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  棋譜貼りスレッド@7七桂&3二金以外

330: 名前:白砂 青松投稿日:2004/11/07(日) 22:10
 戦略としてはアリだと思います。
 ただ、一般に言われている話として補足しておくなら、少し工夫した方がよりいいかもしれません。

 まず、飛車の働きが弱いんですよね。
 例を挙げると、31手目▲5六金と出た局面。先手は無意味に角の上下で2手損してますから、単純に言えば5六の金はこの局面で3四にいるわけですよ(もちろん実際にはそれを防ごうとするでしょうからそうはなりません)。
 ただ、そういう目で改めて31手目の局面を見ると、後手の飛車が全く働いていないことが判りますよね。

 一方、玉形はどうかといえば、矢倉(片矢倉とは、後手の陣形で言えば△6二金△6三金△7三銀の形を指します)の堅陣に組んでいます。しかし、手をかけすぎと言えなくもありません。△8二玉△7三銀△7二金△7四歩とここまで手をかけなくても、△7一玉△7二銀△6一金△7三歩の美濃囲いでも十分な固さがあります。手数にすると、4手も違うんですね。

 というわけで、こういう陣形にするなら、後手の指し手だけを書くと、

・△3四歩△3三角△2二飛……まずはこの形を作る
・△6二玉△4二銀……玉形を少し整備
・△2四歩△2五歩……飛車を働かせておく。と同時に▲2八銀とか▲3八金などの手を指させて、先手の囲いの形を限定させる。
・△7二銀△7一玉△5二金左……美濃囲い完成。ここまで組めたら攻めてもいい
・△7四歩△7三銀△7二金……矢倉を作る。
・△8二玉△6四歩△6三金左……余裕があれば美濃囲い完成。

 といった手順の方が、より攻防のバランスが取れていると思います。

 もちろん本局は先手がかなり無茶していますし(白砂なら、▲5六飛と構えて金無双を作り、飛車を8筋に回る陣形にします)、玉形や攻めの陣形は自分の好みや得手不得手によるところが大きいものです。なので、上記の手順がいいよ、と強力に薦めるわけではありませんが、まぁこういう組み方もありだよという程度には覚えておいて下さい。

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