7四歩型に挑戦中! |
- 02: 名前:白砂 青松投稿日:2007/08/16(木) 11:55
- はじめまして。
ずいぶん早いタイミングでの△7四歩ですが、深く研究されていると感じます。 確かに本譜のように進むと後手がいいでしょう。
このタイミングですから、こちらも合わせて▲6八銀〜▲6七銀とするのがいいように思います。 ▲6八銀△7二飛▲6七銀で下図になります。 △7二飛のところで例えば△7三銀から普通に指してくるのであれば、先手も▲6七銀〜▲6八飛として以下普通に美濃囲いにします。△8四歩には▲8六歩と受ける形で、これはこれでよくある戦形ですね。△7三銀が悪手になっている感じがします。
後手の持駒:角 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・v金v玉v金 ・v桂v香|一 | ・ ・v飛v銀 ・ ・ ・ ・ ・|二 |v歩v歩 ・v歩v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 桂 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七 | ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八 | 香 ・ ・ ・ 玉 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 手数=13 ▲6七銀 まで
ここで△7五歩▲同歩△同飛は▲7六歩として、△7二飛や△7四飛には▲6五角という手があるので先手がいいでしょう。よって△4二玉という感じの守りの手を指すことになり、以下▲6八飛△7五歩▲同歩△同飛▲7六歩△7二飛▲4八玉△3二玉▲3八玉となります。 △7二飛のところで△7四飛とできないのがやや辛い感じで、ツノ銀対策の△7四飛△7三桂型に組めません。
ここから玉を囲いに出るなら△5二金右▲2八玉(下図)といった感じですが、もう後手の駒組みが難しくなっているように思えます。
後手の持駒:角 歩 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一 | ・ ・v飛v銀v金 ・v玉 ・ ・|二 |v歩v歩 ・v歩v歩v歩v銀v歩v歩|三 | ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・|四 | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五 | ・ ・ 歩 歩 ・ ・ ・ ・ ・|六 | 歩 歩 桂 銀 歩 歩 歩 歩 歩|七 | ・ ・ 金 飛 ・ ・ ・ 玉 ・|八 | 香 ・ ・ ・ ・ 金 銀 桂 香|九 +---------------------------+ 先手の持駒:角 手数=25 ▲2八玉 まで
矢倉っぽく囲おうとすると△3二金は▲6一角があるし、△4四歩はそこで▲6五角があります。ではと△2二玉としてから△4四歩△4三金としようとしてもやはり▲6五角があります。 とすると△4二金寄△2二玉△3二金上といった感じで固めるしかありませんが、先手は▲7九金(!)▲6九金▲5八金左とじっくり固める手があり、後手はそこからの展開に困ります。△1二香△1一玉△2二銀は▲5六角から▲3四角として暴れればいいでしょう。
逆に攻める手といえば△7三銀くらいですが、やはり先手は普通に▲2八玉から玉を固めます。後手からの攻めも難しいんですね。 たとえば△7四銀▲3八銀△7五歩と進んだとして、先手はこれを放置しても問題ありません。△7六歩▲同銀としても次の矢がないからです。△7五歩▲6七銀の展開は銀の繰り替えが難しそうですし、△7五銀は▲7三歩△同飛▲6五桂△7四飛▲7五銀△同飛▲5三桂不成といった荒業があります。 また、△7四銀で△8四銀と出てきた場合は▲8六歩と催促し、△7五歩▲8五歩△7六歩▲同銀△同飛▲8四歩といった感じで捌いていけば先手が十分です。
このあたり変化は多い……というか少しの形の違いでいろいろ攻め筋があるので煩雑ですらあるんですが(笑)、基本的に桂頭の弱点よりは先手の固い玉が生きる展開になりそうです。 感覚的には、後手も玉を固めつつ△7三銀から攻めをうかがう感じで、その形の組み合わせでうまくいくかどうか……という将棋になりそうです。 深く研究していくと居飛車有利の変化があるのかもしれませんが、大まかな流れでは7七桂戦法に分がありそうです。
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