前回の手順は使えず、代わりに……」とか、前後にはなんらかの関係性があるものだろう。そうやって体系的に学ぶことによって、よりいっそう理解が深まる。本書には、あまりそれが感じられなかった(ないわけではない。念のため)。
 そのため、本当に単に次の一手をいっぱい解くだけ……という雰囲気もなってしまいがちだ。
 題材の難易度など、非常にうまくできていると思うので、もったいないと感じた。

作成日 2006-07-08 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 羽生善治の終盤術3 堅さをくずす本

羽生善治の終盤術〈3〉堅さをくずす本 (最強将棋21)
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著者:羽生 善治 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,365 (定価)/43pt (Amazonポイント)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫あり。(価格・在庫状況は11月16日 11:35現在)

 かなり高度な内容を実は解説しているこのシリーズ。第3弾は「囲い」にスポットを当て、その崩し方を解説している。

 登場するのは美濃・矢倉・穴熊の3種。
 囲い崩しだったら対振り飛車の舟囲いはないの? と思ったが、冷静に書名を見てみれば『堅さをくずす本』だった。舟囲いは固さよりは広さを主張する囲いだ。

 内容としては、まずはじめに一般的な囲い崩しの「形」を解説し、次に実戦譜で具体的な手順を解説する。次の一手形式で延々続く形式なので、図面はかなり多い。

 ただ、どうも不満というか、事前の触れ込みとの落差のようなものを感じてしまった。こちらが勝手に感じてしまったものなので酷な話ではあるのだが。
 最初、本書は「どういう形であればどういう囲い崩しの手筋が利用できるか」というテキスト(講座)的なものだと思っていたのである。この形はこの金と龍の位置関係に注目、この場合はこういう手筋が利きます、とか、この場合はここに後手の利きがあるため、手筋1は使えません、とか。
 それも基本的な囲い崩しだよ、と言われてしまえばそれまでなのだが(<そうなのか)、むしろこれは「囲い崩しの応用」だと思う。で、本書は、その応用のメカニズムを解明した画期的なものだと思ってしまっていたのだ。

 もっとも、本書の形式が白砂にはあまりなじまなかった、という方が根本的な問題で、そのために評価が低くなってしまっているのかもしれない。次の一手形式とはいえ、きちんと順序立てた例題が並んでいるので、体系的に学べると言えなくもない。
 また、扱われている手筋はよくあるものだが、プロの実戦で出てきた「王道の寄せ」である。その手触りを覚えることは、間違いなく棋力向上につながるだろう。

 結局のところ、題材自体は悪くない。あとは読者の腕次第、という感じの本だと思う。
作成日 2006-07-08 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 終盤の鬼 森信雄の強くなる将棋

森信雄の強くなる将棋 終盤の鬼
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著者:森 信雄 / 出版社:山海堂
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月19日 10:24現在)

 次の一手形式で寄せの勉強をする本。

 最初にちょっとした解説ページがあり、そのあとはひたすら問題を解いて鍛えていく方式である。
 ちょっと面白いのが、問題のページにヒント図面があり、「▲○○○という手ではこうなったダメ」みたいなものが図入りで載っていること。こういう、最初に失敗図を示すという形式の問題集は初めて見た。
 要するに、問題形式にはなっていても、その実これは講義形式であり、だから問題を解くというよりはどんどん読み進んでしまっても構わないようになっている。一通り読む(図面を見る)ことによって、寄せの形や手順を叩き込むという本だ。

 問題自体はなかなか骨っぽいものも入っているが、上級になると逆に「スーパートリック(作者にちなんで言ってみました(笑))」っぽくなっていて寄せの教材という感じではなくなる。もう少しターゲットを絞って、実戦的な問題集(寄せ講義)としてまとめた方が本としては生きたのではないか……と思った。
 試みとしては悪くないので、『寄せが見える本』一歩手前の読者を対象とするくらいで続編を作ってほしい。
作成日 2005-10-26 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 谷川流寄せの法則 応用編

谷川流寄せの法則 応用編
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著者:谷川 浩司 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月18日 5:49現在)

