MURAMASA(PC-MM1-H1W)使用記

2002.12.11 作成 


■MURAMASAを買うまで

 悲劇は突然やってきた。
 長年使っていた愛機のVAIO(PCG-N505AS)が、突然調子を崩し始めたのだ。
 それも、ブルーウィンドウになりやすいとかそういうソフト的なことではなくて、ハート的なこと。ACアダプターを使っても、それを認識してくれなくなったのである。
 たいしたことないじゃん、と思われるかもしれないがとんでもない。エラいことである。なにしろ、タスクトレイのアイコンではちゃんとACアダプター使用のアイコンが出ているのだ。で、安心して使っていると、ある時突然バッテリーの残量がゼロになって落ちるのである。これ、ほんとに怖い。よくHDDが壊れなかったと思う。
 というわけで、白砂の職場ではPCがないと仕事にならないし、もう今のPCも随分使っているから買い換えようということになったのである。

 さて、問題は機種選択だが。
 家にデスクトップもあることだし、職場では机で使うだけではなくカウンターに持ち込んだりとかもするので、できるだけ軽いことがまず条件である。
 また、仕事といってもExcelやFrontPageくらいしか使わないので、そんなにCPUパワーはなくてもいい。ホントに極端なことを言っちゃうと、WindowsCEでもいいんじゃないのかっていうくらいパワーは必要ない。もちろん、パワーがあればExcelなんかはサクサク動くだろうから、あるに越したことはないけど。
 あと、代替マウスはマウスパットであること。ポインティングとかトラックボールとかはダメ。いや、使いこなせば離れられなくなる、って話はよく聞く。でも、それに慣れてる時間がもったいないと白砂は思う。だからこれは必須。
 値段については、できれば20万以内で収めたいという希望があった。あんまりサブノートにお金をかけても仕方がないし、そもそも金がない(爆)。そんな余分なお金があったらデスクトップのPCをPen4の3.0Gにして、メモリも2Gくらいにしてるって(笑)。

 と、いうことで、条件は、

 幸いなことに、タブレットPCとかいうバカバカしい(爆)新製品が出たおかけで、旧機種扱いになって随分と安く買うことはできる。また、中古だって20万も出せばかなりいいものが買えるだろう。とりあえず町田のヨドバシとソフマップを一巡して、大体の感じをつかんできた。
 中古は大体15万くらい出せばそこそこの製品が買えそうだった。P3-600、256MBくらい。こちらの要求としては文句なしなんだけど、ちょっと重さが。いや、1.3Kくらいなんで十分軽いんだけど、既にこの時、1000gPCが出ていた。
 MURAMASAである。
 ヨドバシに行った時、ちょうどMURAMASAが置いてあった。
 凄かった
 まず液晶が凄い。他のPCとはレベルが違う。綺麗だった。深みというか濃淡というか、なんて言えばいいんだろう、表示の芸術性が違う(笑)。それくらい違うと思う。前から凄い凄いとは聞いてたけど、これほどとは思わなかった。
 で、薄さ。薄い。大丈夫なんかこれっていうくらい薄い。
 当然軽い。950gと言うけど、これを持った後に自分のPCを持ったら情けなくなった。1.3と1.0は、かなり重さが違う。
 ……というわけで、いろいろ考えていた筈なのに、既に白砂にはMURAMASAしか見えなくなっていた。

 値段も\170,000でそんなに高くはないし、クレードルがついていてデータ同期が簡単だという話も魅力だった。白砂の場合、仮に家にいたとしても、居間でコタツに入ってサブノートで原稿を書くってこともあるので。今まではWin2000のオフライン機能を使っていたけれど、それもちょっと面倒になっていたし。

 \170,000は高くはないと言っても安くもない。けれど、結局2回見に行って3回目には買っていた。あらゆる意味で(まだ使う前ではあるけれども)魅力あるPCだったのだ。
 ついでにCD-R/RW/DVD-ROMとFDDも純正のものを買ってきた。白砂家にはMOもレーザープリンターもスキャナーもデジカメもTVキャプチャーもあるのに、何故かCD-Rがなかった。そういう意味でもちょうどよかったと思う。両方ともUSB接続のもので、VAIOの時はPCスロットに挿す形式だったから、なんか進歩した気がした(笑)。

 しかし、まさかこれが災いを引き起こすことになろうとは……。

■くそぴぃを体験してみる

 買ったらソッコーでXPなんざ削除してやるぜと思っていたんだけど、ちょっとくらいは見ておこう……と思って、ホントにちょっとだけ触ってみた。

判りにくい(怒)

