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横歩取り |
- 01: 名前：てんと投稿日：2002/09/27(金) 15:49
- 初めまして。早速ですが質問です。
▲７六歩▽３四歩▲２ニ角成▽同銀▲７七桂▽３ニ金▲７八金▽８四歩▲６六歩▽８五歩
▲６五歩▽７ニ銀▲６八飛▽８六歩▲同歩▽同飛▲８七歩▽７六飛
となると、後手に一歩得されて損な気がするのですが、どう思いますか？
おかしい所や対策などあれば、ご指摘お願いします。
- 02: 名前：白砂 青松投稿日：2002/09/28(土) 07:43
- はじめまして、白砂です。
さて、ご質問の件なんですが、直後に▲８二角はありませんか？ △７六歩自体がさほど響いている手ではないので、ここは反撃のチャンスです。
△８六歩の攻め合いは、▲９一角成としておきます。以下△８七歩成には▲同金、△４五角には▲６七香と耐える感覚です（６七香自体は、▲６四歩とつけば必ず働きます）。
展開としては、▲８二角△８六歩▲９一角成△４五角▲６七香△２七角成▲８六歩△同飛▲８七歩といった感じでしょうか。双方の馬がどう働くかが勝負だとは思いますが、単純に先手が香得な分だけ有利だと思います。
- 03: 名前：てんと投稿日：2002/09/28(土) 10:43
- ずっと気になってたので、本当にありがとうございました。
- 04: 名前：β投稿日：2002/11/21(木) 22:22
- こんな横歩取りにはどうしたらよいのでしょうか？気になる気になる・・・
▲７六歩 △３四歩 ▲２二角成 △同 銀 ▲７七桂 △８四歩
▲７八金 △８五歩 ▲６六歩 △５二金右 ▲６五歩 △８六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲８七歩 △７六飛
- 05: 名前：白砂 青松投稿日：2002/11/25(月) 13:04
- 非常に対応が難しいです。７七桂戦法を知っていて、一直線に弱点を突いてくる指し方ですね。
３日ほど悩みましたが、正直うまい対応策が出ません（間に合宿とかあったんですけど）。
一応、考えたことを発表しておきます。
△７六飛には▲６八飛とします。
△４二玉などですと、▲６四歩△同歩▲同飛△６三歩▲８四飛△８二歩▲７二歩、みたいな感じで暴れることができるので、多分△７四飛でしょう。
ここで、いきなり▲６四歩と突っかけます。
応手は△同歩と△同飛の２通りが考えられます。
△６四同歩は一番普通の手ですが、これには▲８三角として馬を作りに行きます。
飛角交換してしまうと打ち込みを常に警戒する必要があるため、後手は△８四飛とします。ここから先手は▲５六馬△３三銀▲６六馬△８二飛▲４八玉……という感じで玉を囲い合い、機を見て▲７六馬から▲８六歩、▲６七金▲８八飛を狙っていく将棋になります。
一応、何の策もなしに後手が囲い合いに付き合った場合の想定手順は、▲４八玉△６二銀▲７五馬△６三銀▲３八玉△７四歩▲７六馬△４二玉▲８六歩△８四歩▲６七金△７三桂▲２八玉△３二玉▲３八銀△４二金直▲８八飛、です。
後手の持駒：角歩歩
９ ８ ７ ６ ５ ４ ３ ２ １
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・v金v金v玉 ・ ・|二
|v歩 ・v桂v銀v歩v歩v銀v歩v歩|三
| ・v歩v歩v歩 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 歩 馬 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 金 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 ・ 銀 ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒：なし
手数＝43 ▲８八飛 まで
次に△同飛なんですが、ここで▲５五角と打つのが研究手です。
△６七歩、とかの細工は▲同金と取られて無効ですから、ここは△６八飛成の一手でしょう。以下、▲６八同銀△３三角▲同角成△同銀▲８三角△６二金▲５六角成、となります。△３三角のところ△３三銀では▲同角成△同桂▲２一飛の強襲があります。これは先手がいいでしょう。△８九飛の攻めは▲４八玉と逃げた形がいいので結構もちそうですし。
というわけで▲５六角成とやはり馬vs２歩得という展開になりますが、先手か▲７九金とすれば飛車の打ち込みがないのに対し、後手は飛車打ちをなくすのが難しいと思います。よって、２歩損ではあっても先手が指しやすいでしょう。
▲５五角と打って先手を取り続けるのが大事なところで、単純に▲６四同飛△同歩▲８三角△６二金▲５六角成の展開は、そこで△８九飛と先着されます。これは単純に香損になるので先手がまずいです。
と、大体こんな感じです。
長々と書きましたが、大筋としては「とりあえず馬を作っといてゆっくりした展開にして、あとは飛車交換を狙えば陣形の差で有利」という大局観です。終盤になっちゃえば歩損なんてないようなものだし、後手は歩得していても使う場所がないのでそんなに損にはならないのでは……という考え方です。
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