 前著の『谷川流寄せの法則 基礎編』に続く応用編。なのだが……

そんなに難しくなってない気が……

 あくまでも白砂の感想、なのだが、基礎編にあった「きちんと解説する」感があまりなく、問題形式でどんどん進んでいく。最初の格言を用いての解説もなんか上っ滑りの感があって、あまり実用的(基礎編と比べて)ではない。
 難易度の方も、一つ一つの問題の難易度は基礎編とさほど変わらないと思う。
 これが仮に、読む深さなり読む広さなり、あるいは攻防の速度計算だったり、もう少し難しい要素が入って入れば別なのだが、そんな感じもあまりしなかった。

 谷川の本はそれこそ昭和の頃から良書が多く、期待する部分はあったのだが、その期待が過剰になってしまったのかもしれない。また、『寄せが見える本 応用編』との比較でそう思えてしまったのかもしれない。と、まぁ、いろいろ外部要因があって偏見が入ってしまっているのかもしれないが、要するに、白砂としてはあまり期待したものではなかった。

 もう少し「解説」がきちんとあって、寄せの系統立てでもしてくれたら、評価はまた違ったものになったかもしれない。
作成日 2005-02-10 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 谷川流寄せの法則 基礎編

谷川流寄せの法則 基礎編
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著者:谷川 浩司 / 出版社:日本将棋連盟
出版日:
¥ 1,365 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 11:38現在)

 今度は谷川が寄せの本を出した。『光速の寄せ』シリーズは歴史に残る名著だと思うが、さて本シリーズはどうなるか……。

 形式としては、よくある寄せの本とそんなに変わらない。
 詰めろ、必死、1手すき2手すきといった言葉の定義から、簡単な寄せの紹介、囲いの種類と特徴など、一般的な項目が並ぶ。非常に簡潔に書かれているので、カタログとして読むなら十分だろう。
 ちょっと目を惹いたのが、「この局面でどの駒があれば詰むか?」という問題。
 確か『将棋世界』で連載していたものの焼き直し(かそのままか)だと思うのだが、これはなかなか骨があった。しかも、当時の講座では「この局面でどの駒があれば詰むか? できるだけパターンを挙げよ」という問題になっていて、エラい高度だなぁ~と感心した記憶がある。本書では、多少優しくするためか選択式になっているが、それでも「基礎」かぁ? と思ってしまうほど高度だ。腕に覚えのある方は、このページだけでもいいから読んでみるといいだろう。

 今後の方向性がいまいち判らない感はあるが、谷川が寄せの本を出す、ということに意義があると思う。
 県代表レベルの本、というのも期待してみたい。いや、もし出たら出たで、白砂なんかには手に負えないけど(笑)。
作成日 2004-08-06 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 寄せが見える本 応用編

寄せが見える本〈応用編〉
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著者:森 けい二 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,365 (定価)/43pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は11月16日 6:54現在)

 前書『寄せが見える本 基礎編』の応用編。 今回は、中段玉の寄せ方や、自玉との兼ね合いを考えた寄せを解説している。

 例によって解説がふんだんにあり、読み進めていくだけでそこそこ問題も解けてしまうと思う。基礎編での知識がこちらで改めて使われているものも多く、「だから基礎は大事なんだぞ」ということもよく判る。
 特に、「どの駒を渡すと危ないか」「自玉はあと何手もつか」といった、彼我の関係を確かめながら寄せるという部分をきちんと解説しているのがいい。判ってはいてもなかなかできないものだし、どうしても今までの手筋本の編集形態ではそれはかなわなかった。レイアウトの枠を取っ払い、伝えたいことを伝える方法に変更したことがここでも生きている。
 実際のところ、本書に書かれているところくらいまでが身についていれば、それだけで終盤は2、3段あると思っていいだろう。それ以上の棋力の人達も、新しい手筋を知っているのではなく、既存の手筋を組み合わせたりしながら指しているだけだろうから。

 できれば何度も読み返して、ここに書かれたさまざまな手筋・考え方を自分のものにして欲しい。
作成日 2004-06-10 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 寄せが見える本 基礎編

