棋譜貼りスレッド@7七桂&3二金以外 |
- 310: 名前:白砂 青松投稿日:2004/09/14(火) 22:52
- ちょっと残念でしたね。
51手目の▲5五歩では、確かに▲7四歩もあると思います。また、もっと単純に▲6五銀と出るくらいでも先手が指せていると思います。△7六歩は▲4五桂から▲5三歩、△6四歩は▲7三歩から▲7四歩です。
63手目の▲8六歩は逸機ですね。▲7二飛成△8七飛成▲4五桂くらいで十分でしょう。 振り飛車は「多少駒損をしても、捌ければ玉が固いから勝ち」という判りやすい戦法です。この局面がまさにそうで、桂損ですが飛車が捌けます。ここは捌きましょう。ましてや▲3七桂と跳ねている形は▲4五桂の絶好のチャンス。おまけに5筋の歩も切れていて▲5三歩と叩けるというんですから、ここは踏み込まないとダメでしょう。
65手目の▲6五歩ももったいなかったです。 角を働かそう、という考え自体は間違っていませんし、▲6五歩という手が好手になることもあります。 ただ、▲3七桂と跳ねていて▲4五桂と跳ねられる局面──まさにこの局面ですね──では、▲4五桂〜▲2六角と働かせることができるので、角が働いていないことをそんなに気にする必要はないと思います。むしろ、攻めの一手を稼ぐべく、普通に▲8五歩△7六歩▲4五桂△6二銀(△4四角?)▲8二飛……といった感じで、どんどん攻めた方がいいです。 もっと言ってしまうと、この角はいるだけで飛車の横利きをさえぎっています。△7八飛とか打たれた時ですね。いるだけで役に立っていますので、やはりここは、攻めを考えるべきです。
80手目△3六歩の局面は最後のチャンスでした。 ここは▲3三歩と叩く手がありましたね。 △同金・△同桂は詰みなので△同角の一手。で、▲同桂成△同金▲4一銀△2二玉▲5二銀成△3二金▲5五角とすれば、△3三香は▲3四歩ですし、△4四銀は▲7七角△同歩成▲4一銀でやはり先手勝ちです。 舟囲いは3三の地点が急所です。これは覚えておきましょう。
全体的に、少し「ちゃんと考えすぎている」気がします(笑)。 こんなこと言っていいのかどうか判らないのですが、振り飛車はいい意味でいい加減な攻めや捌きができないとダメなんですね。細かい損得を考えるより、とりあえず捌く、って感じです。ましてや三間飛車ですから、これはもう損をしてでも捌きに行きましょう。 具体的には、飛車を捌くことですね。 それと、この将棋のように高美濃に組んで▲3七桂と跳ねる形であれば、▲4五桂という手も常に狙って下さい。プロの将棋で、3七桂高美濃の形から、▲6五桂から▲5三桂成△同金▲4五桂と、桂一枚犠牲にしてまで▲4五桂と跳ねていった将棋があります。まぁこれは読みの裏づけがあってのことなんですが、振り飛車vs居飛車急戦の場合、多少の損をしても敵玉を薄くして飛車を成り込めば勝てます(笑)。
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