 あとでさんざんXPもいじることになるんだけど(泣)、とにかく判りづらい。コンパネもマイコンピュータもどこ行っちゃったの!? このヨコに出てくるうざったいメニューはなに!?
 ……というか、「判りやすく設計すること」と「壊されないようにブラックボックス化すること」とは違うと思う。ブラックボックス化した、初心者に安心の設計を「判りやすい」とは普通表現しない。
 XPの記事を読むとそんな表現を結構使ってあったけど、非常にサギっぽい。話がそれるようだけど、もっと正直に書いてほしいと思う。

 というわけでわずか5分でXP体験終了。ごめんヘタレで。
 でもさ、PCってのは自分の補助なわけでしょ。いちいち使い方覚えてらんないって。新しいの買うごとに操作を1から覚えるって、なんか変だと思う。もちろんきちんと覚えるメリットも十分にあるんだろうけど、あくまでも道具として使いたいのに、その道具に振り回されてる感じがしてなんか厭だ。そんな面倒なことはしたくない。

 ってことで、WindowsXPはさっさと消して、慣れ親しんだWondows2000をインストールすることにする。
 基本的にダウングレードはできないんだけど、というか「うさぴょんの育ての親」さんから聞いたんだけどXP Home EditionからWindows2000だとアップグレードになっちゃうんだけど、2000のCD-ROMは持ってるから、XPを消して2000を入れればそれでOKの筈。CD-ROMを入れて、あとは自動でインスト……

このOSは現在使っているOSより古いバージョンのため、
インストールできません。

え゛!?

■XPを2000にダウングレードする

 MURAMASAを前にしばらく呆然としてしまったが、XPから2000にダウングレードするのはできない、って話は聞いたことがあった。
 ならば最初っからCD-ROMに2000のCDを入れておいて、CDからBOOTさせたらどうだろう。これならXPの奴がしゃしゃり出てくるヒマはないはずだ。さっさとHDDをFORMATして2000を入れればそれで終了である。

 ……CDからBOOTを開始する。わらわらファイルを読んでいる。いつもの2000インストールと同じ光景だ。問題ない。
 そして全てのファイルを読み終えて、確か次は使用許諾が出て……。

CD-ROMを認識できません。F3を押してインストールを終了してください。

なにぃ〜!!!

 買ってきたCD-Rは最新型USB形式MURAMASA純正
 Windows2000の中に、ドライバは入っていない(泣)
 弱った。

 今回2000にダウングレードするにあたって、白砂はネットで事前調査をしてみた。それによると、

98のセットアップ起動ディスクで立ち上げて、そこからCD-ROMの\I386\winnt32.exeを実行すればいい

 ということだったのだか、これはあくまでも2000のインストーラーが使っているCD-ROMを認識できればの話だ。今回のケースはインストーラーがCD-ROMを認識してくれないので、98の起動ディスクを使おうが状況は変わらない。……と思う。
 実は、この方法を試そうと思って98のセットアップ起動ディスクを引っ張り出してきたのだが、Disk2がどうしても読み込めなくて挫折したのだ。ちなみに、Windows95 OSR2のセットアップ起動ディスクから試してみたのだが、それでもやはりCD-ROMは認識しなかった。
 とにかくUSBのCD-ROMという壁がデカすぎて、どうしようもないのだ。SHARPに問い合わせたところ、やはり2000のドライバは出ていないらしいし。

 次に考えたのは、HDDに2000のCDをそのままぶちこむ、というものだった。
 CD-ROMがダメならHDDで、という発想だ。DOS環境を構築してもCD-ROMが認識できないので、XPの段階でデータをD:に退避させておき、そのあとDOS環境でそのデータを読みに行く。あとはインストーラーが走って……。
 いいじゃんいいじゃん。で、早速実行。
 CDのデータをコピーして、いったんPCを終了させて、FDDから立ち上げ。そしてD:を読みに……

NTFS領域はDOSでは読めません

 痛いよー、忘れてたよー(泣)。
 XPでFATに戻すなんかがあればいいんだけど、あいにくそんなものは白砂は知りません。DOSからFORMATしなおそうにも読めないんだから話にならないし。

