以前「居飛車編」を出版していたが、今度は「振り飛車編」。
「最先端」、という言葉通り、最先端の変化が盛り込まれている。
四間飛車、中飛車、三間飛車、向かい飛車、相振り飛車のそれぞれについて、形を絞って深く解説している。
網羅的にというわけにはいかないが、そのかわり掲載されている形については十分なページが割かれているわけだ。これはこれでなかなか潔い選択だろう。
四間飛車▲4六銀戦法やXP、ゴキゲン中飛車▲3六銀型など、「知りたいがあまり解説されていない戦形」を取り上げているのがいい。後手向かい飛車△3三角は『島ノート』で「鬼殺し向かい飛車」として紹介されていた形だが、これを深く掘り下げた本というのも珍しいだろう。
反面、相振り飛車などはよくある形をさらりと紹介するだけにとどまっているなど、多少ボリュームにばらつきがある感じもした。『東大将棋』シリーズで相振り飛車は紹介されていなかったという事情もあるし仕方がないのだが、その辺もう少しなんとかならなかったものか。なんだったら相振り編はなし、でもよかった気がする。
個人的には結構ツボだった。これは素直に評価したい。
(2006.3.31 記)