寄せが見える本 〈基礎編〉 (最強将棋レクチャーブックス (1))
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著者:森 けい二 / 出版社:浅川書房
出版日:
¥ 1,365 (定価)/43pt (Amazonポイント)
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在庫あり。(価格・在庫状況は11月16日 11:35現在)

 寄せ、というよりは、必死の解説と言ってもいいと思う。
 寄せのいろいろな種類を分類し、手順の解説を行った本。

 進め方の手順が面白い。
 よくある「問題→解答(解説)、問題→解答(解説)」という単純な形態ではなく、問題図をばばばばばっと見せてしまい、それらの解説を一気にやる、という形式になっている。
 大した違いではないように思えるかもしれないが、実は大違い。ページをまとめることで、従来のような「字数の呪縛」から解き放たれ、かなり詳細な解説をすることができるのだ。僅かな形の違いによる寄せ方の変化も、一気に解説することによってスムーズに頭の中に入ってくる。
 もう10年以上昔になるが、三宅正蔵という人が近代将棋付録に必死講座を書いていたことがある。ちょうど本書のような読み物形式になっていて、詳しい解説とちょっとずつ変化させた問題のおかげで、かなり必死については強くなった。本書も、級位者にとっては判りやすくためになる本になるだろう。

 問題そのものはかなり簡単だが、これは「基礎編」と銘打っている以上当然だろう。むしろこれで難解だったらサギだ(笑)。
 続編が出るようなので、有段者はそちらに期待しよう。
作成日 2004-05-26 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 囲いの崩し方 形の急所と手筋を知る

囲いの崩し方―次の一手問題集 形の急所と手筋を知る (終盤力養成講座)
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著者:沼 春雄 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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 次の一手形式で、美濃、矢倉、穴熊の囲いを崩す手筋を解説する。

 形式としては面白く、類書もあることから判る通り需要はあるのだろう。しかし、本書に関しては「中途半端な難しさ」を感じた。難易度がバラバラで、その難しさも手筋としての難しさではなく、全体局面で解説しているがゆえの難しさなのだ。ある意味、手筋を習得するためにはいらない難解さと言える。
 有段者向けというのであれば、「手筋を覚えても実戦で使えないと意味がない」という面もあるから仕方がないか……という気にもなる。しかし、手筋を習得しようという人間に対してそれ以外の部分の負担を強いるのはあまりよくないだろう。

 ただ、そういう部分の難解さに目をつぶれば、囲い崩しの手筋を習得するにはもってこいの本だ。
 歯ごたえがある、ということを念頭に置いて、気合を入れてから読んで欲しい。
作成日 2004-04-20 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 羽生の将棋実戦〈詰め&必死〉200 羽生マジックに学ぶ終盤の手筋200題

羽生の将棋実戦「詰め&必死」200―羽生マジックに学ぶ終盤の手筋200題
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著者:羽生 善治、森 〓@6BFC@二 / 出版社:日本文芸社
出版日:
¥ 893 (定価)
<%myrate1()%> (評価:級位者)
<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は11月17日 9:26現在)

 キーワードとなる単語が多すぎて題名を見ただけではどんな本だか判りにくいが、実戦で生じた詰みや必死を次の一手形式で出題する、という本。手筋、という言葉はない方がいいと思う。
  手順は単純な一本道からかなり骨のある難解なものまで(量はおいといて)あるが、実戦ということでかなり盤がごちゃごちゃしている。単純な部分図より、それだけで難しくなっていると言えるだろう。まず状況を把握するのに時間がいる。
 詰みと必死をいっしょくたにしてしまったのは評価したい。問題数が足らなかったからいっしょにしただけかもしれないが(笑)、即詰みと必死は密接に関連している。いっしょでもなんら問題はない。
 前例があった気もするが、せっかくだから、詰みと必死の問題をバラバラに入れても面白かったかもしれない。それだけで、「詰みも必死もある」「詰みがある」「必死がある」「詰みも必死もあるが必死をかけると詰まされる」と選択肢が広がり、一気に有段者向けの問題となるだろう。「詰みの問題」と言われるから詰みを考え、「必死問題」と言われたから必死を読む、というのは、やはり実戦の読み方とは違う。
 対象棋力は有段者ではないようなので、こんなことを言ってもなんなんだが。