 参った。
 ホントに参った。

 CD-ROMから読めない以上、HDDに落として読むという方法しかないことは間違いないだろう。それかPCスロット経由でつながるCD-ROMをもう一つ買ってくるか。だけどそれもムダな出費だしなぁ。
 しかし、HDDに落とすためには、唯一CD-ROMを認識するXPでないといけない。しかし、XPはNTFSなので、それでコピーしたデータはDOSからは読めない。じゃあXPをFAT形式でインストールしようと考えても、リカバリディスクから勝手に復旧する形式なのでファイルシステムを選ぶ余地もない。リカバリ方法は、Cドライブのみの復旧と、Dドライブも含めた全HDの復旧以外ないのだ。

 うーん……。

 2日悩んだ。
 土日はこれで潰れた

 しかし、神は見捨てていなかった(笑)。
 いろいろ方法をこねくり回して考えているうち、うまいやり方を思いついたのだ。

 結論から書くと、こういう方法である。

  1. DOSモードで、HDDをフォーマットする。この時、C、D2つの領域を作っておく。
  2. .リカバリCDで、Cドライブだけ復旧させる。
  3. .復旧してインストールしたXPで、2000のCDをD:にコピーする。
  4. .DOSモードで、C:をフォーマットしてXPを消す。
  5. DOSモードでD:のCDデータを読み、D:\I386\winnt32.exeを実行する。

 リカバリCDで復旧する時、FAT形式で作ったドライブを触らないように復旧させるのがミソである。この方法なら、C:はNTFSでD:はFATという混在形式が作れる。あとはDOSモードで読める2000のデータを実行すれば、インストーラが走って無事インスト完了、というわけである。

 実際にこの方法で実行してみたところ、95の起動ディスクだったからかwinnt32.exeは実行できなかった。しかし、winnt.exeという16ビット用のファイルもあるので、そっちを実行すれば問題はない。
 また、SMART DRIVEをサポートしていません、という表示が出て、それ抜きでインストールをすることになるのだが、ものすごく作業が遅い。インストールが始まれば早いのだが、それまでのファイルのコピーに時間がかかる。白砂の環境では3時間近くかかった。

 もっとも、これ以外の問題は特になし。全く違和感なくwindows2000をインストールできた。
 これでなんとかXPから離れることができた。できれば二度と近寄りたくないものである(笑)。

■MURAMASAを使ってみる

 さて、セットアップもできたので実際に使ってみることにする。

 概観はご覧の通り(写真まだです)。
 vaioのデザインも悪くなかったけど、このシンプルなデザインもなかなかいい。触り心地もいいし、アルミだとかで、見た目以上に頑丈にできているし。
 そしてこの薄さ!! やっぱり凄い。クレードルに立てたこの写真(写真まだです)を見れば、その薄さも判ろうというものだ。
 キーボードはこんな感じ(写真まだです)。この辺、SHARPは昔っから変わってないね。すっごい昔、ハイビジョンみたいな横に長い液晶のノートパソコンを使っていたことがあったんだけど(windows98が出る前後くらい)、その時とキー配列はほとんど同じだと思う。ひらがなが必要以上に大きく表示されるのもSHARPの特徴で、なんだか「書院」を使ってる気分にすらなる(笑)。

 キータッチはそんなに悪くない。ただ、キーのボタンそのものがかなり薄いので、少し「ペラペラ感」はある。個人的には問題ないんだけど、人によっては嫌がる人もいるかもしれない。まぁ、それを言ったらちょっとキー部分の上下がスカスカか気もする。電源スイッチを横にやって、windowsロゴをディスプレイ脇につければ上は少し空くと思う。ここに何かもっとキーを入れるなり、ボタンそのものを大きくするなりすれば使い勝手はもっと向上したんじゃないだろうか。
 また、これは個人的な話なんだけど、vaioとはCRTLキーとFn(ファンクション)キーの位置が逆になっている。だから、コピペなんかをする時にまだちょっと失敗する(笑)。どのPCでも乗り換え時はこういう問題はあるだろうし、どうしてもというのであればキー配列を変えるフリーソフトも出回っているから、あんまり大きなことではないんだけど。

 使ってみて思ったのは「静か」だということ。
 なんにも音がしない、といっても言い過ぎではない。
 CPUがCrusoeのためにファンレスになったことも大きいし、HDDも徹底して静音化したそうだ。キータッチの音まで静かなのは個人的にはどーよ……と思うのだが(笑)、それほど静音に関してはきっちり作ってある。比べたくはないが、以前持っていたvaioはそれはそれはうるさかった。今は逆に、ホントに電源がついているかどうか不安なくらいである(<マジで)。
 これは店頭で確かめる……というわけにはいかないだろうから、買った人はしみじみ感じて下さい(笑)。

■クレードルの実力はどうよ?

