横歩取り

谷川の21世紀定跡 2 横歩取り8五飛戦法編

谷川の21世紀定跡 2(横歩取り〔ゴテ〕8五飛戦法
著者 :谷川 浩司
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2002-03-01
価格 :¥91(2024/02/06 00:12時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

ついにというかやっとというか、谷川が8五飛戦法を解説した。
とはいっても最新変化がずーらずら……というわけではない。むしろ今までの定跡をまとめたものに近い。そういう意味では、類書であり良書であるものがいくつか出ているので、そちらを参考にした方がいいだろう。

わざわざ谷川をかつぎ出したのは、プロローグにあると思う。
約30ページを割いて、今までの8五飛の歴史について簡単に触れている。その中で、谷川自身の考えたことや指し手の意味などを結構詳しく書いてくれている。

これが面白い、と思った人は買い。
そうでない人は別の本で十分だと思う。

作成日:2002.03.25 
横歩取り

8五飛を指してみる本

8五飛を指してみる本 (最強将棋塾)
著者 :森下 卓
出版社:河出書房新社
出版日:2001-11-01
価格 :¥32(2024/02/06 00:12時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

『8五飛戦法』を著した森下の、「指してみる本」。激しい変化が多い横歩取りには、次の一手形式で図面が豊富というのは意外と合っているのかもしれない。
初級者が8五飛を指した時に困る△8五飛▲9六角の変化にかなり筆を入れてくれている。どの本でも書かれている変化なのだが、級位者はこうやって少しずつ立ち止まりながら解説してくれた方がわかりがいいだろう。もう白砂も▲9六角は怖くないぞ(笑)。

やらんけど(爆)。

東大将棋シリーズとは対極をなすようなシリーズだが、どちらも繁栄していってほしい。どちらの本も、将棋ファンは必要としているのだから。

作成日:2001.11.20 
横歩取り

横歩取り中原流

横歩取り中原流
著者 :中原 誠
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:1995-04-01
価格 :¥6,222(2024/02/06 00:12時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

現在大流行中の「中座飛車」のルーツのひとつ(もうひとつは内藤流空中戦法)がこの戦形である。

現在は中座飛車にその地位を譲った感はあるが、それでも中座飛車の下敷きになっていることは間違いない。できれば押さえておきたい一冊だろう。

作成日:2001.07.20 
横歩取り

8五飛戦法

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『現代矢倉の思想』などの矢倉本に続いて森下が書いた定跡本。(執筆当時)最新の8五飛戦法である。

8五飛戦法そのものが非常に複雑な戦法であり、かつ自分では絶対指さない戦法なので(笑)、読み進むのはちょっと辛かった。8五飛戦法を指す人が読めば「ああ、ちゃんと体系化されているな」と読めるだろうとは思うのだが……。

戦法自体が有段者向けなので、級位者はそもそも8五飛戦法に手を出さない方が無難だと思う。有段者は必携かも。

作成日:2001.07.20 
横歩取り

横歩取り△8五飛戦法

横歩取り〔ゴテ〕8五飛戦法 (パワーアップシリーズ)
著者 :中座 真
出版社:マイナビ出版(日本将棋連盟)
出版日:2001-02-01
価格 :¥32(2024/02/06 07:56時点)
r1(評価:級位者)
r2(評価:初段~三段)
r3(評価:四段以上)

横歩取り8五飛戦法、いわゆる「中座飛車」の開発者である中座プロが書いた8五飛戦法の定跡書。執筆時点での最新棋譜をベースに詳しく解説したもので、8五飛戦法の指し方そのものだけではなく、先手方の対策の歴史まで読み取ることができる。
現在ではひとっころよりは下火になった感があるが、それでもまだまだタイトル戦の主役といってもいい戦法である。タイトル戦観戦にも本書は必携だろう。

なんだか日本将棋連盟もいい本を出すようになってきた。嬉しい限りだ。

作成日:2001.07.20 
横歩取り
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