 前例があるタイプの本だし、買って読むほどのものかどうかは疑問だ。かといって立ち読みで済ますにはそこそこ骨がある。図書館で借りられるようならそれがベストだろう。
作成日 2004-04-06 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 ゼったい詰まないZの法則

Zの法則―ゼったい詰まない終盤の奥義
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著者:日浦 市郎 / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
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<%myrate2()%> (評価:初段~三段)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月16日 11:47現在)


 どちらかというと体系化されておらず(笑)、ダラダラと続く印象を持った。
 ただ、終盤でZ(「絶対詰まない形」のことをZと言うんだそうだ)の形を作る、外すというのは現代将棋の終盤の定跡となりつつあるので、そのコンセプトを学ぶという意味では役に立つだろう。

 もう少し編集のしようがあったと個人的には思うのだが……。題材がいいだけにもったいない。
作成日 2003-11-14 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 ザ・必死 これが終盤の定跡だ

ザ・必死―これが終盤の定跡だ (MYCOM将棋文庫)
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著者:金子 タカシ / 出版社:毎日コミュニケーションズ
出版日:
¥ 735 (定価)
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<%myrate3()%> (評価:四段以上)
在庫切れ(価格・在庫状況は11月18日 19:52現在)


 まさに「幻の名著」とも言える本書。さまざまな必死の形をパターン分類し、次の一手形式で紹介している。
 簡単な1手必死から9手以上の長い手順の必死までと、初級者から有段者まで幅広く読めるだろう。

 現在でこそ「寄せの本」も多くなったが、当時は類書は多くなかった。また、問題のクオリティの高さは当時から有名だった。とはいえ白砂が実際に本書を手にしたのは販売後かなり経ってからなのだが。

 あまり解説が多くないので、手順を見て「なるほど」と思える棋力でなければ読み進めるのは少し辛いかもしれない。有段者は力試しのつもりでぜひとも取り組んでほしい。意外と実戦では寄せを逃しているかもしれない(笑)。
作成日 2003-01-01 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
 攻めか受けか 次の一手問題集 寄せの判断力を養う

攻めか受けか―次の一手問題集 (終盤力養成講座)
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著者:勝浦 修 / 出版社:創元社
出版日:
¥ 1,260 (定価)
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在庫切れ(価格・在庫状況は11月16日 21:23現在)


 いわゆる「次の一手」本である。終盤の局面を抜き出し、次の一手を問う。
 ただし、スーパートリックのようなパズル的なものではない。実戦さながらの局面を元に(というか元ネタがプロの実戦なので当然なのだが)、この局面は攻めるべきか受けるべきかを考える。純粋に読みの力、大局観が問われる。

 白砂はパラパラと読んだだけなのだが、意外と手ごわい。驚いた。
 こういう問題だと「~にて必死で勝ち」ばかりなのだが、本書の場合は「ここで受けておいて手勝ち」とか、本当に実戦の勝負と同じ形勢判断、ヨミをしないと正解は出せない。華麗な手順ももちろん多いが、地味に上から押しつぶして勝ちとか、そういう解答も多いのだ。既存の次の一手集よりは骨があると思う。こういう本を創元社も出すようになったのか……と、ちょっとビックリした。
 まえがきには「有段者はヒントを見ないで解けば云々」とあるが、ヒント自体があまり役に立たないので(笑)、かなり難しい問題が多い。ちょっと級位者では読み切れない(本書がではなくて、問題の正解手順が)と思う。
 初段前後の人が、終盤力を鍛えるのにはもってこいの本だ。

 買うか、と言われると「こういう本って繰り返し読めないからなぁ……」と躊躇してしまうのだが(笑)、立ち読みをして難しいと感じたら売り上げに貢献してあげて欲しい。こういう本って、意外と貴重だと思うから。
作成日 2002-10-01 | [総合 ( 終盤・寄せ )]
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