 CMで「でででけでっ(効果音)」とかやっているクレードルも試してみた。
 クレードルとホストPCとはUSBでつなぐ。で、ホストPC側にソフトをインストールして、ちょこっと設定をすると、もうそれだけでMURAMASAが外付けHDDに早変わり。凄い便利だ。

 転送速度はそんなに速くはないけど、HDDと比較するのは酷ってもんだろう。今まで同期やらなんやらやっていたのがバカらしくなる、ってだけで、MURAMASAの価値は十分にある。
 例えば、白砂はHPを作っているので、ノートとデスクトップの両方に\wwwとかフォルダを作って、必要があるたびに同期を取って使用していた。だが、なかなか「常に同期」とはいかないので、何度も修正前のHPをアップしてしまって「同じトコが間違ってるぞ!」とお叱りを受けていた(<ホントすいません)。でも、もうそんな心配はない。HPのデータは全てMURAMASAにだけ入れておいて、デスクトップで作業する時に直接MURAMASA側のデータを書き換えればいいだけだ。
 宣伝によると、メールなんかも全てMURAMASAで受けることができるらしい。デスクトップのメーラーで受けて保存場所をMURAMASAにするってことなのかな? 白砂自身はそんなに必要に感じない機能だったので詳しくは知らないんだけど(爆)、人によっては凄く便利な機能だと思う。

 バックアップなんかも簡単に取れる。しかも、相互に取れるというのがいい。MURAMASAのデータはホストに丸投げ(<腐乱たん?←誰が判るんだ誰が)すればいいし、ホストのデータもほとんどの人がMURAMASAにそのまま送れるだろう。CD-RやMOなどでは1Gがいいところだが、MURAMASAは(実際にノートで作業する領域を除いても)空き容量が数Gはある。そんなにデータをバックアップしなければならない人はそんなに多くはないと思う。
 将来的にはもう少し容量が欲しい感じもする。そうすれば完全に「HDD丸ごとコピー」ができるから、バックアップとしては完璧だろう。クレードルには本体の充電機能もついているから、MURAMASAを挿したまま寝て、夜の間にバックアップ、という方法も取れるかもしれない。

 自分が欲しい機能だったから、というのももちろんあるのだが、とてもありがたい機能だと思う。最初からMURAMASAしか持たない、という人にとっては何の意味もないものなのだが(笑)、サブノートを、と考えている人にとっては魅力ある機能ではないだろうか。同期を取る、というアプリケーションは山のように出ているが、MURAMASAを使えばそれらのファイルを使う必要は一切ない。

■ちょっとだけ苦言

 さて。
 ここまでいろいろとMURAMASAの長所について述べてきたが、ここでは個人的にちょっと……と思ったことについて書いておく。SHARPの人達が見て参考にするとは思わないけど(笑)、こういう不便というか引っ掛かりを感じるよということは、これから買う人が知っておいて損はないと思うので。

○電源スイッチは本体外につけて欲しい。

 vaioの場合、電源スイッチは本体右横についていた。なので、蓋をちょっと開けてからスイッチを入れて、そのあと蓋を完全に開くという順序で立ち上げていた。MURAMASAは電源スイッチが完全に中に入ってしまう構造なので、確実にノートを開いてから出ないと電源を入れることができない。
 時間にすれば僅か数十秒の差なのだが、これが意外と気になるのだ。まして、MURAMASAのデザインはシンプルすぎるほどにシンプルだ。「だったらここにスイッチつけてくれよー」と言えてしまうのである。ゴテゴテしたデザインのパソコンだったらこうはいかないから、それ自身は長所なのかもしれないが(笑)。
 このスイッチの形もSHARPの伝統のようだから変更するのは難しいかもしれない。ただ、できることなら、蓋を閉じたままで立ち上げられるようにして欲しいと思う(もちろんロックは必須になるけど)。そうすれば、とりあえず電源を入れておいて、ホントに使うときになったら蓋を開けて使う、というスマートな使い方ができる。

○蓋の上下は揃えて欲しい

 そもそも「蓋」という表現でいいんかいという気もするが、ちょっと他に思い浮かばないので蓋で統一する(笑)。例えばvaioの場合、ディスプレイ部分の大きさとキーボード部分の大きさが同じだから、折りたたんでいる時は上下がすっきりしている。本体のヘリを触るとフックの部分だけが出っ張っているから、開けるのにも開けやすい。
 MURAMASAの場合、LEDを見せようという配慮からか、ディスプレイ側の方がやや短くなっている。
 そのため、蓋を開けよう、という時には、ただでさえ薄いディスプレイ部をこするようにして掴まないと開けることができない。結構大変なのである。これは百聞は一見にしかずで、一度店頭でやってみるといい。展示されているのはたいてい開いた格好になっているが、それを一度閉じて開けてみる。白砂が言っている意味が判る筈である。
 解決策としては、vaioのように上下を揃えるのがいいと思う。その代わりフックはちゃんと外に出してでっぱらせておく。みてくれは多少悪くなるが(それでも気にならない程度だと思う)、この方が開閉は楽にできる。
 おそらく軽量化と「でっぱりをなくすこと」を考えてのことなのだろうが、できれば改善して欲しい。開閉、なんていうのは文字通り毎回のことなのだから。

○メモリをもう少し増やして欲しい

 贅沢だということはよく判る。
 しかし、サブノートといってもCEやPDAとは話が違う。ちゃんとしたノートパソコンなのである。別に3Dレンダリングをする、とは言わないが、マクロをばしばし入れてあるExcelが軽快に動く程度にはして欲しい。もちろん、今でもストレスを感じるほど遅くはない。ないのだが、早くもない。やっぱり、ノートパソコンそのものの性能もある程度は追求したい。
 512は贅沢だろうが、せめてもう一声、384くらい。512なら文句なしである。
 できれば、両方のタイプを別バージョンとして出すかして、買う側が選べるようにして欲しい。サブノート専門、という人には贅沢すぎるメモリだから、その分価格を抑える。

○HDD容量をもう少し増やして欲しい

 くれくれ君で申し訳ない(笑)。
 ただ、ノートパソコンの性能としてみた場合、15Gというのはどーなのよ!? というのが正直な気持ちだ。多分そんなにあっても使い切る人はそんなにいないのかもしんないけど、でも、あればあったで使い方はあるもんだと思う。「20Gあるんだったらこう使おう」「15Gしかないんだったらこれはちょっとやめとこう」という風に考える人もいるかもしれないし。
 20Gでいい。それ以上はいらない。

 無理やり考えて書いてみたが、この程度しか思いつかない。
 読んで判る通り、たいしたことではないかもしれない。特にメモリとHDDについては必要ないといえば必要のない話だ。Crusoe876、256MB、15Gなら十分じゃないかという声ももっともだと思う。実際、白砂は今までP2-350、192MB、12Gという環境で十分にやっていけたわけだから。
 まぁ、今後のMURAMASAではそれは叶えられるだろうということで、期待を込めて敢えて言ってみた。

■最後に

 OSを2000に入れ替えたこともあって、環境的には今までと全く変わらないものを手に入れた。それだけに、メリットだけを純粋に感じることができる。
 毎日の通勤もラクになったし、画面も綺麗だし、同期の心配はしなくていいし、言うことなしである。本当にいい買い物をしたと思っている。途中、2000をダウングレードするまではこんな心地にはなれなかったけど……(笑)。

 まだクレードルMURAMASAとしては初代なのでなんとも言えないが、まだまだ進化する余地はあると思う。中身は見えないので物理的な容量についてはなんとも言えないが、外だけ見る限りキー面はスカスカだ。まだなんかできそうだろう。どうすればいいのか? と問われても白砂には思いつかないが(<をい)、こんな凄いパソコンを作ってくれたSHARPの人達なら、きっとなんとかしてくれるだろう。

 この「クレードルを使った同期」というコンセプトは、これからもっと浸透させてもいいと思う。ノートと鉛筆を使う感覚からすれば、同期なんてものを考えること自体が苦痛である。どこにでも持ち運んでどこでも書き込める。その身軽さが、今までのPCにはなかった。電源を入れ、わざわざ転送させないとデータが使えない。考えてみれば不便な話だ。あっちのノートに書いてあるからといって、部屋を変えたら別のノートに書き写すなんてことをやる人はどこにもいない。
 このMURAMASAは、PCに対してそういう面倒くささを感じていた人にこそ使って欲しい。絶対離れなれなくなるから。ズボラな白砂が言うんだから間違いない(笑)。とりあえず、、白砂はこいつが壊れるまでは手放すつもりはない。それくらい気に入った。
 ノートパソコン1台だけを持つ、という人に勧められるかどうかは微妙だ。
 しかし、家にデスクトップが控えていて、サブノートとして使うのであればMURAMASAは現在(2002.12)最強といって過言ではないと思う。「2台目持つなら……」というあのCMは誇張ではない。